Key-Mamaのリコーダーのおけいこ日記
(個人レッスン編−1998〜2001年)

 ( 1998-02-12 -  )     
2001-07-12 更新 


[おまけINDEX]
1998年の個人レッスン
1999年の個人レッスンその1 1999年の個人レッスンその2 1999年の個人レッスンその3
2000年の個人レッスンその1 2000年の個人レッスンその2 2000年の個人レッスンその3
2001年の個人レッスンその1 2001年の個人レッスンその2

Key-Mamaのリコーダーのおけいこ日記(2001年その2)
   ( 2001-04-26 −     )   
2001-07-12 更新 
第76回おけいこ (2001-06-21)
★録音してみると・・・
 テレマンの「カノン・ソナタIII」とドルネルの「ソナタ」を練習しました。今回はレッスンをMDに録音しました。個人レッスンを録音して家に帰って聴いてみると、先生の演奏と自分の演奏のどこがどのように違っているか、どこが足りないか、どこが良いかがはっきりと見えてくるように思います。もう少し頻繁にレッスンの時に録音させてもらおうかと思っています。
 さて、「カノン・ソナタIII」を通して3楽章吹いてみたのですが、先生が「なんかおもしろくないね。」とおっしゃって・・・、そうそう、わたしもそう思う。確かにつまんない・・・生き生きしてない・・・そのようだった・・・
 で、なんでかっていうのをとっさに考えてみたら、先日、家で自分の演奏を録音してみたときに、はじめの1楽章があまりに跳ねて演奏していて、どうも進んでいく感じに聞こえないなぁと思ったことから、意識的にあんまり跳ねないように、スタカートで吹かないようにしてみたのです。
 それでそこから始まった今日のレッスンのわたしの演奏はテンポが少々緩かったのも手伝って、なんだかノリが悪いようになったのだという気がしました。改善したつもりがあまり成功しなかったみたい。今までのわたしのスタカートがポッポッと真上に跳ねる吹き方だとしたら、先生のおっしゃる、少し弾んだ進む感じの吹き方というのは跳ねる角度が違うのだと思います。少し斜め前に跳ねている感じかな? 
わたしが自宅で録音したときに演奏していたのは、トランポリンで真上に跳ねるような跳躍・・・。だから進んでいく感じがしなくて、同じところをポッポッと跳ね続けていて、ノリが悪い。でも少し跳ねる角度を小さく、前のめりにすると確かに弾みながらも、進んでいく感じが出るように思います。それにもっとメリハリもつけないといけませんね。
 また出だしのところの吹き方ですが、舌だけのタンギングで口の中にこもる音で吹くのではなく、唇も動かして、音を解放しながら、少し音量をあげるようにして歯切れ良く吹き始めることを思いつきました。
時々、「青い風」で指導を受けている、まつしま先生がそんな風な吹き方をなさるのを見たり、「NONKY PROJECT」でみおりさんが「こんな風に吹いてみて」と示されたことのあった吹き方・・・なんて言ったらいいのかわかりませんが、そんな吹き方がいいのではないかと思った次第です。
 2楽章のはじめはもうちょっと「もったい」をつけて吹いた方がよさそう。「ちょっと恥かしくな〜い」ってくらいの吹き方に。
 3楽章はもう少しテンポをあげて、小気味良く演奏した方が良さそう。こんな風に吹きたいというのがだいぶ見えてきたように思います。目標は見えても自分の演奏ではなかなかそこへ到達しないのが、とほほ・・なのですけどね。カノン・ソナタではわたしが先に吹く方なのですが、くらばやし先生との二重奏は先生の演奏を聞きながら演奏すると、ひとりでは吹くことのないフレージングやアーティキュレーションにつられて思わず演奏してしまって、「あ、これの方がいいな」と発見することが時々あり、刺激的で楽しい演奏なのです。このところ二重奏がとても面白く感じるのは先生との演奏のおもしろさ、不思議さ、バトル(?)を楽しむようなところがあるからだと思っています。くらばやし先生みたいに吹きたいなぁ、どうやったら吹けるかなぁといつも思っているのですが、なかなか上達しません。

 次は先生が「ドルネルのソナタをやりましょう」とおっしゃって、ほんとはアルトリコーダー3本の曲ですが、上のパートのくらばやし先生と真ん中を担当するわたしとで練習しました。「かわいくね」とおっしゃる先生の言葉を時々忘れて、おどろおどろしくなってしまうので、もうちょっと軽やかに可愛く演奏したいと思います。
 今回は二重奏も三重奏もどの曲もとても気に入ってしまい、いい曲で、吹いていて楽しいのです。吹いて楽しいだけでなく、聞いて楽しい曲にぜひ仕上げたいのですが、あとコンサートまで10日あまり・・・。うー、うー、うー、(油汗・・・)えっと、どこまでできるかわかりませんが、やっぱり楽しく吹くのはできるだけがんばりたいです。ハイ。
 家に帰ってからレッスンの録音したものを聞きましたが、「この最後のtakeの方を参考に」というくらばやし先生の言葉に納得しながら、演奏に合わせて自分のパートを練習しました。
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第75回おけいこ (2001-06-07)
★進む感じで!
 今回の個人レッスンではテレマンの「カノン・ソナタIII」とサンマルティーニの「トリオソナタ」を演奏してみました。
 まずは「カノン・ソナタIII」からですが、あまり遅くならないテンポで演奏しようと吹き始めたら、少々早すぎたようなので、テンポは緩めて、でもそうは言っても、曲が前へ前へと進んでいく感じになるようにとの、くらばやし先生のご指導で余計な力を入れずに、でもどこも気を抜くことなく吹くようにとのことでした。
 「たとえば・・・・」と先生が吹いてみてくださるのを聞くと、「ほんとにあぁ、こんな風に吹かなきゃいけないなぁ。こんな風に吹くとかっこいいんだなぁ」とまたまた思ってしまいます。先生はレッスンではプラスチックのリコーダーを使って演奏されているので、リコーダーがりっぱだからではなく、ほんとうに吹き方が素敵だからこんな風に鳴るのだなぁ、そして曲が運んでいっている、曲を運んでいっているという演奏がよくわかります。自分の演奏はこんな風に進んでいっていないという違いがよくわかります。
 漫然と吹かないで!なのですね。自分で少しは工夫して練習してきたと思うのに、レッスンでは先生がまた少し先のハードルや目標を示されるので、あぁ、まだまだ道は遠いなぁ、道は長いなぁ。とため息が出てしまいます。こうやってわたしの工夫などはたちまちにちっぽけなほとんど工夫ともわからないくらいのこと、ぜんぜん的外れの解釈や、わかってないということの証拠になっていくのですが、レッスンではこのように毎回新たな発見と、新たな工夫のヒントが示されるので、自分でこれでよしなんていうように納得することがありません。
 大袈裟なくらいの工夫や表現でないと聞く人には伝わらないということもありますね。先生との二重奏で少しでも先生に食いついて、少しでも二重奏らしくなるように頑張りたいとレッスンの度に思います。

 あまり時間もありませんでしたが、サンマルティーニに「トリオソナタ」もぜひ吹いておきたくて、先生と急いで合わせてみました。
 この曲はわたしがリコーダーを始めたばかりの時の初めての発表会で兄弟子のT氏とリコーダーを、そしてIさんの電子ピアノとでアンサンブルをした懐かしい曲です。そのときはわたしがアルトリコーダーの上を演奏したのですが、今回はわたしは下を演奏することになりました。あれからほぼ2年半以上が過ぎましたが、今回はくらばやし先生と一緒に演奏するというのはまたちょっと感じがちがっています。3楽章までの曲をそれぞれの性格、表情で演奏すべく頑張ろうと思っていますし、先生との二重奏はこのごろとても楽しくなってきているのです。やりがいがあるなぁと思っています。レッスンの時間が今日はあっという間・・・。30分でもすっごーく長く感じるときは、苦しいくらいの練習不足の時なのです。今日もまだまだ練習不足だけれど、コンサートに向けてすごくやる気にさせられたレッスンでした。
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第74回おけいこ (2001-05-24)
★やれる??!
 7月1日にまた、くらばやし先生のお手伝いをすることになり、できるかどうか、かなり不安でしたが、前回のレッスンで初めて吹いてみたテレマンの「カノン・ソナタIII」を練習してくることになっていました。
 なるべくマメに練習したつもりでしたが、先生と一緒に合わせて見ますと、指はいくらか動くようになってきたのですが、わたしはちっとも面白くない吹き方をしているのがわかりました。くらばやし先生が演奏されるのを聞くと、「あぁ、そうか、ああぁ、こんなに吹くのか。だからいい曲に聞こえるんだなぁ」ととても納得してしまいます。聞かせるための演奏の技術がきちんとできることはもちろんなのでしょうけれど、聞かせるためには恥ずかしがらずに、いわば大げさなくらいの表現をしなければいけないのだなぁとまたまた思います。わたしの演奏はどうしても味もそっけもない、音の羅列になってしまうのです。「くらばやし先生の演奏はいいなぁ、プラスチックのリコーダーで演奏されるのに、どうしてこんなにきれいなんだろう」といつも思うのです。
 カノンソナタを3楽章まで練習してみて、「だいたいこんな感じだよ」というのがわかってきたところなので、あとは練習あるのみ。さぁて、よーし、頑張るわよ〜!
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第73回おけいこ (2001-05-10)
★演奏会準備?!
 まだ花粉症が続いていますが、気分的には持ち直してリコーダーを吹きたい気分になってきたところです。
そんな時にくらばやし先生からまた演奏会のお手伝いのお話があり、できるだけやってみようということになって、その準備を始めました。
またリコーダーを吹きたい気分になってきたとはいえ、練習する時間もそれほど多くとれ ないし、新しい曲をやってみるのはかなり不安でした。でもそうやって演奏会に出るっていうようなある程度のプレッシャーがないと頑張れないというか、頑張らないという面もあるので、これも修行のうちと準備を始めることにしました。今回のレッスンでは先生と一緒にテレマンの「カノンソナタ」を初見で演奏してみました。有名な曲ですし、とても美しい曲ですので、いつか演奏したいと思っていましたが、これから準備をはじめて先生と二重奏するのは無謀というものではないかと思えます。たどたどしく演奏しましたが、やっぱり素敵な曲ですので、これをレッスンしていくことにしました。ほかにも二重奏、三重奏の曲を演奏する予定で練習をすることになりました。これらを一通り見た後は、「アルトリコーダー二重奏曲集2」−フランス・バロックのフルート作品から−ミシェル・ブラヴェの「ソナタ1」の3番目のAffettuosoを演奏してみました。
演奏する音が安定していないという指摘を受けました。きちんときれいに音が出ていないのは、タンギング、運指両方の問題があるのでしょう。指の練習もやっぱりちゃんとしなきゃいけませんね。
 次は4番目のAllegro assaiです。これは吹きはじめたら、すぐに先生からストップがかかり、「その吹き方はやめましょうよ。」と言われてしまいました。わたしはその4番目のAllegroをスタカ−トでパキパキと演奏するように練習してきたのです。前回に「こんなん・・・とかコンナン・・・とかもあるねぇ。」と違ったアーティキュレーションで吹いてくださったもののうちの、先生が期待された「こんなん・・・」とはちがって「コンナン・・・」の方でわたしは練習してきたのでした。ストップがかかってから、スタカ−トでパキパキ風のコンナン・・・ではなくもうすこし滑らかだけれど、スリリングな緊張感をもった「こんなん・・・」ふうに演奏することにかなり戸惑いながらも吹きはじめた私ですが、感じの違いのためにいつものようには指が動かなくなって、別の曲を吹いているみたいな気分で一応の演奏を終えました。くらばやし先生は「こんなん・・・」ふうに吹いた方がいいという理由も話してくださったので、言われてみると、やっぱり「こんなん・・・」ふうに吹いた方がよさそうです。なんだかとんちんかんな解釈で吹いてしまっていたので、しょんぼり・・・。どうしたらわかるのかなぁ、そういうセンスって・・・。もう一度はじめからおさらいです。
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第72回おけいこ (2001-04-26)
★タンギング!!
 久しぶりの個人レッスンでした。くらばやし先生との「らいむぎ畑」での演奏以来です。あれからもう1ヶ月近くたったのですが、今回はこれからどんな曲をレッスンしていくかや、指の訓練用にこんなのはどうかなど、いつもの曲集のレッスンだけでなく、いろいろなお話もくらばやし先生としました。
 レッスンでは「アルトリコーダー二重奏曲集2」−フランス・バロックのフルート作品から−わたしの大好きなミシェル・ブラヴェの「ソナタ1」です。2番目のAllegroまでやっていたので、今回は3番目のAffettuosoを演奏してみました。
情感を込めてゆっくりと演奏した「つもり」だったのですが、一度吹き終わってから先生にご指導を受けるときには、フレージングの問題、タンギングの問題といろいろた〜くさん出てきました。タンギングはこの頃自分でもかなり問題は感じているのですが、しっかりしたタンギングと柔らかいタンギングとの区別がつけられなくなってきていて、きちんとタンギングして吹かなければいけないとこともrrrr・・・と「れろれろ」系のきちんと音の出ていないタンギングになってしまっているようなのです。
気をつけよう、気をつけよう。
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Key-Mamaのリコーダーのおけいこ日記(2001年その1)
 ( 2001-01-11 − 2001-03-22 )     
2001-05-22 更新 
第71回おけいこ (2001-03-22)
★本番のつもりで・・・
 4月1日(日)に「らいむぎ畑」でくらばやし先生と二重奏、兄弟子のT氏も一緒に三重奏をする日がだんだんと近づいてきました。
 今回のレッスンでは二重奏の仕上げとまではいかなくても、ほぼ目処をつけるという感じにしたいところでした。前回のレッスンで先生から「フランス・バロックは肩の力を抜いて・・・」と言われたのが心に残っていたので、レッスンの初めのシェドヴィーユ、ノードのソナタは気楽に吹いてみました。気楽な気分ではあったけれど、けっこう集中力を持って吹けたと思います。先生も「そうそう、そんな調子で・・・」って言ってくださったので、楽しく吹けたのでしょう。本番もこんな感じで演奏できるといいかなぁと思いました。でもここである程度リラックスして吹いたというのは実は、わたしはこのところ腰痛で、あまり体に力が入らないのも影響しているのかもしれません。花粉症のくしゃみと腰痛とはよくない組み合わせなのです。

 さて、後半で演奏する予定のロックの組曲はあまり気を抜きすぎず、緊張感を持って吹こうと思っている曲です。二重奏はa=415のアルトで吹いているのですが、M氏にお借りしたフォン・ヒューネステインズビーモデルはとても吹きやすく、音が楽に出るので、とても上手くなったような気持になれるのです。やはり良い楽器で演奏すると違うかなぁと思わせますね。
 前回のレッスンで録音したものを聞いてみて、余裕なく演奏しているのがわかったので、今度はなるべくリラックスして焦らないように気をつけながら演奏してみました。今回は録音しなかったのですが、ほぼ本番どおりに演奏してみて、(何曲かは再度演奏しなおしてみましたが)こんな感じで落ち着いて演奏できれば良いかなという感想でした。本番の演奏で「この曲を演奏したい、聞いて欲しい。ね、いい曲でしょう。」っていう気持が通じるといいのですけれど。それにしても腰痛ははやくなおってほしい・・・
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第70回おけいこ (2001-03-08)
★一通り吹いたのを録音
 普段のレッスンの課題からは離れて、くらばやし先生との二重奏、三重奏のコンサートの前はやっぱりそこで演奏する曲の練習をすることにしました。だってやっぱり心配なんだもん・・・。
 演奏会の前半にフランス・バロックからの二重奏、シェドヴィーユ、ノードのソナタ、後半にロックの組曲を予定しているとのことでしたので、その順に吹いてみました。今回のレッスンでは録音してみました。前半を一通り吹いて30分くらい、後半に10分くらいかかるので、レッスンでは1つの曲を何度も繰り返して練習するまでの時間は取れませんでした。力の入れ具合い、配分などもうかがいましたが、本当に集中力が必要です。こんなことに初めて挑戦することになり、なんかすっごく無謀なことだと思えてきました。でもこんなチャンスを与えてくださるくらばやし先生に感謝して、自分なりに頑張るしかないのですね。次のレッスンの時間は空いていたので、少し延長して練習しましたが、まだまだ練習不足・・・なところが見えてしまいます。録音したものを家で聞いてみたところ、余裕なく、焦って吹いているのがよくわかり、聞いている人は楽しくないだろうなぁと思いました。もっと余裕をもって演奏できるようにするにはやはり練習しかないのだとは分かっていますが、花粉症疲れも重なって普段の練習はなかなか思うようにはいきません。うーん、うーん・・・。
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第69回おけいこ (2001-02-22)
★また吹けなくなっちゃった!!
 くらばやし先生との二重奏、三重奏の予定を前に、「どの曲を練習しましょうか?」と聞かれましたが、演奏会とは関係なく今まで練習していた曲を続けて個人レッスンすることにしました。前回のレッスンでゆっくりとしか演奏できなかった「アルトリコーダー二重奏曲集2」−フランス・バロックのフルート作品から−Naudotの「ソナタ3」の4番目のAllegroからやってみました。。
 Allegro、Allegroと思って練習したはずだったのに、今度、また先生の前で吹けなくなっちゃった!! 一度指が動かなくなってつっかえ始めると、今までスンナリと吹けてた箇所もひっかかり始め、あれ、あれっ、あれれれ・・・と破れ、ほつれがひどくなってしまいます。こんなはずじゃない!と思えば思うほど、指が動かなくなる・・・指が冷たくなってゆく〜・・・。
 「またやりましょう。」というくらばやし先生の言葉で、はっ!と我に返りました。そうですね。また出直してきます。ハイ。
 次のミシェル・ブラヴェの「ソナタ1」の1番目のAdagioと2番目のAllegroのおさらい。Adagioは少しゆっくりめに情感こめて演奏してみましたら、ちょっとくどすぎたようです。ころあいがむずかしいようで・・・。もう少しサラッと。
 2番目のAllegroは前半はいいのだけれど、後半に難あり。前半とはちょっと雰囲気を変えて入り、そしてなめらかに・・・のはずが、なめらかに指が動かないじゃないの・・・!「まだ練習が足りない!バカバカバカ!!」とひとりで心の中で叫んでみました。この次こそ頑張ります。先生!

 やはり、「気を確かにもって・・・」演奏しなければいけないと、また今回も思いました。たとえ指が動かなくっても、変な音が出ても、最後まで吹き通すんだ!という強い意志で持ち直すこともあるんじゃないか。「あぁ、もうだめ・・・」というような弱気になると、もう気力で曲に負け!なんです。この頃、「リベンジ revenge」って言葉がリコーダーを吹いた後に良く出てきます。「あの時、あの場でうまく吹けなかったから今度こそは・・・今度吹く時は・・・」というのがチョクチョクあります。
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第68回おけいこ (2001-02-08)
★Allegroよ!
 「アルトリコーダー二重奏曲集2」−フランス・バロックのフルート作品から−Naudotの「ソナタ3」の4番目のAllegroから。
 「Allegroだから速いんだろうなぁ。」とは思いつつも、指の動く範囲での練習しかできなかったわたしは、Allegroとは思えない速さ(遅さ)で先生との二重奏を始めました。う〜ん、先生が速く吹きたがっている!のはよ〜くわかるのですが、ご希望どおり速くできないのがわたしの悲しいところ・・・。とにかくわたしのペースで吹き通しました。
 案の定、「これってAllegroだよね」と先生に言われ、「このくらいじゃないかなぁ」とくらばやし先生がかっこよく吹いてくださいました。「あいややややぁ、わかってるんですよ、先生。わかっちゃぁいるんですけどね・・・。」とわたし。「Key-Mamaさんがすごい速さでやってくるんじゃないかと期待していたんですけどね。」と先生には言われたのですが、今回はまずはこれまでしかできなかったのです。速く演奏するのはこの次までに練習、練習。Allegroでしめくくるのって、すごくパワーが必要ですよね。ぱわわわぁー!って感じです。わかりました、Allegroですね。やっぱりAllegroですよね。この次、頑張ります!
