リコーダー       2004年08月25日(土)
0300
モーレンハウエルのソプラノ・ルネサンス・タイプを購入しました。
「Adri's Traumflo"te」というシリーズでした。
(これは面白いシリーズでモーレンハウエルのホームページを見ると、
ドイツ語のページにだけ紹介されています。
ドイツ語がわからないので、この楽器のコンセプトなどがよくわからないし、
作者のインタビュも載っているのですが、読めなくて残念です。
英語なら少しはわかることもあるかと思ったのですが、
英語のページには載っていませんでした。)
ヤマハ銀座店には最近入荷したとのこと。

1.黒/金、白/金のダブルホール。オール・プラ管(¥3000)
2.ラメ赤/金またはラメ青/金のダブルホール。
プラスティック頭部管にメープルかペアウッドの中・足部管(ルネサンス・タイプの場合、
一体化した下半身のことをなんというのでしょうか?)(¥5000)

これらを試したのですが、案外よさそうだったので
1.白/金と2.ラメ赤/金のをそれぞれ1本ずつ計2本、手に入れてきました。
ほんとは黒/金が欲しかったのですが、
在庫がなく、吹きごこちがイマイチだったので
しかたなく白/金にしました。
でもとても綺麗で可愛いの。

面白いのが1.。
1.は頭部管と中・足部管とに分かれていて抜き差しができます。
私の買ったのはオール・プラスティックのものですが、
Webを見ると同じページに木製の中・足部管だけの写真が載っています。
きっと、中・足部管だけを買ってプラスティックの頭部管とあわせて
使ってもよいということなのではないかと思います。
1.にはコルクグリースが付いていますし、
ピッチの調整も可ということでしょう。
同じシリーズの木製アルトのグラナディラとメープルのも吹いてみましたが、
メープルは音を出すのがちょっと難しかったけど、
グラナディラは吹きやすくていい音がしました。
メープルのは4万円弱だけど、グラナディラは10万円以上。
本物ルネサンスに比べれば、ソプラノのプラ管、半プラ管はおもちゃに近いのでしょうけど、
ルネサンス・タイプのソプラノが欲しいと思ったタイミングと
イメージしていたものにピッタリのものだったんで、その場で購入しました。

先週受講したリコーダー・セミナーで指導していただいた藤田隆先生が話してくださった、
小学生が使うリコーダーはどうしてバロック・タイプばかりなんだろう、
どうしてメーカーは廉価版ルネサンス・タイプのプラ管リコーダーを作らないのだろう、
メーカーの責任は大きい・・ということが頭にあって、
ルネサンス・タイプの安いのでよいから買って吹いてみようと思ったので
ヤマハに行ってみたのです。
藤田先生は初心者はルネサンス・タイプのリコーダーの方が
低音も大きな音で鳴らせるし、音程も良いし、
リコーダーらしい音がするので、そちらを使った方がいいんじゃないか。
いいはずなのに、メーカーはバロック・タイプしか作らないのはおかしい。
初心者がルネサンス・タイプで吹き始め、
さらにもう一度バロック・タイプにも出会い、使うということであれば、
1人の子供がルネサンス・タイプとバロック・タイプの
2本のリコーダーを持つようになるわけだし、
それらを必ず買うのであるならば、売れるはずだとおっしゃっていました。
リコーダー吹きなら、納得できる話でしょ。
あぁ、子供が吹くのにもルネサンス・タイプっていいんだ〜、
子供だって吹いていいんだ〜と思ったので、
子供も吹くようなルネサンス・タイプを探したいと
銀座ヤマハに出かけたところでした。
前からあった、紅・青緑・木の自然な色 の3色あるモーレンハウエルの
木製廉価版ルネサンス・リコーダー(ドリームっていう名前だったかしら?)
を買おうかなとも思っていたのですが、
そのドリームに加えて、入荷して間もない上記のシリーズのうちの
2種類2色ずつのソプラノが置いてあったのです。
新しいシリーズはわたしの思いにピッタリのものでしたので、
さっそく買ってきました。
持参したチューナーを見ながら吹いたのですが、
音程はかなり良かったですし、吹きごこちもまあまあでした。
(あくまでまぁまぁだと思いますけど)
本物のルネサンスの明るい響きと豊な音量を存分に実現しているとは言えませんが、
ルネサンスの気分は感じられます。

モーレンハウエルがこのシリーズを発売したから、
リコーダー・セミナーの講師陣が議論を始めたのかもしれませんが、
最近、太田光子やメメルスドルフなどの演奏を聞くにつけても
ルネサンス・リコーダーのよさを感じることが多く、
リコ・オケや細かく合わせるアンサンブルには向かないのかもしれないけれど、
表現力の豊かさや音量、響きなどの魅力を一層感じていたところでした。
演奏者の想いを伝えるのはルネサンス・リコーダーの方が
表現力があるのではないかと感じていました。
バロック・タイプのリコーダーはその楽器自身の音色のよさが
奏者のキャラクターや想いよりも優先されるように感じるのに対して
ルネサンス・リコーダーは奏者のキャラクターがより前面に出てくる感じがします。
あくまでわたしの印象に過ぎませんが・・・。
たくさんの指穴をきちんと塞がなければいけない低音部の音を、
なお一層そーぉっと吹かなくちゃいけないバロック・リコーダーって
ずいぶん非力でひ弱な感じがしていたのです。
子供が吹くリコーダーってとてもきれいな響きがするものだなぁ
と常々関心することも多いので、
むすめ1にもルネサンス・リコーダーを吹かせたいなぁと思ったのです。
どのくらい「実用」に耐えるものかはわかりませんが、
見た目にも美しく、ルネサンス・リコーダーの雰囲気は十分伝えられると思います。
ラメ赤、ラメ青の趣味は意見の分かれるところかもしれませんが、
わたしはきれいだと思いますし、プラスティックの頭部管は咥えやすい形です。

TOP