 次はわたしの待望のミシェル・ブラヴェの「ソナタ1」です。これは3年前にわたしの参加しているTMAの演奏会でメンバーの方が演奏されたのを初めて聴いてから、いつか吹いてみたい曲として心に残ったものでした。今年のTMAの演奏会でも演奏者が変わって演奏され、素晴らしい演奏にひときわ拍手も多かった曲でした。でも「わたしならこう吹きたい・・・」なんていう気持ちも出てきていたのは、やっぱりリコーダーを演奏しはじめて3年経ったということなのでしょうか。とても素敵な曲なので、これをレッスンでくらばやし先生と二重奏できるというのは、とってもとっても楽しみです。
 今回は1番目のAdagioと2番目のAllegroをやってみました。Adagioは初めはサラッと吹いてみていたのですけど、もういちどややゆっくりめに情感こめて演奏してみました。
 次のAllegroは少しアグレッシヴに吹いてみたつもり。

 リコーダーを演奏するには、他の楽器を演奏するのも同じなのかもしれないけれど、心がしっかりしていなければいけないのかな、というのにこの頃気がついたのです。
 なんというか、「気を確かにもって・・・」みたいな意気込みというのでしょうか、曲を演奏するには、息のスピードはどう、とかアーティキュレーションはこう、とかいう演奏の技術的なことに気をつけるのはもちろんでしょうが、こちら側の気持ちがしっかりしていないと演奏する曲に負けてしまうので、よーし、やってやるぞ!という気持ちで演奏に臨まないといけません。十分な練習をして臨めば、この時の気持ちがしっかりしやすいので、練習も欠かせないのです。
 ただ、気負ってというのとは違って、リラックスした上での集中というのがありそうです。そして演奏する曲を好きになって、聴いている人にこの曲のファンになってほしいという想いをこめて演奏することも大事かもしれません。レッスンでは日頃の練習の成果を見ていただくのですが、くらばやし先生との二重奏は、ひとりで演奏するのとは違った緊張感と集中とがあり、数分間の演奏の後は、やはりそれからの解放があってホ〜ッとします。こういう無心の緊張と集中はいいものです。日常のいろいろなことから離れて演奏に集中することは、わたしにとってはかなり重要な音楽療法となっています。
 こういう時はリコーダーを習って良かったなぁと思う時でもあります。今日は久々にレッスンで「吹いたなぁ!」と思えました。とてもうれしいことでした。
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第67回おけいこ (2001-01-25)
★毎度のこと・・・「ボーッとして吹いちゃダメ」
 くらばやし先生には先日わたしの参加しているリコーダーアンサンブルT.M.Aの演奏会に来ていただいたので、レッスンの前にはその感想などをうかがいました。なるほどとうなづくことばかりでしたが、「ああやって、アンサンブルできるのは、いいですねぇ。」と言ってくださって、やっぱり個人レッスンとも平行して一緒にアンサンブルのグループでやってきたことは、よかったなぁと改めて思いました。

 さてレッスンに入りますと、前回のレッスンでは楽〜に吹くあまり、タンギングがいいかげんになってしまったので、今回はタンギングを意識して吹くことにしました。
「アルトリコーダー二重奏曲集2」−フランス・バロックのフルート作品から−の中のNaudotの「ソナタ3」の3番目のAriaから。先生との二重奏でなく、ひとりで吹いてみました。タンギングをいくぶんはっきりと、t-r-r-t・・・など気をつけて吹いてみたつもりでした。まぁ、タンギングについては改善は見られたようですが、やっぱりフレーズごと、小節ごとの演奏の工夫が足りない。
 くらばやし先生が「例えば、ここは・・・」と吹いてみてくださるのを聴くと、「どうしてそんなに考えられるんですか?」「そこまでやるんですか?」「そんなにやってもいいんですか?」っていうような吹き方(わかってもらえるかなぁ・・)で演奏なさるのです。
 「わたし、ちっとも思いつかないんです。」と言いますと、「たくさん演奏することと、たくさん聴くことでしょうね」と先生はおっしゃいます。

 次のMinuettoでも、まずはひとりで吹いてみました。「先生はきっと、『もっと工夫して・・・』とおっしゃるだろうなぁ」、と吹きながら先生の感想が想像できます。もう先生に習い始めて3年になろうとするのに、先生とのレッスンはとても緊張します。「ボーッとして吹いちゃだめ、音をただ埋めていく吹き方をしてはだめ」と常に言われます。わたしはまだまだ恥かしくて出来ないことも多いのですが、やりすぎるくらいにやらないと聴いている方はわからないということを意識して、タンギングにしてもアーティキュレーションにしてももっともっと工夫して吹かなければならないようです。
 3年前の2月から始めたレッスンでしたから、ここでリコーダー歴は丸3年というわけですが、指もいくらか動くようになったり、吹き方の工夫もいくらかはできるようになったかもしれないけれど、基本的な吹き方、聞こえ方はいつも聴いている我がオットさんによると、「ちーとも変わってない、ちーとも上手くなってない」のだそうです。日々、頑張って練習していることも、楽譜を読んだりすることも少しずつ進歩しているのはわかるし、認めるけれど、聞こえ方に関しては、心に響くものになっていないということなのです。「リコーダーっていうのは神さまと交信する楽器だろ」というオットさんのこういう批評はつらいけれども、自分でもそーだなぁと思うところも多いので、正直な感想としていつも心にとどめています。もしかしたらわたしは「頑張ったね」ではなくて、オットさんに「今日の演奏はとても良かったよ。心に響いたよ。」と言ってもらいたくて、リコーダーを練習しつづけているのかもしれません。
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第66回おけいこ (2001-01-11)
★今度はタンギングが単調に・・・
 今年最初のレッスンは「アルトリコーダー二重奏曲集2」−フランス・バロックのフルート作品から−の中のNaudotの「ソナタ3」Allemende-Allegroから。去年からの課題曲で変なビブラートがつく癖が目立った曲でした。前回のレッスン以来、変なビブラートをつけてはいけない、とリコーダーを吹くときには気をつけていたのですが、実はこの課題曲自体は冬休み中、ほとんど練習していなかったのです。
 レッスン当日のお昼休に吹いてみたら、変なビブラートがついているうんぬんよりも、何と指が動かないではありませんか。きゃー、これは困った! どうしましょう。そうそう、少しゆっくりめに吹いてまずはあせらないようにして、破綻するのは避けよう。と何とかレッスンに臨む方針は決めたのですが、実際に先生の前に出ると、「きっとメタメタになるだろう」、というおそれと、「まぁあ、いいや、練習してなかったのは確かだし、前回の課題だった変なビブラートには気をつけて、楽に行こう、楽に」というのが一緒になって、少々開き直って吹きはじめました。
 なるべく気負わずに楽〜に吐く、という感じで吹いてみたら、ちょっとほどけた感じの演奏になり、気負った変なビブラートも着かず、指もまあまあ動く、といった演奏になり、「あ、しめしめ・・・」と思って演奏を終えました。「いやぁ、大変ですよね。この曲!」と先生はおっしゃいましたが、「もうこの曲、はやく終わりにしましょう。」ということでわたしも一安心。ただ、変なビブラートは取れたかわりに、吹き方がかなり一本調子になっていて、タンギングが単調になっていたようです。わたしも吹き終わってみて、「あ、そういえば、変なビブラートにならないようにということばかりに気をとられて、タンギングの工夫がおろそかになっていました。あ、確かにそうでした。」と初めて気がついたのです。あちらを立てればこちらが立たずという訳ですね。先生には「いつもの気負った感じはとれている」と言われましたが、いつもよりも気分をほどいて演奏したのは良かったのかもしれません。演奏した後にもこの前のようにはゼイゼイにならなかったのもありますし、呼吸を楽にして息を吐くように演奏すると静かに演奏できるような気がしました。このあたりは常にわたしの課題なのです。
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Key-Mamaのリコーダーのおけいこ日記(2000年その3)
 ( 2000-09-14 − 2000-12-21 )     
2001-01-11 更新 
第65回おけいこ (2000-12-21)
★やっぱり変なビブラートが・・・
 今年最後のレッスンでした。「アルトリコーダー二重奏曲集2」−フランス・バロックのフルート作品から−の中のNaudotの「ソナタ3」Allemende-Allegro。これは曲の後半に16分音符、32分音符とトリルがからまりながら動くのが続くのですが、ここが苦手の私。トリルの基本になるべく忠実に吹くように練習したつもりでしたが、先生と一緒に二重奏をしていくと、もうどこで息継ぎをしてよいやら分からず、終わったときにはゼイゼイしていました。前半ではくらばやし先生から、「変なビブラートがかかっている」と言われました。少し音を伸ばすところで、息を強めに吹いた場合に起こる無意識のビブラートなのです。意識してやっているわけではないので、適切な箇所で適切にビブラートをかけているわけではないため、おかしな感じのようです。これはずっとわたしの課題であったものですが、なかなか克服できません。ビブラートは自分で意識してかけないようにしていたつもりなのに、やっぱり出てきてしまうので、それを一層注意しながら吹くとなんだかロボットになって固まって吹いているような気持ちになってうまく指も動かなくなってしまうのです。でも変なビブラートは取り去り、必要な時、自分で意識してつけたい時に自由につけられるようになりたいわけで、息のビブラートの練習の仕方を先生に教えていただきました。こういったやさしそうに見えて案外難しい基本練習をあまりしていなかったので、やっぱりこんな練習もしなくちゃなぁと改めて思ったものです。安定した息を吹込んでリコーダーを鳴らすことは、簡単なようでいて、やっぱりけっこう難しいこととです。気合いがはいりすぎてはいけないし、息の入れ方が少なかったり、弱かったりでもいけないし・・・。自然体で気持ちは込めて、でもリラックスしてリコーダーを吹けるようになるのはいつのことでしょう。
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第64回おけいこ (2000-11-30)
★指が動かな〜い
 「アルトリコーダー二重奏曲集2」−フランス・バロックのフルート作品から−の中のNaudotの「ソナタ2」4曲目のAllegroからもう一度。苦手な3連符がきれいに演奏できるにはまだまだ道のりは遠い感じです。くらばやし先生に「曲の表情が乏しい」「音が豊かじゃなくて平坦で、表面的な感じ」「強弱もつけて」とたくさんの指導をされました。1曲吹き終わると、ゼイゼイするのはやはり吹いていて全く余裕がないからです。わたしにとっての余裕というのは、まずは指が動く、タンギングが決まっている、強弱をきちんと演奏する、くらいまでができているくらいのことなのですが、これがまだまだ練習不足のせいでしょうか、指はバタバタする、強弱を忘れる、音が濁るなどなど、はっきり言って、音が汚いし、不安定で面白くない演奏です。フレーズごとに表情をつけるなどまだまだおよびもつきません。
 次の「ソナタ3」Adagioは出だしをタメてというか、緊張感と共に始めるということがきちんとできずにいます。それからわたしの場合は運指の際のオクターブホールの左手親指の動きがうまくないのです。そのことは自分でもわかってはいるのですけど、たとえば左手親指でのオクターブ孔のトリルなどがとても不安定で、どうやったらうまくいくのかよくわからないままにやって来てしまい、こうやったら安定して穴が押さえられるというような方法がなかなか見つからないのです。指がほんとになかなか動かないので、それが動くようになるまでにかなりの時間、一定以上の練習時間が必要です。これが基本的にちゃんとできないと自信を持ってその上にいろいろな表情をつくり出していくことなどできないのですものね。その次のAllemende-Allegroは軽やかな動きで♭3つの調の音を吹いていくのですが、その♭のついた音をスムーズに運指していくのがわたしにはむずかしくて、もっともっと練習しないといけないようです。
 「Allemendeってどういう曲でしたか?」と先生に質問されても、「えぇっっっと、この間、Allemendeについては説明していただいたはずだったなぁ」ということは思い出せても、どんなふうに説明されたかをちっとも思い出せないのです。いろいろな音楽用語がなかなか覚えられなくて困りますが、音楽用語集のようなものを身近においておくとよいのでしょうね。飛び交う音楽用語がしばしばわからなくて困ることがありますが、わからないことを臆せず質問しないとわからないままになってしまいますよね。知ったかぶりをしないで、質問したり、調べたりをマメにしたいと思います。
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第63回おけいこ (2000-11-09)
★久しぶりにフランス・バロックに戻って…
 7月頃から10月の発表会に向けての練習をしていたので、久々にまた今までのレッスンの課題曲にもどることになりました。
「アルトリコーダー二重奏曲集2」−フランス・バロックのフルート作品から−の中のNaudotの「ソナタ2」4曲目のAllegro。わたしの苦手な3連符の曲です。3連符の頭にアクセントがあるのですが、それが切れよく演奏できません。くらばやし先生に「こんな風に吹いて…」とお手本を示されても、すぐに自分の吹き方を改善してその場でうまく出来るようにならないので、「こんな風」がわかったら、すぐに家に帰って練習したくなってしまいました。
こんな風に…と言われてすぐに変えられるくらいなら、こんなに練習しなくてもいいのですけどね。この曲も発表会の練習中は先生には見ていただかなったものの、自分ではしょっちゅう吹いてはいたのです。が、それでも集中した練習は久々なので、ちょっと指がバタバタとしてしまいました。
 次のAdagioはかなりゆっくりしたテンポで先生と一緒に吹きはじめたのですが、少ししたら、先生が演奏をお止めになって、「このテンポではちょっと耐えられない…」というような感じで、「もう少し早めに吹いてみませんか」とおっしゃいました。「フランス・バロックのフルート作品なのだから、こうはならないでしょ。」と言われ、「CDを聴いたりコンサートに出かけたりはしませんか?」と言われたので、「出来るだけは行こうと思っていますが、今までそれほどCDを聴いたり、コンサートに出かけたりという生活でもなかったので、CDを仕入れるのも、コンサートに行くのもまだまだ発展途上です。」というお答えをしました。
 確かに音楽的な教養もなく、曲名などもちっとも覚えられなくてただ、与えられた譜面を見て闇雲に吹いているというのが今までのわたしのリコーダーライフであったのは確かですが、先生にはもっと曲を聴き、楽譜も集め、曲についての勉強をして…ともっと高い目標を持って取組むことを指導されました。ほんとにお粗末な音楽の知識、教養で、お恥かしい限りですが、聴いて楽しい、吹いて楽しいの感性は少しずつ鍛えられてきているかもしれないと、心の中では独り言…。ほんとうに先生のおっしゃるようにもっと、もっと勉強しないといけませんね。でもなにしろ、作家や曲名、年代などもちーとも覚えられなくてつらいなぁ。
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3回めの「おとなのはれ舞台」 (2000-10-29)
★血だらけの演奏になっちゃった…
 いよいよ待ちに待った発表会「おとなのはれ舞台」です。直前のレッスンで、吹き始める時がノリが悪く、何回か演奏するうちに調子がつかめてくるのが如実にあらわれる演奏だったので、これは本番で演奏する時は必ず事前に何回かは吹いておきたいし、演奏する時までその感じを忘れずにキープしておきたいと思ったので、当日は控室で少し練習したり、出番の前にも頭の中では自分の演奏する曲がずっと鳴っている状態でした。わたしはプログラムの10番目なのでほんとうは他の人の演奏もちゃんと聴きたかったのですが、今回は自分の演奏にかなり集中してしまいました。コンサートの最中に別室で自分の曲の練習するというところまではさすがにいきませんが、自分の出番にドキドキするというよりも、集中していたと言った方が良いような感じでした。そういう意味では出番が早い方がこういう時にはいいのかもしれませんね。自分の出番が終わったらあとの演奏をゆっくり聴けるので…。
 さていよいよわたしの演奏の番です。M.ロックの組曲は「感じをつかむのがむずかしい曲に挑戦」と紹介があって先生と二重奏を始めました。1曲目のファンタジアではひたすらモッタリしないように気をつけるあまり、上ずった感じになってしまったみたいでした。でも1曲目から集中して吹けたし、気合いも入っていて3曲を吹き通すにはわたしにはこれくらいの勢いで始めないと持たないので、こんな感じかなと思いながら演奏しました。
 2曲目のファンタジアは、これこそわたしの吹きたかった曲なのです。気合いはいりまくりで吹きました。テンポは速めになり、タンギングは甘くなり、…モッタリにはなりませんでしたが、最後のいいところで気持ちだけが先に行っちゃっててチョイトチリ…。
 あぁぁ。…竹やぶの中を駆け抜けてしまったので、気がついたら傷だらけ血だらけだった…というような感じでした。「切ったら血が出る」ような演奏をするはずだったのが、気がついたら血だらけ…という別の意味の「血」が出てしまった演奏でした。3曲目のクーラントは今度は血だらけにはなるまいと少し落ち着いて演奏しました。このクーラントはまあまあの出来だったと思います。
 それにしても今回の二重奏はくらばやし先生をう〜んとあおってしまいました。先生は後で「すごい緊張感だった」とおっしゃってましたが、いやはや、そうでしょう、そうでしょう。上手ないい演奏であおるならともかく、気合いだけの雑な演奏であおられては先生も困られたかと思います。
今回は選曲もあるとは思いますが、演奏中に吹いてて楽しい〜と思う暇がなくて、とにかく演奏にはかなりの集中力が必要でした。この曲は初めからかなりイメージをはっきりさせて緊張感を持って吹き始めないといけないのです。ボーッとして吹き始めるとそのまま行ってしまって、ちっともしまらない演奏になってしまうのです。「こんな曲でこんな風に吹くのだ!」ときちんとイメージして始めないといけないので、先生も「こわい曲ですよねぇ。」と発表会直前のレッスンの時におっしゃっていました。
 本番のステージではわたしと先生とで二重奏していることだけが存在していたような時間で、そこがホールのステージであることを忘れていたような感じでした。ステージの上だからドキドキするというようなことは全くなく、演奏に対する集中は自分でもすごかったと思います。なんだかやっぱりこの1年間やってきたことのおさらい、発表の場であったのだという思いは強く感じました。あおり、とちり、もあったのですが、今まで「どうも、なんか……」という物足りない思いで吹き終わっていたのとは違って、(どこがどう違うとはなかなか言えないのですが)そこを吹っ切ってちょっと越えられたような思いがあります。荒くて雑な部分もたくさんあったのですが、この曲をこんな風に吹きたいのだ!という思いはくらばやし先生にも伝わったのではないかと思える二重奏でした。
 発表会を聞いていて思うのは、生徒さんの演奏する音を目をつぶって聞くと「引けてる」音になっていることです。指づかいも音もちゃんとしているのだけれど音が「引けてる」ために自信なく吹いていて、自信のない音になっていて、だからとても損をしているような感じがすることが多いのです。練習不足とか自分は下手とか思うところからどうしてもそんな音になってしまいがちなのですが、そうやって引いてしまうからこそ、聞く時によけいに損をしてしまうように思います。「引けていない」音、「引かない」音になるためにはやはりよっぽど練習して自信を持って臨まないといけないのでしょうが…。
 今回の発表会の前に先生との二重奏を録音してそれを聞いてみたのですが、先生の音と自分の音とが拮抗するような、戦うような演奏をしたいと思ったわけで、そういう意味では気合いで吹くしかない、モタッとして自信のない音で吹いたら、もうおしまいだと思って吹いたのでした。今回は吹いて楽しかった〜というのでなく、先生と二重奏できた満足感がありました。聞いていただいた方には雑な演奏と聞こえたかもしれませんが、自分の中では何かを越えることのできた先生との二重奏ではなかったかと思っています。発表会前にもくろんでいた「思いっきりの演奏」はかなり達成されたように思います。
 今回の発表会には初参加の方も多く、沢山の二重奏を聴くことができて、いろいろな方のその人なりの演奏を聴くのは本当にとても楽しかったです。毎年一緒に参加している方たちの演奏はやはり1年を経て、日々の練習の賜物でしょう、みなさん上手になっているなぁと素直に感じられた今年の発表会でした。
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第62回おけいこ (2000-10-26)
★切ったら血が出てくるような演奏を…
 10月29日の発表会はいよいよ目前です。発表会前の最後のレッスンでした。M.ロックの組曲にずっと取り組んできて、いよいよ仕上げということになりますが、レッスンに入ってまずは先生と一緒に3曲通して吹いてみました。だいぶ集中して吹いたつもりですが、吹き終わったあと、どうしても「なんか…」となってしまいます。前回のレッスンでもいいところが見つからないのがしんどくて、今度は吹き終わったあとにくらばやし先生に「先生、何か、どこか、いいところを言ってください。」と思わず迫る(?)ことになってしまいました。自分ではなるべく丁寧に吹いているつもりではあるのですけど、ピシッと決まらないで、音が汚く、納得することがないのです。先生にお手本で吹いてみていただくと、「あ〜、やっぱりいい曲だなぁ〜」と素直に思える演奏なんですよね。先生は自分も練習不足だとおっしゃっていましたが、それでも先生の吹くリコーダーは木目調がハゲチョロケになって、オクターブホールがかなり削れているようなプラスチック管なのに(?)わたしなんかが吹くのよりもずっとずっといい音なんですよねぇ。このロックの組曲からはかなりノリが大事な曲で、ノッて吹きはじめないと、モタッとした感じになってはいけないのです。あくまでもアグレッシブに演奏したい曲で、それこそ「狂ったように」「切ったら血が出てくるような」「やむにやまれぬ」演奏でなければいけないのです。
 何回か演奏するうちに「今のはよかったですね。」と自分でも思える演奏がありました。音をうめていくだけではない、1音1音に意味がこもった演奏…。「そんなこと、とても恥ずかしくてできましぇーん」と思っていたオーバーなくらいに表現すること、このごろ少しはわかりかけてきたかもしれません。発表会では思いきり演奏したいです。
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第61回おけいこ (2000-10-12)
★いいところが見つからない
 発表会はもういよいよ今月になってしまいました。今回も発表会で演奏する曲の練習です。前回のレッスンでいろいろとご指導・注意されたところを気をつけて練習してきたつもりで、くらばやし先生と二重奏してみたのですが、吹き終わった後「なんと申しましょうかぁ…」みたいな沈黙が少し続きます。演奏は少しは改善されてはいるのですが、なんかうまくないのです。ほんとは「なんか」じゃなくて、ここ、かしこと、も〜っとちゃ〜んと吹いた方がいいでしょ!って箇所があるのです。どうしたら先生みたいな音が出るのかしらと思っているのですが、テンポや表情、タンギングのキレも中途半端な自分がわかっているだけに、どうしても演奏が「引け気味」になってしまいます。
 1曲目のファタンタジアの出は、またしても要注意。全音符が2小節、その後の8分音符のところでテンポが狂うのがまだ改善されていません。よっぽど気をつけないといけませんね。このテンポがちゃんとできれば、あとはそのテンポをキープしてのノリで吹けそうなのですが…。
 2曲目のファンタジアもやはり入りのテンポが問題でした。ゆったりと感じさせて、それほどテンポは遅くならないという吹き方にしないといけないのに、遅く吹き始めてしまっていました。キビキビ感がない。そしてなんともタンギングが甘くなっているところがネック! タンギングに気をつけて吹いてみるとそれに気をとられて曲になっていないなどなど、課題はまだまだいっぱいです。
 自分で吹いていてなかなか「いいところ」が見つからないのが苦しいところです。発表会の前にはもう一度レッスンがありますが、その時までにもう少し何とかいいところが見つかるように頑張りますね。
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第60回おけいこ (2000-09-28)
★リコーダーを換えてみました。
 あと1ヶ月後になった発表会で演奏する曲の練習です。前回のレッスンではちっともうまくいかなかったので、えいっ、リコーダーを換えよう!とアウラのグラナディラを吹こうと思っていたのを竹山のものに換えて吹いてみることにしました。
 レッスン早々、くらばやし先生が「発表会の曲だけを練習しますか? それとも他の曲もやりますか?」とおっしゃったので、「しばらくは発表会の曲だけに集中したいと思います。」と答えました。前回ちっとも思うように演奏できなかったロックの「組曲第2番」の中の3曲に集中して、もう少しなんとかしたいと思っているのです。
 1曲目のファンタジアは何度も演奏しているとだんだんノッてきて、雰囲気も出てくるのですが、いきなりだと自分でもうまくノレてないのがわかるので苦しいのです。タンギングをもっときびきびとした方がよさそう。タンギングの甘さがノリの悪さにつながるところもありそうです。「パ〜〜ァンパ〜〜ァン」と始めるテンポとその次に8分音符を刻むテンポとがずれているのが自分でもなかなか直らなくて、何度も吹いているうちにはわかってくるのだけれど、発表会のときにはちゃんと吹き始められるでしょうか。だいぶ心配。
 2曲目のファンタジアも入りが問題でした。気をつけて吹いているつもりですが、先生のような音が出ません。「先生、もう一度吹いてみてください。」といって吹いてもらうと最初の音の入りから次の音に移るまでの間に音が膨らむようになるのです。「どうやったらそんな音が出るんですか?」と先生に思わず聞いてしまいました。自分の音が薄っぺらで幼稚な感じなのです。歌ってる感じがしないなどなど、不満がいっぱい出てきてしまいました。それでも自分の出す音、自分の演奏になにがしかの良いところがある、ということを思って吹かないともっとダメみたい。音楽に限らず芸の世界は基本的には半端な自意識を捨て去るものなのでしょう。あと1ヶ月、どこまで狂ったように吹けるようになるか、頑張ってみたいと思います。換えてみたリコーダーもこちらの方がよいみたい。このごろ竹山のアルトもずいぶん鳴るようになってきて吹きやすく感じるようになりました。
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第59回おけいこ (2000-09-14)
★ちっとも楽しくない…
 発表会で演奏する曲の練習。ロックの「組曲第2番」の中の3曲。
職場の創立記念日で仕事が休みなので、いつものレッスンの時間よりも早い時間に変更してもらってレッスンを受ける。
 レッスンを待っていると前のレッスンをしている人の演奏が聞こえてくる…。姿を見ているわけではないけれど、「これは先生の演奏。こちらは生徒さんの演奏…」とはっきりとわかる。
先生の演奏は聴いていると「リコーダーはいいなぁ」と素直に思えるのだけれど、自分のレッスンになって「ひとりで吹いてみて」と言われて吹いてみると、もう泣きたくなるくらい、うまくない。
指が動かないとかじゃない。毎日練習しているんだもの、指はだんだん動くようになっている。
 でも先生が演奏されるのとわたしが演奏するのとでは音が全然違う。「拡がりをもちつつ、緊張感を失わないように、空高く、拡がるように…」と指導されるファンタジアの冒頭。
吹いてみると、自分でわかる。…違う違う、先生の演奏はそんなんじゃなかった。そうじゃない。ちっとも拡がりがないじゃない。こんな音を出しているんじゃ、吹かれているリコーダーが可哀想。ごめんね、ちゃんと吹いてあげられなくて。
 何も吹けないうちにレッスンは終わってしまった。今日は何もいいところがなかった。
先生の演奏を一生懸命まねしようと吹いたのだけれど、全然ノレず、何もつかめないままに時間が来てしまった。
 「また、練習してきてください。」と言われて、「はい、また頑張ってきます。」とは答えたけれど、いつものようにリコーダーを吹いて、先生の演奏を聴いて、ワクワクすることがなくて、とてもつらくて悲しかった。
帰りは小雨の降り出した中を泣きながら帰ってきてしまった。
 わたしはリコーダーが大好き。でも自分の演奏は音も汚くて大嫌い。こんなにちっとも楽しくないレッスンは今までなかった。先生はいつも通りなのに、自分の演奏になにもいいところが見いだせなくて、演奏するのが苦しくて気持は真っ暗。リコーダーは今までわたしを慰めてくれたし、励ましてもくれた。なのに今日は自分のリコーダーを思うと涙ばかり出てくる。
 性格が悪いからいい演奏にもならない。ほんとうにそうだろう。どうしたらよいかわからないが、自分の演奏がダサ〜イのはよくわかる。
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Key-Mamaのリコーダーのおけいこ日記(2000年その3)
 ( 2000-05-11 − 2000-08-31 )     
2000-08-31 更新 
第58回おけいこ (2000-08-31)
★狂ったように…
 10月末のリコーダーのレッスンの発表会で演奏する曲の練習をしました。イギリス・ルネサンスのロックの「組曲第2番」の中のファンタジアを2曲とクーラントを1曲演奏することに決めました。まだちゃんと曲を決めていなかったので、今回のレッスンで決めたこの3曲をこれから集中的に練習することになります。曲を決める時に、「これは吹きたい!」というのが2番目のファンタジアでした。気味の悪いような変な曲がだんだん病みつきになってきて、是非これを演奏したい!というところまで来たのです。先生との二重奏をやってみましたが、もっとやりまくって…狂ったように…とのご指導を頂きました。いやはや狂ったようにですか。う〜ん、自分ではかなりやっているつもりなんだけど、もっともっとってことですね。わかりました。どこまでやりまくれるか、そしてどこまで狂えるか、後2ヶ月頑張ってみますね。今年の発表会ではアンサンブルには参加せずにくらばやし先生との二重奏だけを吹くことにしました。この二重奏に集中して取り組んでみます。
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第57回おけいこ (2000-08-03)
★やりまくり…
 10月末のリコーダーのレッスンの発表会ではイギリス・ルネサンスのロックの「組曲第2番」の数曲を演奏することにしました。先週は良く譜面も読めず、もちろん吹けもしませんでしたから、「練習してきます!」と1週間頑張ってみました。
 この曲は楽譜の中の音符はごちゃごちゃしてはいないのですが、不思議な曲で、バロックバロックした曲とはどうも赴きが違い、メロディを覚えるのに苦労します。なんか変な曲なのです。でも練習するにつれて、この変なところがだんだん好きになってきてしまいました。この曲を演奏するには、どのくらいなりきれるか、どのくらい集中できるか、どれくらい惚れ込めるかにかかっているような気がします。前回のレッスンから1週間で少しは指も動くようになって6曲を練習していったのですが、先生と一緒に吹いてみると、あぁ、まだまだ足りない・・・惚れ込みようが、明らかに先生に負けているのです。
 これでも今までよりもずっと「やってる」つもりですし、自分で思うだけではなくて、きっと今までよりも「やれてる」はずだと思うのですが、それでもまだぜんぜんやりたりないのです。「やりたい」だの「やれてる」だの「やりたりない」だのと何言ってるんでしょうねぇ。でもなんだか先週のリコーダー合宿から帰ってきてから自分の中でこの曲をどう吹くか、このフレーズをどう吹くかってことに興味が涌いてきたように感じるのです。今までは楽譜どおりに正確に吹ければそれでよしだったのだけれど、もちろんそれは大切なことなのだけれど、演奏した曲の中で何かを伝えたいという思いが涌いてきたような気がするのです。それだからって吹き方が急にうまくなったわけでもないし、何かが伝わる演奏になったわけでもないことはわかっているのですけど、でも伝えたいっていう思いが出てきたってのは1つの進歩じゃないかと思います。
 くらばやし先生と何曲か吹いてみて、「この曲はどうぞやりまくってください。」って言われました。その「やりまくり」の意味は具体的にはどうするのかは言い表わすことは、わたしには難しいのですが、そう言うふうに先生に言われると、「はい、頑張ってみます。」「またしっかり練習してきます。」と思わず答えてしまったのです。先生が「ほんとにいいなぁ。この曲…」とおっしゃるように、わたしも負けずに「いいなぁ。」って言えるくらいになりたいのです。まだまだ惚れ込みようが足りないのですね。このロックの「組曲第2番」はどの曲も始める時にかなり集中して始めないといけないのです。いい加減に吹きはじめてしまうと、曲の緩急、緊張と弛緩がいいかげんになってしまっていけません。かなりスリリングな曲なのです。不思議なメロディのなかにぐーっと引き込まれていくような感覚があります。演奏はまだまだだけれど、これから10月の発表会までこの曲とつきあうことになるのが、すごく楽しみで、どれくらい「やりまくれるか」頑張ってみます。
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第56回おけいこ (2000-07-27)
★ロックの「組曲第2番」
 発表会で演奏する曲を決めなければなりません。前回わたしが希望した曲よりも先生が考えてくださった曲の方を今回は演奏することにしました。イギリス・ルネサンスのロックの曲です。わたしの希望していたフランス・バロックのものはまた別の機会に演奏するチャンスもあるでしょう。
 ロックの「組曲第2番」の中の曲を順番に吹いてみましたが、ほとんど初見で音符を追うのもままならず、まだまだどんな曲かつかめていません。リコーダーを習いたてで初めて吹いたときは「気持ち悪い」ように感じた曲が、この頃はその気持ち悪さがちょっと別のものに変わってきてルネサンス期の曲の不思議な感覚が楽しく感じられるようになっているのは確かです。なんだかわたしの奥底に眠っていてずっと気づかなかった何かに触れ始めているように感じるのです。言葉ではうまく言えないのですが、音楽的な経験の乏しいわたしでも、その音楽で何かが眠りから覚めたように思えるのです。今年の秋の発表会ではこのルネサンス期の音楽を楽しむことにしようと思いました。
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第55回おけいこ (2000-07-13)
★何を吹こうか
 10月末にある発表会で演奏する曲について、今回は自分の希望の曲、先生が考えてくださった曲などをやってみました。フランス・バロックの作品とルネサンスの作品とが候補になりましたが、う〜ん、どちらも捨てがたい。もうちょっと考えましょう。今回のレッスンの課題曲は「アルトリコーダー二重奏曲集2」−フランス・バロックのフルート作品から−の中のNaudotの「ソナタ2」4曲目のAllegroです。速くて長い曲で、私が練習してきたテンポよりもちょっと速めで先生と合わせたので、自分ではずいぶん練習したように思っていたのに、焦ってしまって指もなめらかに動きません。先生と合わせるととたんになんだか緊張してドキドキして指が動かなくなるという少し前に良くやっていた現象は少なくなりましたが、いつも余裕なく吹いている感じなので、もっと落ち着いて吹きたいものと思っています。
 発表会で演奏する曲の候補を5曲も吹いたので、今日は課題曲を練習する時間が少なくなりましたが、う〜ん、発表会で何を吹くか…悩むところです。
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第54回おけいこ (2000-06-22)
★も〜っといろいろやってみて
 レッスン室に入ると、「いやぁ、腰が痛くってねぇ…」とくらばやし先生がおっしゃいました。まぁ、腰痛ですか。座ってるのがしんどいんですよねぇ。わたしは中学高校の時から腰痛持ちで牽引、温熱、針、マッサージなどいろいろとやってみました。痛いの、わかります、先生。どうぞお大事になさってくださいね。「ま、それはいいんですけどね。…」と先生、椅子に座りなおしてレッスンが始まりました。
「アルトリコーダー二重奏曲集2」−フランス・バロックのフルート作品から−はNaudotの「ソナタ2」2曲目のAllemandeです。出だしのアウフタクトはあまりためないで、さりげなく、パパンと始め、やわらかく吹いていきます。なるべく力まずに吹いてみたつもりなのですが、先生が演奏なさるのを聴くと、もっとやさしく切ないくらいにきれいです。プラスチックのアルトリコーダーでも先生の音色はとても素敵です。お手本を聴いているのに、思わず「いいですねぇ」なんて言ってしまいました。中盤に同じようなリズムでうねうねとメロディが続くところがありますが、そこはもっと揺らしたり、だんだん早くしてみたりと吹き方をもっともっと考えても〜っといろいろとやってみて、と言われました。わたしの演奏は一本調子になってしまうので、聴いていて面白くないんですね。かなりの自己顕示というか、自分はこう吹くんだという意志が必要であるようです。伸ばし気味にふいたり、ためてみたり、などを曲調に合わせて吹いていくのがやはりこのところの課題でした。ほんとにちょっとした吹き方の変化づけではだめで、かなり大袈裟なくらいに変化させながら、吹かなければいけないのですね。先生がいろいろと演奏してくださるたびに「あぁ、もっとやらなきゃいけないんだなぁ」と思うのですが、自分ではなかなかできていないことなのです。
 3曲目のAffetuosoは早いテンポ、遅いテンポとやってみましたが、繰り返しがあるのであまり遅いテンポではダレてしまいそう。結局中間くらいのテンポで演奏することにしてもう一度演奏してみました。トリルもチャと瞬間的にやるのとタララとちょっと優雅にやるのと区別して吹くことになり、瞬間的なトリルが続くところでは、ダレないようにしてどんどん前のめりで進んでいくようにしなければなりません。次回は4曲目のAllegroからです。
 さて例年のように、10月末に発表会がありますので、「何の曲を吹きたいか、吹きたい曲は?」と先生に尋ねられました。「これが吹きたい!」というのがなかなかなくて、すぐに思い浮かばないのですが、「アルトリコーダー二重奏曲集3」−ルネサンスの音楽から−に取り組んでみようかなと先生がおっしゃいました。その中から選んで先生の二重奏を演奏しましょうか。ルネサンスのものも楽しみです。
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第53回おけいこ (2000-06-08)
★曲調を考えて…
 前回からほぼ1ヶ月ぶりのレッスンでした。「アルトリコーダー二重奏曲集2」−フランス・バロックのフルート作品から−はJacques Christophe Naudotの「ソナタ1」の4曲目のAllegroのおさらいです。これは「パンパパパッパッパーンパ、パンパパパッパッパーンパ」っていう感じで吹きはじめたのですが、先生の音は「パァパパパァパパ〜ンパ、パァパパパァパパ〜ンパ」って聞こえる吹き方なのです。Allegroといっても先生が演奏されるように、やわらかく吹いた方が良さそうです。16分音符の早いパッセージもわたしの揺らし方は音のつぶが揃っていなくて、不安定に聞こえてしまうので、その揺らしはもう少しつぶの揃った状態で行った方がよさそうでした。自分ではこの1ヶ月の間にいろいろと考えて練習してつもりでしたが、曲調を良く理解しておらず、ワンパターンで吹いているようでした。そして16分音符のパッセージは指とタンギングのタイミングが合っていなくて、前の音が残ってひっかかるように聞こえてしまいます。音が滑らかに移行していないのが自分でもよく分かるのですが、これを克服するにはかなりの練習が必要ですね。
 次は同じくNaudotの「ソナタ2」です。Vivaceの1曲目はまた、「パンパパパッパャャャャ、パパパッパャャャャ」と吹きはじめ、先生に「パンパパパッ」でなく「パンパパパァパャャャャ…」とやった方がいいですよ。と指導を受けました。もう一度吹いてみても、「パンパパパッパャャャャ」とやっぱりやってしまうんですよね。気をつけないといけませんでした。この最初の曲は後半にはトリルが多く出てくるので、テンポが不安定にならずに、テンポはきちんと刻みながら、毅然としてトリルをつづけていくっていうパワーがないと、途中でテンポも演奏もダレてしまうようです。これが難しいのです。なんとかおしまいにたどりついても、「えええ?、わかんなかった」って感じしか、まだ持てないのでした。
 2曲目のAllemandeはわたしが吹きはじめたとたんに、先生に止められ、Allemandeでの吹き方を考えさせられました。今回のレッスンではどうも「パンパパパッ…」というようにどの曲も弾んで吹いてしまったので、曲調を良く考えて…と先生に言われてしまいました。自分では考えたつもりでしたが、やっぱりワンパターンで吹いてしまったのは否めません。「曲調を考えて」というのが当面の課題のようです。
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第52回おけいこ (2000-05-11)
★やっぱりやっぱり楽しい個人レッスン
 仕事帰りに通っているくらばやし先生との個人レッスンですが、この時はいつもむすめ1の保育園のお迎えはオットさんにお願いしているのが、オットさんがお通夜で出かけるとあって、わたしが保育園にむすめ1を迎えにいってから一緒に個人レッスンにでかけることになりました。習い始めて2年以上になりますが、個人レッスンにむすめ1と一緒に行くのは初めてです。レッスンの時間は30分ですが、いつもむすめ1とほかのリコーダーアンサンブルの練習に出かける時のように、小さなぬいぐるみやお絵書き用の紙や色鉛筆をリュックに入れて出かけましたので、それでおとなしく遊んでいてくれるだろうとは思っていました。レッスン室は狭いので、ドア1枚隔てた待合室のホールのいすとテーブルで遊んでもらい、またレッスン室のドアはガラスが入っているので、むすめ1はそこから母をにこにこしながら覗いてもおりました。
 さて、レッスンは「アルトリコーダー二重奏曲集2」−フランス・バロックのフルート作品から−はJacques Christophe Naudotの「ソナタ1」の3曲目のSarabande。前回ゆっくりと吹いてみて、あまりにゆっくりなので「間」が持てないように感じていました。意識的なタメができるかどうかですね。これはおさらいとして2回くらい吹いてみて次へと進みました。4曲目のAllegroは数カ所に16分音符の早いパッセージがあり、そこがポイントとなる曲です。これは暇さえあれば練習していたこともあり、その早いパッセージの指もだいぶ動くようになってはいました。先生と一緒に二重奏を吹いてみましたら滑り出しは順調で早いパッセージもなんとか通過し、繰り返しもやってからほとんどつっかえることなく演奏を終えることができました。先生と吹き終わってから「あー」と安堵のため息…。曲づくりということをおさらいしてみると、今度はうまく吹けなくなっています。指がなめらかに動き、アーティキュレーションもくふうしながらという先生の演奏を聞いていると、「わああぁ、いいですねぇ。」と思わず言ってしまいました。(だからリコーダーっていいんです。)自分の演奏とは全然ちがう曲を演奏しているみたいです。(あぁ、わたしもあんな風に吹いてみたい。)と思ってしまいます。この曲ももう少し練習してくることになりました。
 レッスン室の外で待っていたむすめ1は、受付の方からヤマハ音楽教室の子供用のぬりえの用紙をもらってそれを色塗りしながら、レッスンの次の方、優しそうなお姉さんとお話もしていたようです。この4月からむすめ1も近所のピアノの教室に通うようになって少しずつ音楽に親しんでくれるようにと願っているところです。今まで習っていたむすこ2が自分がやめるかわりにむすめ1を連れていってくれるというのでむすめ1がピアノを習うように交代したのです。むすこ2はもうサッカーひとすじになってきて、ピアノはレッスンの時しかさわらなくなっていましたから、もう止めたくてしかたなかったようでした。自分が止めるかわりにむすめ1をつれていくことになり、やさしく頼もしく行き帰りには手を引いているようです。
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Key-Mamaのリコーダーのおけいこ日記(2000年その1)
 ( 2000-01-09 −2000-04-27 )     
2000-05-02 更新 
第51回おけいこ (2000-04-27)
★やっぱり楽しい個人レッスン
 くらばやし先生との個人レッスンは前回は3月末でしたので、ほぼ1ヶ月ぶりということになります。4月の1回目はこちらの都合でお休みさせていただいたので、久々の個人レッスンでした。わたしの1ヶ月のリコーダー練習のスケジュールは個人レッスンが月2回、アンサンブルレッスンが月1回、TMAが月2回、青い風が月2回、MYROTが月1回、NONKYが月1回、Cherry Pieが週1回で月約4回ということになりますが、それぞれ雰囲気の違ったリコーダーを吹いて楽しんで(苦しんで)いるところです。個人レッスンの曲の練習は昼休みや夕食後の時間に比較的マメに時間をとって練習できるので、練習すればするだけ吹けるようになるのが短時間に目に見えるのが励みになります。
 さて、レッスンは「アルトリコーダー二重奏曲集2」−フランス・バロックのフルート作品から−はJacques Christophe Naudotの「ソナタ1」の2曲目のAllegroからです。この曲ではまず自分ではイタリア風(?)にパキパキと吹いてみるところと、歌うところとを区別(?)しながら吹いてみたつもりでしたが、なんだかテンポが中途半端。先生が2つの違ったテンポで吹いてくださいました。イタリア風とフランス風の2つということでしょうか。1つは早いテンポで、そこまでやるかというくらいのイタリア風でした。でもわたしがパキパキと力んで吹いているのと違って先生の演奏はもっと軽やかに、疾風のようでした。わたしのイタリア風(?)では風に乗れない。ああ、こんなふうに軽やかにここまでできるのかぁ、とびっくりでした。これはこれで目指すテンポとしては目標になりますが、わたしの現状ではこちら方向はちと無理…。中途半端なテンポとはいっても、ちょっとフランス風がかってもう少しメリハリをつけたちょっと遅めのテンポで吹いてみることにしました。この曲では中盤、後半に16分音符の早いパッセージがあり、ここのことを考えるとあんまり早いテンポで始めることができないでいることもあります。その跳躍する早いパッセージは一番練習したところでもありますが、高い音でのオクターブ孔の塞ぎ方を微妙に調節しながら早く吹くということがなかなか決まらないので、ここはまだひたすら練習ですね。いつもくらばやし先生に言われることですが、1曲を吹くのに漫然と吹かずにあれこれと考えた吹き方をしてちょっとオーバーに言えば1小節ずつ違った吹き方をするくらいいろいろとやってみて、と今度もまた言われました。わたしの場合は似たようなフレーズを考えた末でなく、考えずに同じように吹いてしまうことが多いので、先生にはあれこれとやってみることをいつも注意されてしまうということです。1つの曲でもそうやってあれこれと工夫して吹くことによって1曲の充実感というのはずいぶんちがってしまいますものね。う〜ん、課題です。
 次は3曲目のSarabande。これはどのように間をとればよいかわかんないくらいにゆっくりとしたテンポで吹いてみました。でも先生によれば、「もっと遅くてもいいかもね。」ですって。Allegroのあとに3拍子の曲をゆっくり吹くのは意識的なタメをもつというのか、吹く側が主導権をもって笛をあやつるようなところが、なんだか乗馬で駆足や速足の後に急にゆっくりと馬に歩かせている場面を思い出させます。ゆっくりと静かにまっすぐに歩かせる時の乗っているこちらの気持ちが、このSarabandeを吹くときに思い浮かぶのです。馬に歩かれるのなく、馬を歩かせてるっていう感じ…。あれれ、何か変かなぁ。次回はこのSarabandeと4曲目のAllegroを練習してくることになりました。
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第50回おけいこ (2000-03-30)
★ちーとも分かってない?!
 くらばやし先生の5月のスケジュール調整のため、3月は個人レッスンが3回になったので、今回は前回から1週間おいてのレッスンでした。いつもは隔週でのレッスンなので、間が2週間あれば、あれこれと他に参加しているリコーダーアンサンブルでの課題曲を練習しながらでも、まあ大丈夫かなと思っていますが、もし個人レッスンが毎週となると結構厳しいだろうな、と思わせた1週間でした。
 さて、レッスンは「アルトリコーダー二重奏曲集2」−フランス・バロックのフルート作品から−はシェドヴィーユのソナタの「サンコープ」の2曲目のおさらいから…。
 2曲目は6/4で拍子に慣れないので、なんだか変な曲…勘定できない…ということがありました。少し吹き慣れてくると少しは様子もわかってきたような気もするのですが、やっぱりちょっと変な曲と感じてしまいます。どこで息継ぎをすればよいやら、どこがフレーズの切れ目になるやら、まだまだわからないことも多かったのですが、短い曲でしたので一応次へ。
 3曲目はMenuet italienとありましたが、わたしは3拍子をなんだか元気よく吹きはじめてしまったので、初めのなん小節かを吹いたところでストップがかかり、もうちょとなんとかならないの、とばかりに雰囲気の修正を指示されてしまいました。ほんとにわたしってちーとも分かってないのです。こんな風に吹くのかな、ここはこうかな?なんて思って吹くことがいちいちはずれーっていうことが多くて、リコーダーに限らず、クラシックの曲をどのくらい聴いたことがあるかという経験とも関係してのことでしょう、雰囲気をつかんでそれを表現するためにどう吹くかということが、ちーともわかっていないのですね。「どうしたらいいのか」と絶望的になってきます。まあ、わたしの習っているリコーダー教室では生涯学習コースということもあって、テクニックや楽器のことについてはそんなに細かく厳密には先生はおっしゃらないのですが、どう吹くかをあれこれ考えるように指導されます。あくまでもリコーダーを楽しむという気持ちで吹いていくことを大事にされているように思いますし、それだからこそソプラノリコーダーはともかく、アルトリコーダーは吹いたこともF管ということなども知らなかった初心者のわたしでもここまで続けてこられたのだとも思っています。そういうわけで、はずれーってことでは、そういう試行錯誤を繰り返しながら少しずつわかっていくのを期待して頑張ることになるとは思いますが…。
 3曲目のMenuet italienは一応それ風の雰囲気になってきたようで、シェドヴィーユの曲はここで一応終わり、次はJacques Christophe Naudotの「ソナタ1」Largoに取り組みました。高音から始まるこの曲はゆったりとしたテンポの中に哀愁のようなものを感じさせる曲で、そんな気分を味わいながら先生と一緒に吹くのが楽しい曲でした。これからしばらくはノードの曲に取り組むことになります。次回は2曲目のAllegroからとなりました。
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第49回おけいこ (2000-03-23)
★6/4が勘定できない!
 「アルトリコーダー二重奏曲集2」−フランス・バロックのフルート作品から−はシェドヴィーユのソナタの「サンコープ」に取り組みました。この1曲目は4ページにもおよぶ長い曲です。まず先生と一緒に吹いてみましたが、なんだか自分でも間抜けな曲に聞こえてしまいました。テンポが少々遅かったようです。今回は足部管がゆるんで抜けそうだったのを修理して吹けるようになったアウラのつげを吹いていたのですが、この笛は明るい柔らかめの音色のため、テンポやわたしの吹き方とも相まってちょっとフニャフニャした感じに聞こえるようなので、くらばやし先生には「もっとシャープに!ビブラートをつけないで」と指導されました。このちょっと長い曲をフニャフニャと吹いていたら、もういいかげん飽きてしまいますよね。もっと挑んだ感じに吹いた方がよさそうです。まだ余裕なく吹いているので、テンポをあげると焦ったように聞こえるわけで、本当はもっともっと練習が必要でしょう。
 2曲目は6/4でなんだか変な曲……。大きく拍をとれずに8分音符で細かく勘定しているために曲のフレーズがつかめず、よく分からなくなっています。そこでタイのついた音で小節をまたいだりすると、勘定が変になってきます。「あれれ?練習のときはあまり問題にならなかったのだけど…。」と思いながら先生と一緒に何度も演奏してみるのですが、なかなかうまくいきません。ちょっとしたことでつまづくと、なかなか立ち直れなくて、迷路に入った気分になります。ちょっと一呼吸して落ち着けばさほど難しい箇所でもないのに、つまづいて立ち往生してしまいました。何度もさらっているうちにだんだんわかってきましたが、一時はどうなることかと思いました。この曲は次回ももう一度宿題になりました。この曲集を順々に進んで今は24ページ。まだ1/3をちょっと過ぎたところです。
 リコーダーのレッスンを始めて2年あまり。いろいろなグループにも参加するようになりましたが、練習で飽きてしまうということがありません。リコーダーを吹くことに集中するのが、結構、持続するのです。これは熱中しやすいけれども、冷めやすいという血液型B型人間のわたしには珍しいことで、自分のリコーダーのへたさ加減がいやになるということはしょっちゅうですが、だからといってリコーダーを吹くことがいやになるということでなく、ほんとにリコーダーを吹いている時は集中して、熱中して、楽しいのです。これは不思議! でも今だからこそ、こういうことが楽しいと感じられるようになったのかもしれませんね。
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第48回おけいこ (2000-03-09)
★1回でパスなんて、久しぶり!
 「アルトリコーダー二重奏曲集2」−フランス・バロックのフルート作品から−のシェドヴィーユのソナタから前回に続いて「イタリエンヌ」のおさらいからです。これはあまり長くない曲で、イタリアンバロック風にパキパキ吹いてみました。あまり揺らすとかいう風情ではなく、たとえていうならチャーンチャーンチャカチャカチャンチャン…って感じ。あまりあれこれと深く考えずにイタリアン気分で吹いてしまいました。
 次は「シニョーラ」。これは私は練習では少し早めに吹いていたのと、かなり弾んで吹いていたのは違っていて、あまり弾まず感じとしてはベターっとしたように吹いてみることになりました。苦手な3連符が均等にいかないのが自分でも分かって、ややや。慌てないように丁寧に吹き、強調するところ、軽く吹くところなど先生のご指導を忘れないように注意しながら何度も吹いてみます。わたしが当初、吹いていた曲とは違う表情の曲へと変身していくのが、なんとも興味深く、楽しいのです。
 まだまだわたしの手持ちのコマ、吹き方は変化に富んでおらず、演奏はついつい単調になり、曲のイメージも的はずれのことも多いのですが、ほんとにそれは身近に音楽に親しんでこなかったこと、音楽的教養のなさ、基本的な音楽の楽典の知識もないところからもきていて、音程に対しての耳もほとんどわからない状態なのです。
 けれどもそういうわたしでも音楽はそれなりに楽しめます。演奏する楽しさも体験できます。演奏するときの恥ずかしさも少しずつは薄れてきているかもしれません。なによりもリコーダーを吹くようになってからは、自分がつよくなってきたように思います。腕っぷしが強くなった?ってわけではなくて、心の糧とでもいうようなものを受け取ること、心の糸がより細いけれどさらに強い糸に張替えられていくような気がするのです。そう言う意味でリコーダーを吹くことは自分を鍛えることであり、音楽を聴くことは心が震えるような体験をすることであり、ということが素直に分かるようになってきたことが、リコーダーを吹き始める以前のわたしと違うところかもしれません。でもそれは遅くから始めた楽器演奏で、歩みも遅々としたものであり、この先の道のりはまだまだ長く険しそうなのですが…。
 今回のレッスンでは特に「シニョーラ」という曲が表情を変え、豊かになっていくように演奏していく過程がとても楽しかったのです。そしてそれが短時間に膨らんでいく様が、とても面白かった。なんとか1回のレッスンでパスしたのも久しぶりでした。時間は短いのだけれど、レッスンの時間はとても集中した密度の濃い時間で、他の何ものも忘れて演奏に集中するっていうのはなんて楽しい時間でしょう。リコーダーを吹いている時は他のことが考えられない、ということなのですが、そういう時間が心をつよくしてくれるような気がします。
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第47回おけいこ (2000-02-24)
★イタリアン?
 「アルトリコーダー二重奏曲集2」−フランス・バロックのフルート作品から−のシェドヴィーユのソナタから「パラティーヌ・ミュゼット」の最後のLegerementをもう一度おさらいです。前回も先生と一緒に、なんだかとても楽しく弾んで吹いてしまったわたしだったのですけど、もう一度先生に言われて考えてみると、「やっぱこっちでしょう!」っていうようなフランス・ドイツ風のウニョウニョした(?)吹き方の方があってますよね。何であんなにパキパキと弾んで吹いてしまったのでしょう。と思うくらいです。演奏を聞けば即座に「こっちの吹き方が正解ですよ!」なんて思うのに、自分ではフランス・ドイツ風の吹き方に思いが至りませんでした。やっぱり音楽的な教養っていうのか、一般常識ってのが欠けているのですね。まあ少しずつお勉強です。
 さてこのLegerementをもう一度先生と「こっちの吹き方」で少々ウニョウニョと一緒に演奏してみましたが、二重奏の楽しさっていうかなんていうか、もちろん先生にかなうわけではないのは良〜くわかっているのですけど、二重奏しながらの勝負みたいな感じがいいんですよね。「あっ、先生は今、あんな風に吹いてる。わたし、こう吹いてみよっと」みたいなこともあるし、「ここは一緒に合わせてこんなふうに吹かなくちゃね」とかを思いながらひと勝負するというような感じで頑張るのです。1曲吹き終わると、「お疲れさま〜!」って言いたくなります。こんな時は「この後ビール飲んだらきっと美味しいだろうな」って思わず思うのですけど。
 くらばやし先生は「こう吹くのです」ということはおっしゃらずに、こんなふうかな?それともこんなふうかな?っていろいろな吹き方を聞かせてくださるなかで、生徒に「やっぱりこれですね」という答えを出させてくださるのです。いつも「もっといろいろやっていいですよ」っておっしゃるのですが、わたしは「恥ずかしくて」なかなか大胆にあれこれとやれないでいますけど…。でも少しずつ少しずつ先生のおっしゃる「もっといろいろ」というのが分かりはじめてきたように思います。今月でレッスンを始めてから丸2年がたちました。ずいぶん上達したような、でもなんだかギースベルトを始めたころとあんまり変わってもいないような、感じです。
 さてそのLegerementは合格して、次はまたシェドヴィーユのソナタから「イタリエンヌ」です。まずは吹いてみましたが、一緒に吹いている先生の吹き方がかなりオーバーなくらいにパキパキと聞こえるので、「どういうつもりなのでしょう?」と不思議に感じながら、そして少しそれにつられながら吹いてみました。「イタリア風ってどんな感じですか?」「イタリアンバロックの代表者って誰でしょう?」という質問には「???」のわたしでしたが、どうもこのパキパキにイタリアン・テイストが隠れていそうなのです。フランス・ドイツ風とイタリア風の違いを意識させられたレッスンでした。
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第46回おけいこ (2000-02-10)
★もっと力を抜いて…
 前回練習不足でメロメロだったレッスンですが、今回は毎日練習してレッスンに臨みました。まだまだ上手くいかないのは自分でわかっていますが、練習してレッスンに臨むのとそうでないのとではうんと違います。やっぱり練習してレッスンに臨まないともったいない。練習しないと吹けないとわかっているわたしに関しては特にそうでした。そして今回は先生に断ってレッスンを録音させてもらいました。
 「アルトリコーダー二重奏曲集2」−フランス・バロックのフルート作品から−のシェドヴィーユのソナタから「パラティーヌ・ミュゼット」の3番目のMenuet-allemandは3連符がまだぎこちなくて指がバタバタしている感じがするそうです。そしてやはり力んで吹いているのを先生が真似て聞かせてくださると、聴いていてしんどくなるような感じです。もっとリラックスして力を抜いて力まず、かといってタンギングがレロレロにならないように吹きたいものです。少々重たく吹いていたので、努めて軽やかに吹くように気をつけました。やっぱり気をつけて吹くと違うのですけど、つい無意識になってしまうと力んで重くなってしまうのですね。全体としては前回よりもずっとマシでしたが、今回レッスンで吹き始めたばかりの時は、練習でもなかったくらいにすっごくつっかえて何度もやりなおしてしまいました。久々に緊張したのでしょうか、また「いつもはこんなじゃないんですけど…」が出てしまいました。だんだん緊張もほぐれてきたらいつもの練習の時のように吹けるようになってきましたけど…。
 次のSarabandeは1回目少し早めに吹いてしまって、「Sarabande」とは…という話しになり、どんな踊りの感じか全然分からないわたしはギブアップ。もうちょっとゆっくりしたズーンチャッチャのズーンが強く響くような曲らしいので、それを意識してもう一度吹いてみました。「ちょっと符点ぎみにイネガッた方がいい」なんて先生には言われました。ふむふむ…。ちょっと寂しいような感じの曲です。
 さらに次のLegerementは長い曲です。先生と一緒に、なんだかとても楽しく吹いてしまいました。どんな感じって…、指が動くようになればなんだか気持ちよく楽しく吹いてしまって、どんな風に吹こうかなんてあんまり考えてませんでした。次は曲集の順に練習してくることになりました。
 帰りは自転車で今回のレッスンの録音を聞きながら帰りました。30分のレッスンもやはり録音するといろいろな注意がまた思い出せていいですね。この日記も記憶に残っていることをまとめて書いているのですけど、録音があるとまた違います。何を注意されたのか、自分の吹き方と先生の吹き方はどう違うかがよくわかります。やっぱり練習あるのみ! わたしの場合は少なくとも練習なくして進歩なしです。
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第45回おけいこ (2000-01-27)
★全然練習不足です。
 「参加しているアンサンブルの発表会があるので、あんまり課題の曲は練習できないと思います。」とこの前のレッスンのときにわたしは先生にお話ししていたのですが、その予想を裏切らず、今日はもうみごとに練習不足で全然吹けませんでした。「アルトリコーダー二重奏曲集2」−フランス・バロックのフルート作品から−のシェドヴィーユのソナタから「パラティーヌ・ミュゼット」の3番目のMenuet-allemandは3連符が特徴的な曲です。
 まずはその3連符がいけない。歪んでいる。指づかいが決まっていない。タンギングがレロレロしている。そのくせ力んで吹いている。高い音を気合い入れて吹いている。極め付けはやはり指が動かない、でした。先生があれこれ指摘なさるのはもうほんとにごもっともなことで、わたしはもう早く家に帰ってひとりで練習したくなってしまいました。このレッスンの場に来るべきでなかったという感じです。でも先生がこの曲はこんな感じに……というふうに吹いてくださるのをなるべく良く聞いて、自分で練習して指が動くようになったら今度はそんなふうに吹こうと思っていました。それに左手の親指がどうもリコーダーから大きく離れるために、サミングが間に合わなくなっています。これは先生から指摘されて初めて、リコーダーから離しすぎていることがわかり、親指の押さえが安定せずに、不安定な音を出すことがある理由が理解できました。また自己流の変な替え指をやってごまかしていたのがバレてしまい、「これくらいは替え指でなくちゃんとやって!」とご指導いただきました。
 30分のレッスンの時間が長いこと長いこと。早く帰って練習した〜い。もう恥ずかしい。あらかじめ言い訳してあったとは言え、やっぱり不甲斐ないなぁ。練習していないとちっとも吹けないというわたしのリコーダーが、こんな時はほんとに悲しいです。初見でもある程度吹けるってこと、こんなわたしでもできるようになれるんでしょうか…。
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第44回おけいこ (2000-01-13)
★初レッスン
 くらばやし先生に受けている個人レッスンは、昨年の12月16日以来の久しぶりでした。「アルトリコーダー二重奏曲集2」−フランス・バロックのフルート作品から−のシェドヴィーユのソナタ「パラティーヌ・ミュゼット」は年末年始に練習していたのでだいぶ指も動くようになってきて曲の感じも少しはつかめてきました。先生には「もうちょっと軽やかに吹いて」と言われました。自分としてはいくらかいろいろと工夫して吹いているものの、なんだかその気づかいのために少々重たくなっていたみたいです。もう少しサラッと吹いてみました。サラッとなんだけど、丁寧に吹くということも大切なのですね。フレーズの終わりの音の切り方が自分でも雑になっているのがわかるので、時々自分でも丁寧に吹いてみたりするのですが、丁寧に吹くと今度はやたらに力が入ってしまったりして、なかなか自分では思うようにいきません。
 次の「ガボット」は前回は指も全然動かず練習不足だったのですが、ある程度は練習したので、指はだいぶ動くようになりました。こんな風に指も動くようになってからが曲づくりの始まりというところですね。こんな時は先生との二重奏が楽しく感じられます。少し前までは、家で練習している時とレッスンで先生と一緒に吹くときとが自分ではすごく差があるように思っていましたので、「先生、ほんとはこんなんじゃないんです!」「いつもはもっとマシなんですけど…」なーんていうことをいつも言っていたように思いますが、レッスンを始めて2年近くたってやっと先生と二重奏を吹く時に練習の時とほぼ同じように吹くことができるようになってきました。練習の時よりも却って良く(?)吹けるようになってきたかもしれません。呼吸を合わせて吹く、というのか、気持ちを合わせて吹くというのか、がとても楽しくなってきました。まだまだ余裕なく吹いているのですが、他の人の演奏が聞こえて、それに合わせて吹く、掛け合いのように吹くなんてことができるようになりたいものです。きっと今のように、自分の音だけの世界よりももっと豊かな世界が拡がるのではないかと楽しみです。先生は「アンサンブルの時には調和させながらも、それぞれが歌うように演奏できるといいね」とおっしゃるのですが、私が吹くのと比べて先生に同じフレーズを吹いていただくと先生のリコーダーはもっと歌っているのがわかります。 
 昨年の発表会「大人のはれ舞台」以来、しばらくお休みしていたアンサンブルのレッスンも来月からまた再開しようということになっています。
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Key-Mamaのリコーダーのおけいこ日記(1999年その3)
 ( 1999-10-15 − 1999-12-26 )     
1999-12-28 最終更新
第43回おけいこ (1999-12-16)
★練習量
 いつもは2週間のインタバルのあるレッスンですが、今月は年末のために第4週のレッスンが第3週になったので、1週間のインタバルしかありません。1週間の間に練習して先生のレッスンを受けるのはなかなかしんどいことでした。この頃は練習の時もレッスンの時も樹脂製のリコーダーを愛用しています。アウロスの受注生産のハーカモデルのソプラノとアルトの木目調を手にいれましたが、特にこのソプラノは樹脂製とは思えないくらい伸びのある美しい音色です。アルトも吹きやすくて比較的柔らかい音がします。樹脂製のリコーダーもあれこれ吹きくらべてみるとそれぞれ特徴があって面白いです。ヤマハの木目調2種類もそれぞれ個性のある音です。赤っぽいものはよく英語でreedyと表現される音に近く(たぶんこんな音をいうのじゃないかと思っていますが)、ちょっと水づまりしやすいということもこのモデルの場合はよく見かけます。黒っぽいものは音量が豊かで音に艶があり、掠れた感じがないため、少し大きなステージでの演奏にも耐える楽器のように思います。全音の木目調のステンズビージュニアモデルのソプラノ、ブレッサンモデルのアルトは一番ウィンドウェイの狭そうな、それこそreedyな音で、そのため少々音量が小さめ。これはこれでとてもリコーダーらしい音色のする楽器です。アウロスのハーカモデルの木目調のものは最後に手に入れた楽器ですが、受注品のため納期が少々多めにかかりますが、これは待っても価値のあるもののように思います。他のアウロスの樹脂製のリコーダーに比べて値段も少々高いのですが、特にソプラノはへたな木製のリコーダーよりもかえって良い音だと思いました。音程も音量も吹きやすさ、3オクターブめも楽な発声、表情の豊かな音色などなどがとても洗練されています。そして総じて木目調のコーティングされたものの方が、そうでないものよりもより豊かな洗練された音がするのはどうしてでしょう。木目調という見た目の違いだけでない、何かがありそうな気がします。同じモデルでも木目調のものの方がずっと良い音になっているものもありますし…。さて、そのハーカモデルのアルトで吹いた−フランス・バロックのフルート作品から−「アルトリコーダー二重奏曲集2」のシェドヴィーユのソナタから「アンペラトリス」は取り組むのも3回目でだいぶ吹込んだ感じになってきました。まだまだ表情豊かに、いろいろやってみるということが足りないようですが、たくさん練習するうちに「恥ずかしさ」も薄れてきて、あれこれとやってみようという気持ちが自然と出てきます。こういうことがキャリアのゆえんなのでしょう。私の場合は初めは恥ずかしくてそんなことできな〜いと思っていても練習量に比例してアーティキュレーションの工夫や揺らしたりやビブラートなども考えられるようになって来ます。そのかわりかなり指が動くようになるまでが時間がかかり、何度も何度も練習あるのみという感じです。遅く始めた楽器の演奏はこういうことがすんなりといかないものなのでしょうか?でも先生に「これくらい練習してきてもらえば一緒に吹いていても楽しいですね。」と言っていただけて、「アンペラトリス」は一応合格となりました。
 次の「パラティーヌ・ミュゼット」はまだ指が十分動いていませんが曲の感じが少しはつかめてきたみたいです。さらに次の「ガボット」はまだまだ…です。もう練習量が如実に演奏の出来不出来に表れるので、練習量の少ない曲はつっかえてばかり…。音符を見て、その指使いをする、吹くという動作がぎくしゃくしてます。さあ来年は「パラティーヌ・ミュゼット」と「ガボット」から出発です。
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第42回おけいこ (1999-12-09)
★「恥ずかしいんです…」
 前回のレッスンはわたしが風邪をひいてしまい、1回お休みしてしまいました。笛吹きに風邪は大敵でレッスンだからまだお休みということもあり(?)でしたが、演奏会前なんかに風邪をひいたら、ほんとにどうしたらいいのでしょう。風邪ひきのときは笛を見るのもつらいですものね。
 さて、この前のレッスンでくらばやし先生に見せていただいた全音楽譜出版社のクヴァンツの『フルート奏法』。わたしも注文して買いました。奏法についても有用な本ですが、師匠と弟子の関係や演奏会での心得なんかも書いてあって読み物としても面白い本でしたので、今や5500円もする本を買ったことなどを先生と少しお話しました。
 さてさて、わたしのレッスンは−フランス・バロックのフルート作品から−「アルトリコーダー二重奏曲集2」のシェドヴィーユのソナタから「アンペラトリス」。前のレッスンでいろいろな工夫をしながら、吹いていくことを教えていただき、先生のまねをしながら、自分なりに吹いてみました。少しは吹けるようになったかなと思っていますが、また先生が「ここはこんな風に揺らして…」と吹いてくださるのを聞いていたら、なんだか思わず「ニタニタ」してしまったのです。「あぁ、そんなふうに吹くんだ!」と思うのと同時に「わたし、そんな風に吹くの恥ずかしくて…」て思うのです。「先生、そんなふうに吹くのは、わたし恥ずかしんですけど…」って申しますと、「かなり大袈裟かなーって思うくらい吹かないと、人には伝わらないんだよ。」と先生はおっしゃいました。「そうそう、それはよくわかっているんですけど。」と自分の発表会の時に撮影したビデオのことを思い出しながら答えたのですが、自分で吹くときは揺らしたり、情感たっぷりというか豊かに吹いたり、ビブラートをつけたりとかいうのが、苦手というか恥ずかしくてなかなかできないのです。「だんだん恥ずかしくなくなりますか?」なんて聞いてみたりする始末。いやはやこれは楽器を演奏したり、歌ったりなんて時のわたしの精神的な課題ですね。お粗末な自意識を捨てましょう! 楽しくないよ。
 次は「パラティーヌ・ミュゼット」でミュゼットという楽器のことも少し伺いました。フランス式バグパイプらしいですね。これは先生によればフランスの田舎のロココ調の絵画をイメージするとよろしといういうことでした。「えっ?ロココ調??」わっ、またわたしの苦手な分野かしら。おとーちゃんのアトリエの画集でそれ風の絵を探そうと思います。
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第41回おけいこ (1999-11-11)
★クヴァンツの『フルート奏法』
 前回のレッスンで苦手なダブルタンギングに関してくらばやし先生にお聞きしたら、全音楽譜出版社のクヴァンツの『フルート奏法』や日本ショットのハウヴェの『現代リコーダー教本』などを教えていただきました。今回のレッスンでは先生がタンギングに関するテキストとして、彼が大竹尚之氏に師事されていたころのレッスンを彷佛させるクヴァンツの『フルート奏法』を見せていただきました。 「トゥドゥトゥドゥ…」はもちろん「ティリティリ…」とかそれに強弱をつけるというようなことから、もっとずっとむずかしいタンギングのあれこれ、装飾法のあれこれなどいろいろな練習をなさった跡をその本を通じて見せていただきました。「わぁ、すごい!」とびっしりと書き込まれたテキストやそれを吹いてみてくださる先生に、思わず言ってしまいました。やっぱりそういう練習、努力の連続がみんなに聞かせる演奏の影にびっしりとあるのだな、と思いました。表現のためのテクニックはこういう地味でややこしい練習の積み重ねなしにはあり得ないのですね。
 さて、今度はわたしのレッスン。楽譜をスキャナで読み込んでその楽譜からMIDIの演奏が聴けるという私にとっての初めての音楽系のソフト、KAWAIの「スコアメーカー」で印刷してきた楽譜を4枚綴りにして楽譜のページをめくらずにすむように用意してきました。このソフトで二重奏の練習が出来るのでときどき使っています。−フランス・バロックのフルート作品から−という「アルトリコーダー二重奏曲集2」のシェドヴィーユのソナタから「アンペラトリス」は2拍子の早い曲でこれも二重奏の掛け合いが楽しい曲です。長い曲なので、飽きずに、メリハリをつけて吹くにはそれなりの工夫も必要なのですが、私はなかなかその工夫が出てこないのです。先生が吹いてくださるのを、「あぁ、そんなふうに吹けるんですか!!」なんて驚いてばかり。まだまだ楽譜というか音符を追いかけるのに夢中で聞かせるような余裕がないのですね。この次はもうちょっとあれこれ、やってみますね。次の「パラティーヌ」も宿題になりました。発表会も終わって、またいつものレッスンに戻りました。またまた頑張っていきたいと気持ちも新たに思いました。
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2回めの「大人のはれ舞台」 (1999-10-24)
★演奏できることの喜び
 わたしの習っているリコーダー教室の発表会が武蔵小金井の宮地楽器ホールで開かれました。生涯学習コースでいろいろな楽器を練習されている方々の発表会なのです。ちょっと照れちゃうネーミングの発表会…。開演の30分以上前にアンサンブルのメンバーも集合して音合わせ、通しの練習をしました。アンサンブルではみんな気合いが入っているなと感じさせられました。さていよいよ発表会。わたし達のリコーダー演奏の前には三味線合奏があり、実際に三味線もまたその合奏を聞くのも考えてみればわたしには初めての体験かもしれませんでした。ベンベン…の音が力強く響きとても楽しい時間でした。今回の発表会ではリコーダーは先生とのデュエットで個人で演奏する部と休憩を挟んでのアンサンブルの部があり、まずは個人の部。
わたしの番です。演奏者の紹介ではホームページにおけいこ日記を書いていること、それを知ったら先生も迂闊なことは言えないと気をひきしめて臨んでいるということをアナウンスされました。譜面を前に、一生懸命吹こう!とまず念じてから、テレマンの「ドルチェ」。……。やはり音響のよいホールでの演奏で、今まで聞いたことのない自分の音の響き…。演奏に集中できました。次にバッハのフランス組曲第3番の「メヌエット」。これも曲に集中できて、先生との音だけが聞こえてきて、レッスンの時には感じたことのない気持ちになりました。なんでしょう。これは…。去年の発表会と同じ場所なのですが、去年このステージで演奏した時感じたのとは違うわたしがいました。出演2度目にして、発表できること、演奏できることの喜びを感じました。もちろんいろいろとミスはあったんですけど、でも先生とのデュエットで演奏できること、そしてましてやそれをみなさんに聞いていただけること、それが嬉しくて仕方ありませんでした。演奏がなんとか無事に終わって、みなさんにご挨拶。わたし、もう嬉しくて嬉しくてって顔をしていたはずです。大きな破綻なく演奏できたことに感謝。わたしに発表会でリコーダーを吹かせてくれた何かに感謝!でした。
休憩を挟んだアンサンブルでは休憩中に再度、音合わせ、入りを練習して臨み、ホルボーンのパヴァーヌ「パラダイス」、ガリアルド「ため息」、パヴァーヌ「葬儀」、ガリアルド「私のリンダ」の4曲を演奏しました。いやぁ、本番が今までで一番良かったです。はっきり言って…。わたしはバスをとても気分良く吹けましたし、みんな一応個人の部を経験したので、もう緊張しすぎでなく、頑張って演奏できました。ALSQにはまだまだ及びませんが、みんなが楽しくアンサンブルしているというのが伝えられたのではないかと思います。なんと言っても本番が一番良かったなんて、もう何という嬉しさ。ほんとに「ヤッター!」て感じでした。
リコーダー演奏の後にはウクレレ合奏があり、トロピカルな衣装をつけた方々が歌を歌いながらウクレレを手にハワイアンのきれいな曲を演奏してくださいました。演奏の間にみなさんの顔がだんだん弛んでにこやかになるのがよくわかりました。楽しいんだなぁというのが見え見え!いいですねぇ。
発表会の後は出演者の茶話会があり、楽しい歓談のひとときでした。楽器を、音楽を楽しむ仲間として、手にする楽器は違っても楽しむ気持ちは一緒でした。
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第40回おけいこ (1999-10-21)
★緊張感を持って吹こう!
 いよいよ3日後に迫った発表会のために先生とのデュエットの練習。前回はYAMAHAの樹脂製アルトを使って演奏してみましたが、やっぱり木製で演奏することにしました。つまりやすく音がまだ小さめなので、黄色い容器にはいったメックのつまり防止液がやっぱり欠かせませんね。これを少したらしてから吹くと通りがよく、音の響きがよくなります。去年の発表会前にもこれのお世話になったのを思い出しました。一緒にアンサンブルをやっているT氏に教えていただいて譲っていただいたのでした。
 さてテレマンの「ドルチェ」。先生と一緒にこれを吹いたら、「慣れてきてませんか? もっと…という気持ちがない。漫然と吹いている。……。」と先生に言われてしまいました。変な気合いを入れずに緊張しないで吹こうとするあまり、漫然とボケーっと吹いていました。「たとえばもっとこんな風にも吹けるかも…」ということをいくつか試してみせてくださった先生に、「そこまであれこれ試してみてもいいのですか?」と逆に質問してしまいました。なにか無知なわたしの知らない演奏上のお約束があって、そんなことやっちゃいけないとかあるのでは…。と思っていたので、そこまでいろいろとチャレンジしてみるか!といった吹き方をなさる先生に、「現代に生きてる私達が自由に吹いていいんですよ。」と言われて、なんだかすごく肩が軽くなったみたいで世界が広がった気持ちがしました。でも、またそんな自由を手に入れるとほんとに自分の力で吹かないといけないという逆の責任(?)みたいなのも感じました。いろいろの事を考えた後に、「先生、もう一度お願いできますか?」と「ドルチェ」をかなり緊張感を持って吹いてみました。発表会に臨む前のレッスンとしては、技法や吹き方の細かいところでなく、やるぞーということとそれに伴う緊張感、勝負とでも言えそうな姿勢とそして自分が音楽を楽しむという心意気を教えていただきました。
 バッハのフランス組曲第3番の「メヌエット」も長く取り組んできた曲ですけど、今まで自分なりにこう吹こうと工夫してきたことを注意しながら吹いてみました。先生とのデュエットはあとは発表会本番を待つばかりです。日頃の練習の成果を発表する会で、わたしなりに緊張感を持って臨み、それを楽しみたいと思っています。
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Key-Mamaのリコーダーのおけいこ日記(1999年その2)
 ( 1999-07-03 − 1999-10-14 )     
1999-10-16 更新 
第39回おけいこ (1999-10-14)
★バスの個人レッスン?
 先生がこのごろ使っていらしゃるのが、YAMAHAの樹脂製アルトYRA-314BIIで、木目調の木目が少し消えてきているほど使い古されていますが、これは「たてぶえ天国」というホームページで作者の飯島さんが入門用のリコーダーとして勧められているものでもあります。このリコーダーをソプラノとアルトのセットで最近手に入れました。これは飯島さんが書いていらっしゃるように、音が大きくよく鳴る楽器で、低音から高音まで楽に吹くことができるし、指が押さえやすくて吹きやすいものでした。木目調もこのくらい大胆ではっきりしているのも赴きがあります。このリコーダーがあまり鳴って吹きやすいので、今回のレッスンにはこれを持参しました。先生とのデュエットでは同じリコーダーなので音合わせもぴったりです。このYRA-314BIIを買うときに他にも全音の樹脂製も試奏したのですが、同じく飯島さんがお勧めのものはウィンドウェイが狭くて音は小さめだったけどかなりいい感じでした。YAMAHAのものと全音のものとを使いわけるといいかもしれません。YAMAHAのものを購入したお店には全音の木目調のものがなかったので、インターネットで楽器屋さんにメールで注文しました。練習用には手軽に吹ける樹脂製のものも便利ですよね。わたしは割としょっちゅう持ち歩いています。
 というわけでこのYAMAHAの樹脂製アルトで発表会のためのテレマンの「ドルチェ」とバッハの「メヌエット」を吹いてみました。。いつもとちょっと勝手が違うのは、音が大きいということは息もたくさん消費するということでしたので、息が足りなくなり、ふだん息継ぎしないところで息継ぎしたりして、ちょっとゼイゼイ。やっぱり本番ではアウラのグラナディラを吹いた方がよさそうかしら。
 今回は先生にお願いしてアンサンブルで吹く曲で担当するバスをこの個人レッスンの時に指導していただくことにしました。ホルボーンの曲ですが、一応全部を見ていただいて、ここをもっと歌うようにとか、ここはもっとスタカート気味に吹いてもよいとか、ここの低音はなるべくきちんと出すようにとかのご指導をいただきました。この頃バスを吹くチャンスは多くなっているものの、バスの役割を意識して分かって吹くということになかなかならなかったので、先生にソプラノを吹いていただきながら、わたしのバスと合わせて練習しました。中1日おいて今度はアンサンブルのレッスンもあるので、このバスの個人レッスンの効果があらわれればいいのですけど。変なビブラートをつけないように気をつけながらもバスがリードするところはリードして歌えるように、頑張りたいものです。
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第38回おけいこ (1999-09-30)
★フィンガー・ビブラート
 発表会のためのテレマンの「ドルチェ」からおさらい。この曲は出だしの吹き方で曲の感じが決まってしまいます。前回、少しタラタラと吹いたので今回はもう少し緊張感をもって吹こうと思って始めたら、高音がピーッ!と鳴ってしまうような力みでした。レッスンのたびに前とは違って良いようにと考えて吹いてはいるのですが、タラタラとした緊張感のない吹き方と、あまりに力んだ吹き方との間を振り子のように行ったり来たりで、その振り幅が極端すぎるようです。ちょうど良いポイントがなかなか見つからないのです。一人で練習していても先生と一緒に吹いてみるほどには違いが分からず、レッスンで先生と一緒に吹くたびに、あ、やりすぎ…というのを自分でも自覚するのですが、この辺で吹くというところを決めるのがむずかしいです。
 バッハのフランス組曲第3番の「メヌエット」は自分でも長くたくさん練習してきた曲なので、どのように吹こうかは大体決まってきて自分の好きな吹き方で吹けるようになってきています。もっと音をクリアにとか、ここはやわらかくとかいうことはまだまだ練習することはあるけれど、何度も吹いてきたところでの安定感というのは出てきた気がするし、先生からもそのように言われました。
 さて次は、−フランス・バロックのフルート作品から−という「アルトリコーダー二重奏曲集2」のシェドヴィーユのソナタ「アルマンド」です。ゆっくりしたテンポに慣れるまでにわたしも先生もしばらくかかったのですが、符点のついた音符の後をちゃんと合わせることとか、ゆっくりした赴きのある(?)トリルを合わせることとか、32分音符の箇所はちゃんと歌うようにとか、先生からのご指導を受けながら練習していきました。このようなフランス・バロックの曲は、フィンガー・ビブラートというテクニックを使って、時には息のビブラートとは違った趣で優雅に音を揺らしながら演奏するのだそうです。確かに指穴を微妙にかぶせるようにするフィンガー・ビブラートは感情や息づかいをそのままぶつけるのではなく、ワンクッションおいて少し気取りをもって演奏するのによさそうですね。今回はこの曲を何度も吹いてみて、フランス・バロックの感じを少しはつかめたような気がします。今まで吹いていたバッハとはやっぱり違うみたい。この気取りもまた楽しそうです。先生と一緒に吹く二重奏がこの頃はとても楽しくて、以前のように「ふだんはこんなじゃないんです!」というような変な緊張がなくなってきたみたいです。やっぱりリコーダーを吹くこと自体にもだいぶ慣れてきたからかもしれません。
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第37回おけいこ (1999-09-09)
★国民性の違い
 今回は10月の発表会のプログラムが出来てきたので先生から戴きましたが、三味線合奏の後にリコーダーのソロや二重奏があり、休憩をはさんでリコーダーアンサンブル、最後はウクレレ合奏という並びになっていました。三味線とウクレレにはさまれたリコーダーってどんな感じなのでしょう。見当もつきません。
 始めは「サラッといきましょう。」と先生がおっしゃった発表会の曲から始めました。バッハのフランス組曲第3番の「メヌエット」から。前回よりも初めから気合いを入れて吹いて、結構「やるぞー」という気持ちで演奏しました。「まあ、これはもういかようにも、好きなように吹いてください。というところですね。」
次はテレマンの「ドルチェ」。前回よりも気張らずに吹いたつもりだったのが、ちょっとタラタラと吹いてしまいテンポも少し遅すぎたのでもう一度ちょっと強くかつ軽やかに吹いてみました。これは掛け合いのような曲なので、相手につられて吹いてしまうということになり、先生と「負けな〜い」と言い合って吹いているみたいな気持ちになってくるから不思議です。こんなふうに二重奏を吹くようになると二重奏がどんどん楽しみになってきています。吹き終わったあと、なんだかとても嬉しくなってくるのです。まだまだまだまだ不十分のところはあるのですが、ふだん一人で練習している曲をレッスンの時には二重奏で吹いて聞いてみると曲の表情が随分と違ったものになります。まだまだ先生にかなうはずもないのですが、レッスンの時には「勝負」しているみたいな感じです。「前回よりも少しは手強くなったでしょう、先生」と言いながら吹いているみたいなのですよ。私…。
 さて、今回はバッハの二重奏曲集を離れて、−フランス・バロックのフルート作品から−という「アルトリコーダー二重奏曲集2」に入りました。シェドヴィーユのソナタからまずは「アルマンド」を…。これはゆっくりとしたテンポの綺麗といえば綺麗な曲なのですが、なにやらよく分からない変な感じもする曲です。ノッペリとゆっくりやるのでなく、旋律のところどころにメリハリをつけて吹くように、またわたしが装飾音を吹いた後にリズムが崩れることがあるので、そこを気をつけて吹くようにとの先生からのご指導で、数回練習しました。次の「アンペラトリス」はわたしが思っていたよりも早いテンポで先生がどんどん吹いていかれるので、わたしは慌てて追い掛けましたが、基本的にそんな早いテンポで吹く練習をしていなかったので「アワワワワ…」となってしまいました。1ケ所16分音符が並ぶところがあるのですが、そこのために初めから遅く吹くと全体の雰囲気が損なわれるとのことで、「そこはダブルタンギングで吹くでしょう。」とおっしゃる先生に、「…わ、わたし、ダブルタンギングは苦手なんですぅ。シングルで練習してきたのですが…」「えっ?そうですか?」と先生がおっしゃって、「”トゥクトゥク…”とやるんですよ。」「う〜んと、うまくタンギングできないのですけど…、シングルではいけませんか?」「もちろんシングルでできればいいですけど、早く吹かないといけないので、ちょっとシングルでは無理じゃないかな…。今はシングルで遅くなるよりはここはスラーで吹いてもいいですから、それでやってみましょう。」ということになって取りあえずは苦手な”トゥクトゥクトゥクトゥク…”でなく”トゥートゥー”とやりました。タンギングはほんとに難しいです。”tu du tu du ”とやるのも意識して吹くと難しいですものね。ほんとに練習練習しなくちゃね。
でも今回のシェドヴィーユの曲などはドイツのバッハと違ってちょっと気取ったところが感じられて、それはそれで楽しみであり、フランスとドイツという国民性の違いを感じさせてくれます。がむしゃらに吹いて練習していたバッハとはなんかちょっと違うんですよね、今度の曲は…。簡単に吹けそうに見えるんだけど、なかなかそうは行かず、もっと気取っていろいろ飾って、小指なんか立てて吹いてみたらって感じでしょうか?
いやいや前回といい今回といい、なんだか先生との二重奏がとっても楽しくてレッスンが終わると思わずニコニコというかニタニタしてしまうのは、我ながらおかしいですね。また次回の勝負を楽しみに…
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第36回おけいこ (1999-08-26)
★二重奏の楽しみ
 8月のレッスンは第1週と第4週だったので今回は前回から3週間振りのレッスンでした。仕事帰りに通うリコーダーのレッスンですが、今まで、レッスンのある曜日の昼休みは定例の打ち合わせがあって「レッスンの前にもう一度おさらいしておきたい」ということができなかったのですが、今度からは定例打ち合わせの曜日が変わったので、昼休みにリコーダーのおさらいができるようになりそうです。お昼休みに少しおさらいをしてから臨んだ今回のレッスン…。発表会の曲から始めました。前回、楽譜を見ないで練習していてレッスンの時に楽譜が目の前にあるとどこを見てよいやらとても困ったということがあったので、今回は家で練習する時もなるべく楽譜を見ながらを心掛けました。それだけで、レッスン室では混乱せずに済みました。テレマンの「ドルチェ」を吹き始めると、なんだか「おおっ! 先生、今日は気合い入ってるな!」というような感じを受けて、「おっと、私も負けない〜!!」というように吹いてしまいました。吹き終わった後で、先生が「もう少し気合いを入れずに吹いてみましょうか。」とおっしゃったので、「今日は先生が気合いが入っている感じだったので、わたしも頑張って吹いちゃったんですけど…」と言いますと、「Key-Mamaさんにつられちゃったんですよ。」とおっしゃってからわたしの吹き方を真似されました。あらら、こんなに力んで吹いてるの?私って…。いやーねぇ。でも先生が「つられちゃって…」というのがなんともおかしくて楽しくて…という感じでした。
次にバッハのフランス組曲第3番の「メヌエット」。これはチェンバロ演奏のCDを買ってきて聞いてから鍵盤で演奏する曲のイメージが分かり、装飾なども少し考えて練習していました。これは先生の演奏されるアルトのセカンドが伴奏に徹しているので、トップを吹くわたしはもっと前に出て聞かせて吹いてよいとのこと。曲によって気合いを抜いて吹いたり、気合いを入れて吹いたりがあるのに、わたしはそれを反対に吹いてしまっていたので、お間抜けですね。 でもこの曲はどんなふうに演奏したらよいかということを考えてというか察知して演奏するということが楽器演奏のおもしろさ、楽しさなのですね。最後に少しだけ入れてみた装飾について、先生には「装飾なんかもっとはじめから入れたらどうですか?」と言われたのですが、なんだか装飾音って恥ずかしい気持ちがするのです。 でも割りと気張って吹いてよいみたいなこの曲にはもうちょっと気張って装飾を入れてみましょうか。でもなんだか少し曲らしくなってきたようで、ちょっとうれしい。
この後はいつものレッスンの「アルトリコーダー二重奏曲集1」イギリス組曲第1番より「ジーグ」。これは上のパートも下のパートも装飾音がそれなりにあり、音をたくさん刻みながら演奏するため、二重奏で合わせるのがいつも難しく感じていました。それに繰り返しもやってからの終わりの頃には、わたしがだいぶバテてきて、終わりまで緊張感が維持できず、終わった後には「ハ〜〜!」となった後ゼイゼイします。この曲では特に入り方を注意してダラダラとした入り方でなく、ピッと背筋を伸ばしたシャキッとした入り方にするように言われました。
最後はイギリス組曲第2番より「ブーレ」。前回うまく吹けなかった前半、後半の終わりの部分は今度はうまく指が動いて、曲が終わったら思わず「ヤッターー!」と言ってしまいました。練習の甲斐もありました。
これでしばらく続けたバッハはちょっとお休みして次からは「アルトリコーダー二重奏曲集2」にをやることにしました。8ヶ月間のバッハ。いろいろと勉強になったなぁ。バッハがだいぶ好きになりました。
 今回のレッスンでは先生との二重奏がこんなにいろいろな面を持っていたのか、と気づかされました。「つられて」演奏してしまったり、対決ムードを漂わせたり、聞かせる役や引き立て役などを演じたりと、いつも先生との二重奏でレッスンしてきたので、これがレッスンと思っていたのですが、レッスンのやり方にもいろいろあるわけで、リコーダーをやりたい、アンサンブルしたい、という希望に、そう言えばピッタリの方法だったんじゃないか、なんて今頃気がついたわけでした。二重奏の楽しみはまずはレッスンの中にあったのに、修行ということばかりに目を奪われていてその楽しさに鈍感になっていたわたしでした。
久々にレッスンが終わったらすごく楽しくてうれしくて…、心もウキウキとはこんな状態を言うんですね。一緒に合わせることのできる状態というのは一人で吹いているのとは全く違った空間の中にいることを意識させられ、その緊張感がなんとも言えません。ほんとにほんとに楽しいレッスンでした。
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第35回おけいこ (1999-08-05)
★楽譜を見ながら…
 今回は発表会の曲よりもいつもレッスンしている曲から始めました。「アルトリコーダー二重奏曲集1」イギリス組曲第1番より「ジーグ」です。前回はだいぶ指が動くようになっていたのですが、せっかく動いていた指もしばらく間を置いてしまうとまた集中がとぎれています。発表会の曲の方をやっていたので、やはり練習が少なかったのですね。
先生と一緒に吹き始めてから困ったことが1つ。家で練習しているうちに曲を暗譜してしまって、練習しているときに譜面を開かずに吹いていることが多くなっていたので、レッスン室で譜面台に譜面を立てて吹こうとしたら、譜面が邪魔になって吹くことに集中できなくなっていたのです。いつも吹いている感じと違うので、どこを見てよいやらほんとうに困ってしまいました。譜面とは違うあらぬ方向に目をやってみたり、目を閉じて吹いてみたりしたのですが、そんなことに四苦八苦していると指も動かなくなってしまうのですよね。音や指に集中していることが多かったのに、なんだかいきなり目からいろいろな情報を受け取らざるを得ない譜面に出くわしてすっごく混乱してしまいました。1曲吹き終わってから、先生に暗譜しているので、譜面を立てたらどこを見てよいやら困ってしまった、とお話しましたら、「わー、暗譜してるんですか?!」と言われました。何度も吹いているので、自然に覚えてしまうわけなのですが、譜面を見ながらではこの音形は前のタイプと違っているからこんなふうに演奏しよう、とかここは別パートがこう動くから自分はこう吹こうとかいうことを考えながら吹くことができるのに対して、中途半端は暗譜は自分の吹くパートの繰り返し「同じ」練習をした結果、頭に残ったものなので単なる「癖」として動いているにすぎませんでした。やっぱり譜面を見て、そこからの情報もちゃーんと受けとめながら、吹くことが必要なのだと分かりました。目の前にある譜面を見るのを、苦痛に感じながら演奏してしまうなんて、すごく変な体験でした。
家で練習するときにちゃんと譜面台の前に座って練習せずに、どこででも吹いていたのが、今回の困った体験の元になっているのだと思います。それに今回も先生にわたしの「変な」ビブラートを指摘されました。自分で意識して「棒吹き」してみたら、その「変な」ビブラートは消えるのですが、これでは「吹いた」気がしないし……。のどによけいな力が入っているみたいなのですが、自分ではふだん気がつかないこともあってこれを矯正するのは、むずかしいです。意識して「棒吹き」してまず「変な」ビブラートを取ることからしか始まらないのでしょうか?やっぱり力んでいるのですね。
この後は次のイギリス組曲第2番より「ブーレ」も久々に吹いてみました。これは前半、後半の終わりの部分が指を動かすのがむずかしく、まだまだ動いていないので、もっと練習!
最後に発表会で演奏する予定のテレマンの「ドルチェ」を吹きました。これもほとんど暗譜していたので、譜面が邪魔という問題が出てきて、譜面をみながらだとどこを演奏しているのかわからなくなってくるのです。練習するとき、はじめは譜面を見ながら、そして次に頭に浮かべながら吹いていたのですが、曲を覚えるにしたがってそのうち思い浮かべていた譜面は頭から消え、音と指の動きのみが自然と出てくる状態になっていたので、譜面を見ると「えっ?!こんな曲を吹いていたのだっけ?」というくらい音符と音とが結びつかない状態になっていたのです。ですからこれも譜面を見て吹いたら、しどろもどろになってしまいました。良くも悪くも練習の状態が反映されるということが分かりました。やっぱり毎回レッスンのたびに発表会の曲もさらっておかないといけないね。ということになったので、次回からはこちらの曲もレッスンの時にちゃんと見ていただくことにしました。譜面と暗譜の関係、他の方はどんなふうになさっているのでしょうか?
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第34回おけいこ (1999-07-22)
★スウィートでやさしく…
 10月末の発表会で演奏する予定のテレマンの「ドルチェ」をまずは吹いてみました。はじめの1小節を吹いたら、先生から「テンポはもっと遅く…」と言われて、遅めに柔らかく吹いてみました。「ドルチェ」は甘く、優しくの意味のようですが、これは2重奏の上と下のリコーダーが互いに「やり合う」ような気迫も時折感じさせる曲であるらしく、ところどころの掛け合いのような部分は「自分こそは…!」の気持ちで吹いてもいいようです。指は前回以来の練習で大分動くようにはなりつつありますが、高音のfの音はまだ、オクターブ孔の塞ぎ具合が決まっていないので、ちゃんとした音が出ていません。この曲は2重奏の対決が面白く、とても好きになれそうな感じがします。
もう1曲のバッハのフランス組曲第3番の「メヌエット」も吹いてみました。これは自分なりに少しはこんなふうに吹きたいというところはあるのですが、まだまだ工夫の余地がありそうです。発表会のための曲のチェックを一応していただきましたが、次回からのレッスンでは発表会用の曲の練習もやってはいきますが、バッハの曲集も進んでいこうということになりました。
この2〜3回のレッスンではいままでのように先生の前で、なんだかアガってうまく吹けない、練習の時のように吹けないということがなくなってきています。ほとんど練習のとおりが出ているのは、どういうわけでしょうか。やっぱり練習のたまものでしょうか。まずは指が動くようになるまでが第1段階で、それからが曲づくりみたいなところがあるので、まずは第1段階を越えないと第2段階へ進めません。レッスンを始めてから約1年半で、ある意味でやっと開き直ることができるようになってきたのかもしれません。練習であれこれ吹いているのは楽しいのですが、(今のところ、練習すればするだけうまくなれる気がしていますから)それでも家でリコーダーの練習をしている時、この頃眼を閉じてリコーダーを吹いていると、かなり気が遠くなって半分寝ているような時もあります。リコーダーを聞きながら寝ちゃう人ってきっといると思いますが、吹きながら寝ちゃう人って珍しいかもしれませんね。
AURA A9BU

この4月に購入したアウラのグラナディラ製アルトはだいぶん慣れてきたようで、だんだん音が出しやすくなりつつあります。同じ曲を吹いてみても去年の12月に購入したアウラのボックスウッド製アルト(AURA A9BU)は、高音も出しやすく、吹きやすくて明るく軽やかな透明感を感じさせますし、グラナディラ製のはやはりより独奏向きで厚みのある凝縮した音が出るように思われます。レッスンの際、ここしばらくはボックスウッド製のを使っていたのですが、ここにきてグラナディラ製のを使おうかと思っています。今回のレッスンでリコーダーを組み立て、指かけの位置を決めていた時に、先生から右手の親指の位置が高すぎるとの指摘をされました。私は下から4番目のホールの裏側に指かけをつけていたのですが、それは高すぎで、3番目のホールに右手親指がくるくらいに構えるはずだということです。リコーダーの構え方で右手の親指の位置について図で示されているものが身近にないので、どれが標準的な指の置き方なのか、よく分からないのですけど、先生に指摘されたように右手親指の位置を下にずらして構え、演奏してみましたら、それ程違和感はなく、指かけが指かけの役目をちゃーんと果たすのでこの方がよさそうです。
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第33回おけいこ (1999-07-08)
★発表会での曲は?…?
 10月末に行われる予定の発表会で個人で演奏する曲は、前々回のレッスンの時に決めたはずでしたが、2曲のうちの1曲、バッハのフランス組曲第2番より「メヌエット」を今回吹いてみたら、以前練習していたころに注意された「レロレロ」の吹き方(タンギングがはっきりしない吹き方)が残っているようで、的確なタンギングにならずなんとも情けない状況でした。
そこで、「わたし、この曲あんまり好きくない……。他のをやってもいいですか?」なーんてズーズーしくも先生に申し出て「これはどうでしょう?」と同じくバッハのフランス組曲第3番の「メヌエット」を吹いてみました。
これは少し前に練習した曲ですが、合格した後も結構吹いていたのは好きな曲だからだと思うのです。今回先生と一緒に吹いてみて、あまり間違えずに吹けたし、この曲はなんだかしょっちゅう吹きたくなる曲なので、これを発表会で演奏することに変更しました。もう1つのテレマンの「ドルチェ」は楽譜を手に入れたばかりでしたので、次回までに練習してくることにしました。
発表会用の曲の練習は一段落して、次に吹いてみたのはいつもレッスンしている「アルトリコーダー二重奏曲集1」イギリス組曲第1番より「ジーグ」です。今回はだいぶ指が動くようになっていて、息継ぎが前よりもスムーズに出来るようになっていたのであまり苦しくありませんでした。まだトリルで遅くなるクセは直っていませんが、曲をどう演奏しようかとか、焦らず余裕をもって吹くとかいうことはある程度指が動くようになってから考えられることで、練習量が一定量を越えないと指はスムーズに動かないのです。早い曲は特にそうで、指が動かなければどんなふうに演奏しようとか言う以前の問題になってしまいます。
同じ曲ばかり練習している訳ではありませんが、わたしの場合は1日に1時間半から2時間くらい練習すると練習量にもある程度自信を持ってレッスンに臨める気がします。
先生の前でアガるっていうのはやっぱり練習不足というのも根底にあって自信を持って演奏できないからだと思いました。前回のレッスンで「あれれ??」というふうに何気なくレッスンが終わったというのは、実はあまりアガらずに吹けたということだったのかもしれません。
日々の練習時間というのはかなり個人差があると思いますが、わたしは何度も吹いて練習しないと吹けるようにならないタイプだと思っているので、いくら練習しても足りないのです。「これでOK!」なんてことは全くありませんし……。もう遅いから止めなくちゃ、という感じです。でもリコーダー吹いてばっかりも居られませんし、1日に1時間半から2時間の練習というのはふだんの日では限界でしょう。
サイレントリコーダーなんてのがあれば、朝早くでも夜遅くでも練習できるからいいんじゃないかな。リコーダーを吹くようになってからはテレビを見る時間が激減しました。(おかげで流行りものやニュース、ワイドショーねたにはてんで弱くなっています。まあこのごろは我が家ではテレビを見る時間は家族みんなすごく少ないのですけどね。)
練習はだんだん吹けるようになるのがうれしくて、自らすすんで取組んでいる時はいいのですが、一旦、「レッスン近い!ああ〜、練習しなくちゃ〜!」なーんて後手に回ると、レッスンの時やっぱり先生の前でアガって吹けなくなるのではないかしら。
 レッスンが終わった後は、先生にアムステルダム・ルッキ・スターダスト・カルテットのコンサートに行ったことなどをお話しして、サインしてもらったCDもお見せして「すっごく良かったです!」とまたまたハシャイでしまいました。
ホルボーンのパヴァーヌ、ガリアルドなどをALSQが演奏しているCDにサインしてもらったのは10月末の発表会でアンサンブルのグループでこれらの曲に取り組むからなのです。ALSQみたいに優雅にハモれるようにと願ってサインしてもらい、握手もしてもらったのですから。
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Key-Mamaのリコーダーのおけいこ日記(1999年その1)
 ( 1999-01-10 −1999-06-27 )     
1999-07-02 更新 
第32回おけいこ
(1999-06-24)
★「あれれ…??」
「アルトリコーダー二重奏曲集1」イギリス組曲第1番より「ジーグ」を演奏しました。ところどころまだ変なビブラートがついてしまう癖が抜けないので、これをなんとかしないといけませんね。自分でつけてる意識はなくてつい吹きすぎてしまうときに無意識の変なビブラートがついてしまっているみたい。息の調節が難しそうです。息継ぎはあちこちでしてしまって、こことここで、と考えていた箇所とは違ってしまいます。息が続きません。今吹いているアルトリコーダーは吹く時にあまり息を消費しない笛というか、どちらかといえば優しく鳴る笛なので、大きな音が出てすぐに息が消費されてしまう、というものではないと思うのですが、それでも息を持たせるのはなかなかむずかしいです。
もうひとつはイギリス組曲第2番より「ブーレ」を演奏してみました。一回吹いてみたら、先生が首をかしげているみたい。「もう一度吹いてみて」と言われて、わたしは楽し気に軽やかにスタカート気味に吹いてみました。ほんとはそんな感じの曲ではないそうです。「珍しい吹き方ですね。」と言われてしまいました。弾んで演奏するのが楽しくてそれ以外の吹き方があるとは全然思ってもみず、先生が吹いてくださった「ブーレ」はわたしの吹いたのとは全然違った別の曲のようでした。これも先生の吹き方を思い出してもう一度やり直してきます。
なんだか今回はレッスンがスーっと終わってしまって、終わってみると「あれれ…??」という感じでした。前回一応自分で合格ということにした難曲の「ブーレ」が終わってなんだかホッとしているのかもしれません。また気を引き締めて練習練習!!
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第31回おけいこ
(1999-06-10)
★6回めの「ブーレ」は?
レッスンのはじめに10月末の発表会で個人で演奏する曲を2曲くらい決めることになり、先生が選んでくださった曲を苦手な初見で少し吹いてみました。数曲吹いてみた結果、バッハのフランス組曲第2番より「メヌエット」とテレマンの「ドルチェ」の2曲になりました。他にアンサンブルの曲を何かということで、また発表会に向けてもレッスンしていくことになります。
 さて、6回めとなった「アルトリコーダー二重奏曲集1」イギリス組曲第1番より「ブーレ」です。今回は楽譜もめくらなくていいようにコピーをしていただいて、さあ、演奏のはじまりはじまり。
 今回は今までよりも家での練習の時とレッスンで先生と一緒に演奏する時の、ギャップが少なく演奏できたと思います。いつも先生の前だとどうして吹けないんだろう、もうっ! という感じだったのに、今回は苦手な初見での演奏を少しした後だったためか、落ち着いて吹くことができたのかもしれません。今回くらいの時間的な余裕もあるとよいのかもしれませんね。いつも自転車で教室について、まだゼイゼイしながら演奏をはじめるのがうまくいかない原因かもしれません。「ブーレ」は繰り返しも含めると結構ながい曲なのですが、通して演奏しました。あまりドキドキせずに落ち着いて吹いているのが自分でもわかり、ちょこちょこのミストーンは残るもののまあまあ自分でも納得いくくらいまでの出来にはなりました。くらばやし先生には「どうですか?まだまだやりたいですか?」と聞かれて、「まあ、このくらいなら、合格にして、次行こうってことにしてもいいですね。」なーんて、ちょっと立場逆転の会話をして、一応これで「ブーレ」はおしまいということにしました。これはかなり練習して、練習量が一定以上になって指が動くようになってから、ほんとはそこからが演奏の始まりというような曲のように感じます。私にとっては「難曲」でした。
 次の「ジーグ」はテンポを遅めに始めてしまったので、ちょっと感じが違う「ジーグ」になってしまいましたが、息継ぎも考えながら演奏して、前回よりもトリルでのもたつきが少しは改善されてきたと思われます。2度めにはもっと早いテンポで演奏してみました。この「前のめり」の感じをちょっと忘れていたのですね。これもこのテンポで練習を重ねて頑張っていきましょう。少し前の「吹けない、吹けない」と苦しかった気持ちが、練習を重ねることによって前回今回とレッスンが終わった後も「リコーダーって楽しい!!」と思える、自分の楽しみのために吹いているという気持ちの充実にかわっていくのが嬉しいです。
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第30回おけいこ
(1999-05-27)
★5回めに突入の「ブーレ」
「アルトリコーダー二重奏曲集1」イギリス組曲第1番より「ブーレ」はなんと今回で5回めのレッスンです。今度はセカンドパートも少しは練習してきて、二重奏の構造がだいぶ見えてくるようになってきました。見えてはくるけれど、まだちゃんと吹けない状態です。でもここまでくればやっぱりもうちょっとちゃんと吹けるようになるまで、と覚悟を決めて取り組めそうですが、なかなかスンナリとはいかないものですね。前半がまだ余裕なく演奏していて、上下のパートの掛け合いやそれぞれのパートの聞かせどころなどに配慮できず、ただ間違わないようにと祈るように吹いているわたしです。ほとんど暗譜しているのでなまじ楽譜を見るといつも間違いそうなところが眼に飛び込んできて、ドキドキして指がもつれます。次ももっと練習してきてもうすこしマシになるように、下のパートももうちょっとちゃんと演奏できるようにしてくることになりました。
次ぎのページの「ジーグ」はテンポを守ってきっちり吹くようにという先生のご指導を聴いて、今回はあまりに機械的に演奏するようになってしまったみたいです。テンポを守ってはいいとしてもスケールのように演奏するところも無機的になってしまったので、もうすこしゆらぎも表現した方がよいというご指導でした。トリルがまだどうしても遅くなってテンポを乱すことになるのですが、先生によれば、トリルは指づかいの点では余裕を感じるところなのだそうで、そうムキにたくさん音を重ねなくてもよいそうです。これも次回にまたおさらいすることになりました。自分で納得のいくまでやらせてください、ということにしました。今回も合格ということにはならなかったけれど、こういうふうに自分のペースでやらせてもらえるのが、うれしいです。自分の楽しみのために吹いているというのが前提にあるので、レッスンが終わってからも、結構充実した気持ちになるのがうれしいです。自分ひとりのレッスンはそういった意味ではひとりひとりに合った練習ができるので、こういう個人レッスンで技術やフレージングなどをしっかり学ばないといけないのですね。
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第29回おけいこ
(1999-05-13)
★まだまだ…。
レッスンを続けること4回めの「アルトリコーダー二重奏曲集1」イギリス組曲第1番より「ブーレ」です。今回、吹きはじめるとゼイゼイします。それにやっぱり先生と一緒だと、「家で吹いているときはこんなじゃないのに…。」というくらいトチったりするので、先生と場所を入れ替えて、私が右側に座って演奏することにしました。もうこうこなると「おまじまい」でもなんでもやってみる心境です。曲の導入部はまだ余裕なく吹いているのですが、中間部は先生にもいわれたように、少し遊ぶ余裕も出てきたみたいで、「こんなふうに吹いてみよう」というのを試してみたりできます。「下のパートをやってみて」と先生の言葉に「ええっ?!練習してませんけど…」と答えたのですが、「まあやってみましょう」ということで吹きはじめたら、案の定しどろもどろでした。止まってしまいそうになるのを、先生が吹き続けていらっしゃるものだから、わたしが止めるわけにも行かず、どこをふいているかはわかるので吹けるところだけちょこちょこを吹いてみました。次回ももうちょっとなんとかしたいというわたしの希望で、下のパートも練習してくることも含めて「ブーレ」をつづけることにしました。好きなペースでやらせてもらうことにしました。
「ブーレ」の次ぎのページの「アルトリコーダー二重奏曲集1」バッハのイギリス組曲第1番より「ジーグ」を演奏しました。1度吹いてみた後では「この曲はテンポを守ってきっちり吹くようにして」という先生のご指導をいただきました。ちょこちょこ出てくる装飾音に手間どって、そこでどうしても遅れがちになり、甘えが出てしまいます。また息つぎも難しく、ほんとうは16分音符をタカタカと刻むところは8小節くらい息継ぎなしに吹けるといいのですが、そこまで息が持たずに途中で息つぎして、遅れてしまいます。先生は「どこででも息つぎできると一番いいんですよ。」と早いパセージの中での短くも強引なブレスを模範演奏をしてくださいましたが、うーん、難しそう。レッスンの回を重ねるごとに少しずつ少しずつ演奏が進歩していくのが見えるので、ここはちょっとしつこくなんとか吹けるようになるまでレッスンを続けることにします。次回も今回の2曲をおさらいします。なんだかこのバッハの曲は「くせ」になっちゃうみたいでこの頃は「つらいんだけど楽しい」というふうになってきています。 一応30分のレッスンの間には「トリオ?」「アンサンブルのパートの並ぶ位置?」「初見はどうやったらうまくなるの?」などなどのわたしの質問にも答えてくださる先生です。
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第28回おけいこ
(1999-04-22)
★少しは吹けるようになりました。
「アルトリコーダー二重奏曲集1」イギリス組曲第1番より「ブーレ」の3回めのレッスンです。前回なかなか吹けなかった前半の半ば以降を集中的に練習してきたので、先生との二重奏でやっと止まらずに通して吹くことができました。2回、3回と回を重ねるごとに指も動くようにはなるものの、息つぎをどこですれば良いか迷うので、吹き終わるとゼイゼイします。私は決して肺活量は少ないほうではないのですが、リコーダーを吹く時の息つぎが難しく、息つぎの箇所を決めて吹いていないので、吹く度ごとに違うところで息つぎしています。息が苦しくなるとつい、早く吹いてしまって、リズムがおかしくなることもあるので、息をゆったりして緊張せずに吹くのが難しいですね。またスラーを強調ぎみに吹くのも結構むずかしいです。
次には「アルトリコーダー二重奏曲集2」のフランス・バロックのフルート作品からブラヴェのソナタを吹いてみました。とてもきれいな曲で、ぜひ吹いてみたい曲でしたが、2楽章の途中くらいまでしか吹けませんでした。「これもいい曲ですよねー」という先生の言葉に、「そうですねー。ぜひ吹いてみたかったんです。」とこたえました。バッハの曲よりもメロディがきれいなのですが、しばらくバッハの曲の練習をしていたために、むずかしいバッハの指の練習も何だかまた楽しいと感じるようになってきたみたいで、「これから「アルトリコーダー二重奏曲集1」と「アルトリコーダー二重奏曲集2」のどちらをやりましょうか?」と先生に聞かれたら、「「アルトリコーダー二重奏曲集1」のバッハをやりたいです。」と答えてしまいました。
また「アルトリコーダー二重奏曲集1」バッハのイギリス組曲第1番より「ジーグ」に進んで、初めて演奏してみました。この曲もどこで息つぎをしたらよいやら、というところがあるのですが、この曲にくらべると、前の「ブーレ」が結構むずかしい曲だったことがわかります。次回は「ブーレ」をもう一度トライしてもっと吹けるように、そして「ジーグ」にも挑戦してくることになりました。今回はいろいろな曲を吹いてみましたが、ちゃんと合格した曲はなかったものの、なんだか久々に吹いた後、ウキウキするような楽しい気分になりました。前々回よりも前回、前回よりも今回と少しずつでもスムーズに吹けるようになってくるのが、練習の成果としてわかるので、我ながらうれしいものです。今度のレッスンの前の晩も2時間くらい、吹けないところを繰り返し繰り返し練習しましたもの。それでもまだまだですが、少しずつでも進歩があるのを励みにまた頑張ろうという気持ちになれます。
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第27回おけいこ
(1999-04-08)
★また吹けませんでした。……
「アルトリコーダー二重奏曲集1」バッハのフランス組曲第3番の「メヌエット」。前回先生の前で吹いたらあまり動かなかった指は、今回はだいぶ動くようになっています。この2週間は朝、昼、晩とかなり練習したおかげでしょう。それに、今回吹いてみたら、先生に「いつもの力んだ吹き方と変わっているみたいだね。吹き方、変えたの?」と言われました。吹き方も力まないように注意したのですが、前回はアウロスの樹脂製アルトを使ったのに対して、今回はアウラのボックスウッド製のアルトで吹いてみました。
この笛はウインドウェイが狭いためか、今のところ息の量にくらべて音が小さめというか弱めに出るので、あまり力んだように聞こえないようなのです。使いはじめのうちは吹いてもつまったような感じになって十分な音量が出ず、またつまりやすくて音が出なくなることもあったのですが、この頃は慣れてきたためか、だいぶ吹きやすくなってきています。それで先生には「吹き方も気をつけてますけど、多分この笛のせいでしょう。」と答えました。「この笛で少し強めに吹くといいかもね」と先生。
先生とパートを入れ替えてアルトのセカンドも吹いてみました。3度めの正直というか、この曲に取り組んで3回めのレッスンで、まあまあ合格ということになりました。この曲を練習しはじめて4ヶ月近くになりますから、わたしはさっと吹けるようになるタイプでないことがわかりますね。譜を読みはじめてから指がうごくようになるまで時間がかかるのです。ですから練習不足はいけません。今は練習すればするだけうまくなっていくので、やりがいもあるのですが、人一倍練習が必要のようです。この曲集の3つのメヌエットがまずは終わりました。この曲は結構気にいっています。
次ぎはイギリス組曲第1番より「ブーレ」です。むずかしい前半を集中して練習したはずなのですが、先生との二重奏となるとやっぱりついていけないところがあって、止まってしまいました。まだ暗譜していないのが練習不足といえないこともなく、先生の伴奏についていけないので、「ちょっとひとりで吹かせてください。」といって自分のペースで演奏してみました。伴奏がつくと、テンポが早くなってしまって自分で追いつけなくなってくるのです。わたしがあんまり吹けないので、先生も次ぎにどの曲を練習したらよいか迷っていらっしゃるのか、「つぎは「アルトリコーダー二重奏曲集2」も持ってきて。家でひととおり吹いてみたら。」とおっしゃたのですが、初見がきかない私としては、「ひととおり」というのはむずかしいですね。まあ、また頑張ってくることにします。とほほ…。いやはや去年の習いはじめのように、「楽しい、楽しい!」とウキウキばかりもしていられないこの頃です。
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第26回おけいこ
(1999-03-25)
★バッハはムズイ!!!
今回のレッスンは前回からほぼ1ヶ月ぶりです。間に1回都合でお休みしたので、久々でした。お休みした分とあわせて、今回はいつものレッスン時間の倍の1時間みっちり!のレッスンでした。
「アルトリコーダー二重奏曲集1」からバッハのフランス組曲第3番の「メヌエット」をもう一度。前回先生の前で初めて吹いてみた時は割合指が動いて、先生からも「指は動くようになってますね。」と言われていたのに今回1ヶ月経ってみると、指が動かなくなっている。前回「指"は"動いてる」と言われたので、この曲の練習はあまりしなかったというのが原因です。
とはいえ、「この曲集のメヌエットから先にやっていきましょう」と先生にいわれてから曲集の中の3つのメヌエットを練習し始めて3ヶ月くらい経つのです。まず、指が動くようにするのに一苦労だったのに、今回指が動かないのはやっぱり毎日吹いていないからだったようです。今月は他の発表会の練習もあったので、こちらのバッハの二重奏曲の練習がおろそかになっていたのは確かですけど。先生と1回目に吹いたのは、もう最悪でした。前回はひっかからなかったところが繰り返しの中でもまともに吹けず、ときどきは止まって、もう一度となる始末でした。運指とタンギングのかねあいが良くないらしく、音がにごってしまうので、きちんと音を出すように少しゆっくりていねいに吹いてみました。すると大分改善されましたが、それでも先生のようにクリアの音が出ないのです。音の跳躍とその運指に気をとられて、音を確実にきちんと出していなかったのです。今まで「音、汚いなー」と思いながらも1音1音きれいに穴を押さえて吹いていなかったわけで、気をつけてていねいに穴を押さえて吹くことを練習しました。この曲は低音部は高音部とはまた違った趣で、高音部にくらべると音符がすくなくて易しそうです。次回は音をきれいに出すことと、低音部も練習してくることとなりました。
次ぎはイギリス組曲第1番より「ブーレ」に取り組みました。曲集の初めの曲です。メヌエットの次ぎは曲集のあたまから取り組んでいく予定でした。♯が2つの二長調で始まり、後半はヘ長調になるのですが、先生もリコーダーでは♯のついた曲の方が♭のついた曲よりもむずかしいとおっしゃったように、後半はともかく、前半がむずかしい。自分で要注意の音符に○印をつけて練習していたのですが、五線譜をこえて描いてあるような高い音で、♯をつけなきゃいけなかったのをそのまま吹いていたところがたくさんあって、もうアウト!!
スラーを強調して音を出すことをきちんとやることと、♯をつける音とに注意してさらに練習することになりました。いやはやこの曲集はむずかしいです。先生は「これをやれば力がつくよ」とおっしゃっていますが、これは1つの曲をだいたい吹けるようになるのにかなりかかります。先生には時間をかけてやりたいといいましたが、ある程度吹けるようになるまで、修行修行のバッハでしょう。あーームズイ! 1時間のレッスンはしんどかったー……。
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第25回おけいこ
(1999-02-25)
★新たな展開???
バッハのフランス組曲第1番の「メヌエット」もう一度。で、先生と二重奏してみたのですが、時々ひっかかるところが出てきます。家でかなり練習してきたつもりで、自信を持って臨んだレッスンなのに、先生の前ではどうしてちゃんと吹けないのかしら。終わってから先生に、「いつもはもっとちゃんと吹けるのに、ここではどうして吹けないんでしょうね。」とまた思わず言ってしまったら、先生も「みんなよく、そういうんですよねー。」と笑いながら答えられました。いや、先生に見とれて指が動かなくなるってわけでは、決してないんですけど……。やっぱりまだまだ練習不足なのでしょう。それに先生から「前からそんな吹き方だったっけ?」と聞かれました。「ちょっと変えてみたんですけど。前より口の中を膨らませて音を響かせるように吹くようにしてみたんですけど……。」「うー〜ん」「あっ、やっぱりラリラリしてましたか、やっぱり。」という訳でいつも先生から指摘される、強く吹きすぎる、かたい、緊張している、変なビブラートがついてるなどをなんとかしようと、もがいた末に少し頬を膨らませて吹くようにしてみたら、音が少しやわらかくなった気がしたので、これを今回のレッスンでやってみたのです。これは新たな展開かもしれない、とわらをも掴む気持ちでやったのですが、やっぱりタンギングが甘くなってラリラリレロレロになってしまったのです。先生にもっときちんとタンギングするように言われました。それにそうやってラリラリレロレロ吹く癖がついたようで、先生からは「スタカートで吹いてみて」といわれるくらいまで、わたしのタンギングはなまってしまっていたのです。「わたしの課題をなんとかしようと、吹き方を変えてみて、新たな展開かな?と思っていたのですが……」と言い訳しましたが、「そうやって吹いていいところもあるけど、全部ではないですね。」というようにおっしゃいました。細かい音符が続くところはそうでもないのですが、すこし音がのびるところで、わたしが吹く音(息・のど)の緊張と不安定なビブラートが出てくるのです。そして、先生に真似されるように、なんかシャカリキになって吹いているのですよね。いやはやどうしたらよいやら。音を長くのばして一定にノンビブラートで吹くという練習をした方がよさそうです。何度か演奏してみるうちに一応この「メヌエット」は合格することになって、次ぎはフランス組曲第3番の「メヌエット」。これは練習の甲斐あって「指は動くようになってますね。」と吹きおわってから先生に言われました。これをもう一度おさらいして、次回は「アルトリコーダー二重奏曲集1」のはじめから順番にやっていくことにしました。「結構大変だよ、むずかしいよ」とは先生のお言葉。「はい、がんばってみます。」
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第24回おけいこ
(1999-02-04)
★病気っぽくていいなあ!
今回のレッスンではTMAの発表会で演奏する予定の「鳥の鳴声の模倣によるソナタ」の楽譜を持っていったので、先生に「まず、これをやってみましょう。」と言われて、一緒に演奏してみました。家では大分練習しているつもりでも、合わせてやってみると、掛け合いのところで出遅れることが多く、また指が動かないところもいっぱいあってまだまだたくさん練習しなければならないのですが、一緒に演奏してみるとテンポや曲の感じがつかめるので、ひとりで自分勝手に練習しているよりはうんと勉強になりました。先生が「ああ、いい曲だなあ。いい曲でしょ。ここのところなんか病気っぽくて、いいんだよね。………いいですね。こんないい曲を発表会で吹けるなんて。」と、さもうらやましそうにおっしゃるのです。先生の「いいでしょ、いいでしょ。病気っぽくて……」というのを聴いて、ああ、そうなんだ。曲に惚れ込んで、いいなあ、いい曲だなあ、と思いながら吹くというのを、わたしはしていなかった。と改めて気付いたのです。そして、「こんないい曲を発表会で吹けるなんていいなあ。」と言われて、ほんとにこの曲をこの機会に吹けるという出会いを大切にしたいなあと、思ったのです。今までそんな風に演奏する曲との出会いを考えたことがなかったように思います。もちろん、これを吹きたいと思う曲を人前で吹いたことはあったのですが、先生のことばにいろいろと感じることの多いレッスンの始まりでした。次ぎは前回からの課題のバッハのフランス組曲の「メヌエット」。前回は「いつもはこんなんじゃないんです!」の叫びを思わずあげてしまったのですが、今回は指はだいぶ動くようになったものの、先生に「なんか、違うんだよねぇ。ずっと強く吹きすぎているんで、強弱というか、ゆらぎというかそういうのをつけて、いろんなことをやってみるというのが、ない。」というようなことを言われました。先生がわたしの演奏を真似て吹いてくださると、気合いばかりはいって、ちっともリコーダーのやさしさ、楽しさが伝わってこない演奏なのが自分でも良くわかるのですが、いざ、自分で吹いてみるといつもむずかしいのです。曲の初めから終わりまで力みすぎのようなのですが、でもそれだからといって力を抜くとタンギングがあまくなったり、指がテキパキ動かなくなったりするので、どうしたら良いのやら……。ずーっとの課題なのです。でもそういう曲想というようなものは、やはり指がスムーズに動くのにともなって膨らんでくるということもあるので、まだ、今は指を動かすのに精一杯なのだと思います。もっと聞かせられる演奏をしたい気持ちもあるのですが、そうやって演奏するのが恥ずかしいという気持ちもまだまだあって、これは大袈裟に言えば客観と陶酔のはざまで、うろうろ、チョロチョロしている自意識の問題でもあるようです。1つの曲が吹き方で違う曲に聴こえてしまうような、演奏のマジックに、希望というか、暗闇というか、を感じてしまった今回のレッスンでした。いやいやとにかくもっともっと練習したいです。また次回もこのフランス組曲第1番の「メヌエット」ももう一度おさらいすることにしました。ほんとにリコーダーって、病気っぽくていいですねぇ。
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第23回おけいこ
(1999-01-28)
★先生、いつもはこんなんじゃないんです!
全音楽譜出版社の「アルトリコーダー二重奏曲集1 バッハの作品から」(北御門文雄 編)イギリス組曲第4番の「メヌエット」のおさらい。吹きはじめたら、すぐに先生からストップがかかりました。「テンポが違う」って。再び吹きはじめたら、今までに私が吹いたこともないテンポで、ハアハアしながら終わりまで嵐のように吹き通しました。いやあ、参った参った。汗だくでした。でもそのおかげでなんか目が覚めた気がしました。前回、先生が「前のめり」とか「慣れるといいんだよ」とかおっしゃっていらしたのが、こういうことだったのかという風に、曰く言いがたいのだけれど、感じられたのです。バッハの鍵盤曲の楽しさを先生はおっしゃっていたのでしょうね。先生に思わず、「これって、こういう曲だったんですね。初めてわかりました。」と言ってしまいました。家で自分で練習していたのはモタモタしたテンポのノリも何もないタラタラ演奏だったのでした。嵐のような演奏とはわたしの練習不足でついていくのもおぼつかないことの形容でもありますが、嵐の爽快さも同時に含んでいる気もします。もう一度、はじめから少しずつ私が演奏して、先生に指導していただいたのですが、先生の演奏は音の柔らかさと音のクリアさが同居していて、またどの小節にも「ため」やら「ゆらぎ」やらいろいろなものが込められているのです。ただ音符を追い掛けているだけのようなわたしの演奏はまるで小学生。大人と小学生が二重奏をしているみたいなのです。「もう少しトリルがきれいにできるといいんですけどね。」といわれて、一応おしまいにしてもらいました。
つぎにフランス組曲第1番からの「メヌエット」にいきました。吹きはじめたら、「あれっ?」「どうしたんだろ」「もう一度」「すみません、ここからもう一度。」「んーっっ」なんて言いっぱなしのわたし。要するに指が動かなくて吹けないんです。家で練習しているときは、いくら何でもこれよりうんとましだったんですけどねぇ。結構時間かかってそれほど長くもない曲をおわったのですが、無念……。くやしいいい。どうして吹けないのかしら。
「先生!、いつもはこんなんじゃないんです!」とわたしは思わず叫んでしまったのです。すると先生、「いつでもどこでも吹けるようでなければ。」と静かにおっしゃいました。あっ、ハハア。おっしゃるとおりです。わたし、あまりの無念さに身のほどもわきまえず、思わず口走ってしまったのでした。やっぱり、練習不足なのです。十分に練習したとはやっぱり言えませんものね。また来週がんばりまーす。
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第22回おけいこ
(1999-01-14)
★アルトリコーダー二重奏曲集1はじめ。
年明け初めてのレッスンは全音楽譜出版社の「アルトリコーダー二重奏曲集1 バッハの作品から」(北御門文雄 編)イギリス組曲第4番の「メヌエット」に取り組んでみました。先生いわく、「けっこうムズいでしょ。」「メヌエットでもバッハのこういうのは前のめりで進んでいく感じがあって、慣れるといいんだよね。」とおっしゃいました。今回からは新しく購入したアウラのアルトを吹いてみることにしました。30分のレッスンの間、吹けるくらいに少しずつ時間をのばして慣らしてきました。購入して約1ヶ月経ったところです。この曲を吹いてみるとわりとテンポも早く、3拍子でどんどん進んでいくという感じがなかなかつかめません。装飾法もいままでよりも多用されているので、それに気をとられて、本来は装飾なのにそこが強調されてしまって軽いトリルにならず、リズムを崩してしまうのです。トリルの指使いを本に記入して演奏しているのですが、まだスムーズにできません。まだ曲の感じがつかめていないこともあって、音符を単に鳴らしているようなメリハリのない演奏です。先生の演奏を聴くと自分のメリハリのなさはよくわかります。が……、メリハリのある演奏を自分でするのはなかなか難しいです。やはりトリルでつっかえてしまいます。さて、次回ももう少し、雰囲気を出せるように再度挑戦です。
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Key-Mamaのリコーダーのおけいこ日記(1998年)
 ( 1998-02-11 − 1998-12-24 )     
1998-12-25 最終更新
第21回おけいこ
(98-12-24)
★高音と半音の練習。ギースベルトの教則本一丁あがり!
前回練習不足でやり直しになったギースベルトの教則本の#137の「ブレー」から。これはスラーのついた前の音にアクセントをつけてメリハリをつけて演奏しましょう。そしてメロディを歌うところと他のアルトが歌うのをきくところを区別して聞かせるようにしましょう。高音はやはりきれいに出ないこともありましたが、前回よりもましだったかな。#139の「22の半音の練習」、#140の「カノン」は半音がいっぱい出てくるちょっと気味の悪い感じの曲です。わたし、半音苦手です。わけわからず吹いているという感じなのです。先生は「こういうのは現代音楽にでてくるんだけど、現代音楽も聴いているとそれがバロックの曲の演奏にも役に立つこともあるわけで……。グループの方でも新作とかやってみたいんですよね。」とおっしゃいました。わたしは音符を追っかけるだけで精一杯で、半音ずつ上がったり、下がったりのちょっと不気味な感じをなめらかに演奏するところまでは至らず、でした。でも何はともあれ、#140までの教則本の練習が一応終わりました。まだ付録の部分もありますが、これは日々やってみてくださいとの事で、「指と舌の熟練のための77の毎日の練習曲」は練習すれば確実に指はうごくようになるそうです。また第2部の「18世紀の巨匠による15の独奏曲」はこれがちゃんと吹ければセミプロですよ、との事。先生のように指が動くようになるには日々の練習が必要なんですね。来年からは全音楽譜出版社の「アルトリコーダー二重奏曲集1 バッハの作品から」(北御門文雄 編)に取り組むことになりました。先生いわく、「ムズい曲がやりたいでしょ。」「いえいえ、そんなとんでもない」とわたし。結局その中から比較的やさしい「メヌエット」を選んで練習してくることになりました。今年はこれでリコーダー練習納めです。ほんとにリコーダーのレッスンをはじめて良かったー!!
先生、お世話になりました。また来年。
第20回おけいこ
(98-12-10)
★高音の練習と半音の練習。
ギースベルトの教則本の#137の「ブレー」からでしたが、今回は全くの練習不足。12月初めは我が家にやってきた「iMac」君とついつい一緒に過ごしすぎてしまいました。そして個人レッスンの練習以外のTMAやクリスマス会での演奏の練習に時間をさいておりました。先生、ごめんなさい。それがストレートにあらわれるのが初級者の悲しいところです。指が動かず、半音は自信を持って吹いていません。何しろ「練習不足」の一言に尽きます。付録を除くと後、残りは3曲。次回は練習してきます。ハイ。ほんとに悲しい練習不足……。
第19回おけいこ
(98-11-26)
★高音の練習。
ギースベルトの教則本#135以降はしばらく高音の練習です。e〜gくらいの音を吹くのですが、このくらい高い音はリコーダーによっては出ないこともあるようです。一応練習したのですが、先生の持っていらっしゃるリコーダーも高い音はあまり得意ではないらしく、このあたりは適当に飛ばしながらレッスンしました。教則本で前に演奏した曲のオクターブ高いバージョンが載っているので、曲としてはわかるのですが、高い音を吹き過ぎずにきれいに出すのはなかなかむずかしいです。運指もよく練習しておかないといけませんね。今回は自分としてはまあまあ練習していったほうですが、曲を飛ばしてやっていくと、予習していったところギリギリまで進んだのでヒヤヒヤしました。教則本も終りに近づき、次は何をやるかでは、テレマン、ヘンデルのソナタもいいかな、アルトの二重奏もいいかな、などと先生と話しました。わたしはよくわからないので、先生に適当に見つくろってもらうことにしましたが、ギースベルトの教則本の終りの方の指使いの練習もきちんとやるとかなりのレベルとのことで、これも折りを見て練習していきたいと思いました。
第18回おけいこ
(98-11-12)
★ふたたび、肩の力をぬいて…。
ギースベルトの教則本#134「アダージョ」を練習しました。ゆっくりと感情をこめて演奏するように指定されている曲です。とても豊かな感じの曲なので先生は「ただ一本調子で演奏せずに、いろいろにやってみましょう。」とおっしゃって、スラーのところではスラーの頭にアクセントをつけたり、半音ずつ上がっていくような箇所も一音一音盛り上がっていくように演奏したりと短いフレーズも「考えて」演奏するように練習しました。それにしてもやはりわたしの演奏は力んでいるようで、もっとリラックスして、やわらかく音を出すようにと指導を受けます。口やほほ、肩などみんな力が入っているので、姿勢を正して力を抜き、やわらかい音をだすようにしなければならないようです。先生のご指摘は良く理解できるものの、どう改善したらよいかがなかなかつかめず、悩んでしまいます。吹き過ぎてしまうのでしょう。緊張しすぎて良いことはありませんものね。特に「アダージョ」のようなゆっくり感情をこめて演奏するような曲で力み過ぎが現れてしまうのだと思います。音符をただ追いかけるだけでなく、アクセントをつけたり、息継ぎの箇所で曲の感じが変ったりと、曲の表情が豊かになる工夫をしていく面白さがあるのですね。それが「考えていろいろやってみる」演奏になるのでしょう。今回は1曲だけのレッスンでしたが、こんなにも奥深く考えて演奏していかなければならないのかと気づかされたレッスンでした。それにしてもわたしには「力を抜いて…」はしばらく続く課題です。
第17回おけいこ
(98-10-22)
★肩の力をぬいて…。
ギースベルトの教則本#131「デュボーグのマゴット」から。今までで一番長い曲です。繰返しありでこれを吹くと終わったら結構疲れます。先生は「楽しい曲でしょ。」とおっしゃるので、「…は、はい。…でも終わるとゼイゼイします。」と答えました。家でだいぶ練習したはずなのですが、先生と合わせるとなると緊張して指が思うように動いてくれません。#132、#133も然りでした。この辺りの曲ではかなり高音を吹くようになっています。音符と運指がまだ不馴れなこともあり、また高音を出すのに強く吹いていることもあって、力がはいっちゃうんですよね。先生が私の演奏の真似をなさるのを見ると、どこもかしこも力がはいって前のめりで演奏しているようです。「あれじゃ、ゼイゼイするようなー。」という感じ。肩の力を抜いてタンギングも柔らかく吹きましょう。今回のレッスンのつい2日くらい前に家で練習していた時に、初めて肩の力を抜いてフワーッという気持で吹いてみる感じを体験しました。その時、「私はいつもなんて力を入れて吹いているんだろう」と思ったものです。その肩の力を抜いた感じがまだまだつかめないでいますが、「あの感じ」というのは体験したのでそれを思い出しながら、もう少し優しく柔らかくを心掛けたいと思います。
レッスンの後で、先生と発表会後のレッスンについて、個人レッスンとアンサンブルのグループレッスンをどんなふうに組み合わせるかを話し合いました。月に個人レッスンが2回とアンサンブルのレッスンが2回の計4回もあると、わたしは他に公民館でのアンサンブル活動もやっているのでちょっときつい、とお話しました。
家に帰って、「先生の前で吹くと緊張して指が動かなくて、いつも吹ける曲がしどろもどろになっちゃうの」と家族に話したら、むすこ2が「そりゃ、当然ですよ。練習の成果を見せようと思って先生の前で緊張するのはあたりまえでしょ。それはふつーです。」と言われてしまいました。それに対してわたしは「まだまだ練習が足りないってことなんです。目をつぶっても演奏できるくらい自信を持ってやってないからだよね。うーん、ぐやしいー。今度はがんばろうっと!」
でも、肩の力は抜いて……ね。
第16回おけいこ
(98-10-08)
★ビブラートを自在に。
今回は#124から。パーセルの「エア・アダージョ」はゆっくりした曲で解説にはビブラートをつけてと書いてありましたが、先生は「この教則本を監修した花岡和生さんはビブラートをつけない主義の人で、ビブラートをつけないようにとの指示を加えているけれど……。まあ趣味の問題でもあるんで、ぼくは少しつけた方が曲の表情が豊かになると思いますけどね。ノンビブラートもビブラートも自由自在にできるようになってください。」と言われ、少しビブラートの練習をしました。横隔膜を上下させてそれをだんだん早くしてビブラートを細かくつけていく練習ですが、リズミカルにビブラートをつけるのは難しいものです。私は今まで無意識にビブラートをつけているという先生のご指摘で、ビブラートをつけないようにと気をつけていたので、さあビブラートをつけなさいというのにはちょっと戸惑ってしまいます。ビブラートをつけるのもつけないのも自由自在にというのが目指すところですので、少しずつ練習していきたいと思います。「犬の息」と称する横隔膜を動かす動作は、なかなかむずかしいものです。
第15回おけいこ
(98-09-24)
★軽いタッチで。
今回は「ギースベルトの教則本」からレッスンしました。このところ発表会の曲の練習が多かったのですが、基本的な指使いや表現のしかたを学ぶのが曲を演奏する時にも大切になるので、個人のレッスンも同時にやりたいと思っていました。新しく購入したリコーダーも先生にお見せして「ま、いいんじゃないですか。」と言われました。#113から始めたのですが、前に使っていたリコーダーは高音から低音に移る時にとても苦労していたのが、新しいリコーダーではそれほど苦労しなくても低音が鳴ってくれます。この曲ではスタカート気味に軽いタッチで演奏した方が良いと指導されました。このあたりでは高音の指使いを学びますが、まだもっと高い音の練習が後に控えているようです。このくらいの高音では新しいリコーダーは楽々でした。#116の「笑いのカドリール」は面白い曲で軽いタッチでの演奏を心掛けて、先生との掛け合いが楽しく演奏できました。#120の「メヌエット」では曲の前半と後半では感じを変えて演奏することを指導されました。そういうふうに注意して演奏すると曲の表情が変わり、もっと曲を楽しむことができました。今回は#123まで進みました。
新しいアルトリコーダーにアウロスの指かけをつけて演奏するようにしたのですが、今まで不安定だったf←→gのオクターブ孔の開閉がふらつかなくなった感じがします。リコーダーを支える指が少なくなった時にリコーダー自体を安定して支えられなくなり、フラフラするのでオクターブ孔をピシッと塞ぐことが出来にくくなっていたのではないかと思います。プロが指かけを使っているかどうかはさておき、さほど重さに対する不安のなかったアルトでも指かけを使うことによって改善される点があるのが1つわかったわけです。そのことを小学校で購入したアウロス製のソプラノ(指かけが付属品でついている)にはじめから指かけを付けて使っているむすこ2に話したら、「そんなの当然だよ。」と鼻であしらわれてしまいました。「あっ、そう。知ってたのー」
第14回おけいこ
(98-09-10)
★16分音符をきちんと。
今日は個人レッスンの中で発表会の曲の練習をしました。サンマルティーニの「2本のアルトリコーダーと通奏低音のためのソナタ第2番ヘ長調」をメインに練習したのですが、その第1楽章では、スラーのついた16分音符の演奏が不安定なので、きちんと指を動かして音をもっと明確にするように指導されました。自分で演奏していてもそれはわかるので、気をつけて演奏するようにしたいと思います。くらばやし先生とアーティキュレーションやフレージングのチェックをしながらの練習でした。だいぶ曲らしくなってきていますが、16分音符をきちんと演奏することが1〜3楽章を通しての課題です。まだ不十分なところはたくさんありますが、練習すればする程、上手になっていくので(手前みそっていうのかな? でも実感です。)発表会まであと1ヶ月。毎日練習して、少し上手になって発表会にのぞみたいです。レッスンが終わるといつも感じるのは、「リコーダーのおけいこを始めて良かったなあ」ということ。リコーダーを吹くのが楽しくて楽しくて、とてもウキウキした気分で家路につくのです。
第13回おけいこ
(98-08-27)
★チェンバロも一緒の曲をやります!
久々のおけいこです。この夏休みにはわたしの実家のある九州へ家族そろって行ったのですが、福岡の実家には、着いた日の晩と上京する前の晩に泊っただけで、あとは大分の湯布院に行っていました。いつもより涼しくて過ごしやすい湯布院でした。緑豊かな山並みを見ながら静かな湖畔でリコーダーを吹くのは、すんごく気持良かったです。それに泊ったところに吹き抜けの大きなリビングがあってそこでリコーダーを吹くといつも聴いている自分の笛の音とは全然違って、とても美しく響いたのでびっくりしました。(そこは我々家族だけの貸し切りの宿でしたから、他の方はいらっしゃいませんでした。ホテルのロビーのようなところで吹いたわけじゃありませんのでご心配なく。)というように夏休みの旅の荷物の中にもリコーダーを忍ばせて、練習を怠らなかったわたしでした。
さて東京へ戻って、今回のレッスンは秋の発表会のレパートリーでまだ決っていなかった、チェンバロと一緒に演奏する予定の曲の楽譜を先生からいただき、それを練習してみました。苦手な初見でしたけれど、先生と一緒にアルト二重奏を吹いてみて、曲の感じはだいぶつかめたように思います。「あさって発表会のメンバーで集まって練習する時までに、少し練習しといてください。」と先生にいわれました。サンマルティーニの「2本のアルトリコーダーと通奏低音のためのソナタ第2番ヘ長調」で3楽章からなっています。楽しそうな曲ですし、やりがいもありそうで、がんばるぞー というところです。その曲の練習のあとは、「ギースベルトの教則本」の#110から3曲ほど進みました。#112の「ジグ」が楽しくて、結構練習していったので、先生に「良く指がうごくね」とほめられ(?)ました。「こういうのは指を動かす快感があるでしょ。」と先生がおっしゃいましたが、まだまだわたしには快感は程遠く、指を動かすのに、息継ぎに一生懸命で、曲が終わるとハアハアいってしまいます。でも先生がおっしゃるのは感じとしてはわかりますよ。ハイ。3週間ぶりのおけいこはやはりとても楽しくて、帰りの自転車では思わずニコニコして、「パッパヤパッパパンパンパンパン……」などと口づさんでしまって、変なおばさんしてしまいます。
第12回おけいこ
(98-08-06)
★レッスンを録音してみました。
大人になってからバイオリンを習いはじめた方のホームページを見つけ、レッスン日記を読んだのですが、レッスンの時に録音すると良いと書いてあったので、わたしも真似をして録再型のウォークマンで30分のレッスンを録音してみることにしました。隔週で30分のレッスンは貴重な鍛練の場。それをもう一度聞き直すことで、注意されたことなども思い出せるし、聞きながら演奏すれば、重奏もできて良いのです。発表会用の「グリーンスリーブス」「ドルメッチコレクションから−パヴァヌ−」「かえるのガヤルド」の3曲をまず先生と合わせて練習しました。そのあとでギースベルトの教則本の練習でした。うちに帰ってから録音したテープを聞いたら、チャンと録音できていました。むすこ2がそれを聴いてビックリした顔をして言うのには、「かあさん、リコーダーの先生って男だったの?」ですって。何だかむすこ2は女の先生だとばかり思っていたようで、リコーダーの演奏を聴くよりも、母が習っていたリコーダーの先生は男の人だったことにショックを受けたようでした。なんでぇ?
第11回おけいこ
(98-07-09)
★スラーで吹くときは指替えをすばやく
今回はギースベルトの教則本#94から。一小節または二小節を一息で吹くスラーの練習をしました。スラーで吹くときは指替えをすばやくしないと前の音が残ったりしてきれいに聞こえないので、指をパタパタとすばやく替えてなめらかに聞こえるようにしなければなりません。クロスフィンガリングや二本の指を同時に替えたりするときに音が濁らないように練習したのですが、今回も「バッチリ」というわけには行かず、「許容範囲」で通過しました。前回からは1週間を置いてのレッスンでしたが、今回はどの練習曲も1〜2回演奏したら次の曲へというように、いつものレッスンの時よりも早くどんどん進みました。くらばやし先生から秋の発表会のための曲の楽譜をいただき、次週にメンバーで集まって練習することになりました。四重奏のソプラノのパートを練習してくることになり、ワクワクしています。
第10回おけいこ
(98-07-02)
★はじめてのトリル
今回はギースベルトの教則本#86から。今回は初めてトリルの入った曲を練習しました。はじめはあまりピロリロせずにゆっくり吹くように言われましたが、トリル用の替え指が決まらず、何度も練習したはずでしたが、なかなかスムーズに吹くことができません。くらばやし先生には「なんとか許容範囲」と言われてホッとしました。トリルの練習をするとリコーダーらしい感じがしますね。上手な人の演奏は「いい感じ」ですが、私のようなへたっぴーがやると「ぎこちなくてわざとらしい感じ」がしてしまいます。これからいろいろな曲の中で出てくるでしょうから、少しずつ練習して「いい感じ」になっていきたいと思います。
第9回おけいこ 
(98-06-11)
★高い音から低い音へスムーズに
今日は#78からでした。高い音から低い音へほぼ1オクターブ飛ぶ音を出す練習をしました。親指の爪を立てたり寝かせたりがスムーズにできないとチャンと音が出ないのですね。今回はくらばやし先生から10月終りに開かれる発表会のことを伺い、わたしもアンサンブルの一員に加えていただいて、発表会に出ることにしました。曲は先生が決めてくださるそうですが、楽しい曲を選んでくださるといいな、と思っています。今回は練習の最中にわたしが持っていた曲集を、「ちょっと、見せて」と言われて先生にお見せしたところ、いつもの教則本での練習以外にその曲集から先生と一緒に演奏してみることになりました。曲集はわたしが職場のリコーダー同好会で使おうとメンバーみんなで購入したもので、宮崎駿アニメの久石譲作曲のものが収められている「リコーダーデュエット ファンタジック編」(東京音楽書院)というものです。その中から「魔女の宅急便」−海の見える街−を演奏してみました。先生も「宮崎アニメの曲はいい曲だよねー」とおっしゃって、「ほんとですよねー」と楽しく演奏できました。秋の発表会にもこんなのがアンサンブルでできるといいのですけど……。そんなこんなで今回はギースベルトの教則本からの練習曲と宮崎アニメからの曲とでまたまた楽しいレッスンでありました。
第8回おけいこ 
(98-05-21)
★高い音からオクターブ下の低い音をスムーズに出す練習
今日は#70から。前回に続いて高い音での演奏が数曲あり、その後、高い音からオクターブ下の低い音に続く練習曲がありました。タンギングが違い、高い音では比較的強くするどく息を吹き込むのに対して、低い音は弱く、喉を少し開いたようにして息を吹き込んで演奏するようです。どちらの音も割れたり裏返ったりでせずにスムーズにだせるように気をつけて吹きました。ギースベルトの教則本は先生と生徒で二重奏で練習曲を進めていくのですが、今回は初めて、「あっ、ハモってるなー」と感じられました。そんな時は自分の演奏がいつもより上手に聞こえているのですが、「じゃあ、ひとりでやってみて」と言われてから吹いてみると、やっぱりいつもの音なのです。ソロってよっぽど上手じゃないと聞かせられないのだなと思いましたが、二重奏できれいに聞こえるのはとても気分の良いものですね。「美しき錯覚」とでも呼んだらよいのでしょうか、うれしくなってしまいました。
第7回おけいこ 
(98-05-07)
★スムーズにきれいな高い音を出す練習
今日は#61からで、高い方のb♭を出す練習でした。高い音を出すのにもだいぶ慣れてきましたが、実は今回は練習不足で、aの高い音を出すのはちょっとしんどかったです。オクターブ孔の微妙な親指の使い方できれいな音が出たり、低い音になってしまったりするので、いつもスムーズにきれいな高い音を出すのは、やはり運指練習しかないのでしょう。スラーのついた高い音をなめらかに吹く練習曲もいくつもでてきました。あともう少し#や♭のついた音を練習すれば、運指についてはだいぶ出来るようになったことになります。全部暗譜して吹けるようになるまで練習するといいのですけど。30分間のレッスンが終わった後は、なんだかウキウキしてペダルも軽く自転車に乗って帰る私です。「リコーダーって楽しいなあ!」って。
第6回おけいこ 
(98-04-23)
★ビブラートをつけないように
前回に引き続いて高い音を出しての練習曲が多かったのですが、高い音を出す時には割合息を強めに勢い良く吹くことが必要のようです。そうすると息が足りなくなってまっすぐな音を出すのが難しくなってきます。自分では意識していなかったのですが、私の吹く音はビブラートがついているようです。よーく意識して自分の演奏を聞いてみると確かに変な抑揚がついていて、リコーダーのまっすぐな音が出ていません。これから気をつけて吹くことにしたいと思います。また、曲をどのように演奏するかが課題で、練習曲といえども弾んだ感じやなめらかな音のつながりなどいろいろ工夫して曲の感じをつかんだ表現をすることが大事との指導もいただきました。
第5回おけいこ 
(98-04-09)
★初見は苦手なんですが…
前回オクターブ孔を塞いだり開けたりするところでひっかかった#46から始めました。今度は練習の甲斐あってうまくいきました。内心ホットしたのもつかの間、次は「初見で演奏する」という問題がふりかかってきたのです。今日は先生と掛け合いのようにして演奏する曲を3曲練習しました。いつも先生が演奏されるパートを今回は生徒も吹いてみることになったのですが、私が練習していなかったので、初見で合わせることになりました。でも、わたしは初見は苦手なんです。最初からすんなりとは吹けないのでいつもそれなりに十分練習してきているのに、初見ではどんな音が出るのか、出ているのかがよくわからないのでうまく演奏できませんでした。先生は「このくらい初見でもできるようになって……」とおっしゃって、3つ目の曲は来週もう一度ということになりました。秋には発表会もあるとのことで、アンサンブルの練習にももうすこし先には参加することができそうです。今の初級の練習もしっかりとやって、早くアンサンブルにも加われるようになれればいいなあと、とても楽しみにしています。
第4回おけいこ 
(98-03-28)
★オクターブ孔の塞ぎ方を習いました
前回から1日おいてのレッスンでしたが、あらかじめ練習は沢山していたので、今回はわりとスイスイ練習曲を進んで行くことができました。#34からはじめて、シングルタンギングとダブルタンギングも習いました。ダブルはまだ慣れないので、今はシングルで吹いていますが、またダブルでの練習もやってみようと思います。私の進み方が順調なので先生も教則本だけでなく、他の曲集も練習に加えるのを考えて下さるそうです。楽しみでワクワクします。
が!、そんなワクワクもつかの間、オクターブ孔を少しあける高い音の出し方を練習する段になり、十分練習していったはずの曲がどうゆうわけだかつっかかり出し、チャンと吹こうとするとますますつっかかるという状況になって、「じゃ、次はここからね。」ということになりました。ぐやじい!もっと練習しとくんだった!!指が動かないのは練習不足でしかないもんね。でもなんだか今日は曲を楽しんで吹くことができたような気がしてとてもうれしいレッスンでした。
第3回おけいこ 
(98-03-26)
★3拍子はむずかしい
前回休んだので1ヶ月ぶりのレッスンでした。ギースベルトの教則本の#21からはじめました。今回レッスンした曲の中には3拍子の曲が多く、そのワルツのリズムで曲の感じを表現するように吹くのは、わたしには結構むずかしいのです。わたしの吹き方はどうも前のめりにつっかかるように聞こえるようで、あわてているような感じらしく、もっとゆったりと吹くようにと、またまた指導されました。なかなかその感じが自分でわからず、特に3拍子の曲はむずかしいと感じました。指使いはチャンとできているからということでしたので、曲の感じを考えて吹く、ということが私には課題のようです。指使いについては、練習を重ねればやっただけ上達するのですが、それだけでない演奏は考えながら吹かないと、楽しくというか雰囲気を伝えるように聞こえないということですね。
第3回おけいこ
の前に
(98-03-17)
★風邪をひいてしまいました。 
98-03/12の3回目のおけいこの前日から風邪をひいてしまい、のどが腫れて痛くてしようがなく仕事も休んで病院へ行きました。いろいろと薬をもらい、帰ってからは寝込んでしまいました。とてもおけいこどころではなく、翌日も仕事を休み、当然おけいこにも行けず、教室に連絡して振替をお願いしました。隔週のレッスンを1回休むと間があいていけませんね。風邪ひきの間はリコーダーを手にとることもありませんでしたが、今週になってからは少しずつ練習できるようになりました。今ごろは花粉症の身にはつらい季節ですが、ひどくならないように気をつけながら「ギースベルトの教則本」の練習曲を吹いているところです。練習曲も40番くらいになると少々長くなり、メロディも変化にとんでくるので曲としてはおもしろいのですが、吹くのもむずかしくなって繰り返し繰り返し練習しなければならなくなっています。
第2回おけいこ 
(98-02-26)
★先生の専門はほんとうは美術だった! 
東京リコーダー協会に所属していらっしゃるくらばやし先生。私はどういう訳かてっきり音楽を専門になさっている方とばかり思い込んでいましたが、私が学校に勤めているとお話したら、先生は大学で美術の講師をしていると話されたので、「あらま、専門は美術だったのね。」ということがわかりました。 レッスンでは#10から始め、私のタンギングが強すぎるのでもう少し柔らかくということと、楽譜の音符を追うだけでなく、曲の感じをつかんでというか考えてもっと丁寧に吹くようにとのご指導でした。「雑な」吹き方が気になるようなのです。私はまだ初級の指使いのレッスンだろうからあまり曲の感じをつかんでとか気持をこめてとか考えなかったのですが、先生から「それを考えて吹いていかないと面白くないだろ」と言われ、初級と言えども曲に対するセンスみたいなものは必要なのだし、練習しなければいけないのだなと目を開かされた気がしました。それまでさっさと練習曲を進めていた私でしたが、短い曲でも前より難しく感じるようになり、なかなかさっさと進めなくなってきました。後でインターネットで調べたら、くらばやし先生は若手の美術批評家としていくつも本を出していらっしゃる、青山学院大学出身の方とわかりました。
第1回おけいこ 
(98-02-21)
★はじめてのおけいこ
「ギースベルトのリコーダー教則本」の#3からレッスンをはじめました。1つずつ出す音を増やしながら、先生と一緒に練習曲を吹くというやり方です。指使いやタンギングも習いました。アルトリコーダーにはまだ違和感がありますが、少しずつ音符と指使いになれつつあります。1対1の個人レッスンの30分がアッという間に過ぎてしまいました。わが家で練習しながら、小学生の頃のピアノのレッスンを思い出しました。あの頃はそれ程好きでなかったピアノでしたので、自分から練習するなんてあまりなかったのですが、今度のリコーダーは暇をみつけては練習しています。何だか楽しくて楽しくて、練習すればするだけ上達する気がします。
体験レッスン  
(98-02-12)
★どんな先生かなー?!
アルトとソプラノのリコーダーをもって体験レッスンに行きました。実際にやってみるとアルトの温かな音色が思いのほか好きになってきました。くらばやし先生とおっしゃる方で、長髪・眼鏡の30代半ばくらいの男性。いかにも芸術家タイプという感じです。 あの「ギースベルトのリコーダー教則本」を使って1つ2つ練習曲を吹いてみました。私はアンサンブルで「もののけ姫」を吹けるようになりたいとか言いながら、持っていった宮崎アニメのリコーダーアンサンブルの楽譜をみせたり、最近仕入れたといってモーレンハウアーのソプラノリコーダーを見せたりしました。子どものころにピアノを習ったことがあるが、もうずいぶん前のことでクラシック音楽の素養もないので楽譜を読むのも遅いが……。などなどお話しました。まずは教則本を使うが、こんな「もののけ姫」の楽しいアンサンブルもやりましょう。と先生もおっしゃられ、久しぶりの楽器のレッスンですが、気楽に楽しくやりましょうという気持になりました。 こうやって体験レッスンを経て、ほんとに初級のレッスンを始めることになったわけです。 レッスンは隔週で月に2回。1回30分のレッスンで月謝は5000円です。来月からと言わず、今月2月から始めることにしました。仕事の帰りに国分寺まで自転車で15分くらいなので、雨が降らない限り自転車で通う予定です。



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