Key-Mamaのリコーダーのおけいこ日記(2001年その3)
   ( 2001-09-12 −     )   
2001-11-06 更新 
リコーダーオーケストラのおけいこNo.24 (2001-10-18)
★いいな!新しいコントラバス
 今回の練習ではバスパートのメンバーのI氏がスイスで直々に仕入れてきたばかりの、キュングのコントラバスリコーダーの音が、素晴らしく響き渡り、思わずうっとりしてしまうことが何度もありました。たった1本のコントラバスの音の響きが他を圧倒してしまうような感じで、素晴らしくよく鳴るコントラバスリコーダーに、吉澤先生はじめ、メンバーは終始うっとり・・・でした。
 今回の練習は青本の14ページから21ページまでの和声練習などと63ページから66ページまでの「千々の悲しみ」、スザートの「パヴァーヌ」を練習しました。次は「リコーダー音の風景Vol.2−踊りのアルバム」(東亜音楽社)からヨハン・ヘルマン・シャインの「バンケット・ムジカーレ」組曲第10番から1曲目の「パドゥアーナ」と2曲目の「ガリアルダ」でした。踊りの曲は実際のダンスの様子が呑みこめると演奏もリズムがつかみやすいものですが、吉澤先生のちょっとしたステップの実演つきで、う〜ん、納得!(その場では確かにそうだったのですが、思い返してみると、どんなだったかな?・・・と思い出すのが難しいのです。)
 その次はガーシュイン・メドレーで「Summertime」、「Someone to Watch Over Me」、「Embraceable You」を・・・いいな、いいな、いいな、いいな、・・・・と思いながら演奏しました。吉澤先生が気持ち良さそうに指導なさるんですもの、わたしたちもつられて、ノッてしまいます。
 最後は難しいのだけれど、みんながとても演奏したがっている「CAPRIOL SUITE」です。パート替えもあったので、今期になっては初めての練習ですので最初の「BASSE-DANSE」をゆっくりめに演奏しました。スタカート、軽やかなところ、なめらかな部分、ダイナミクスの変化、意表をつくアクセント、最後の2小節は、もっともっともっと軽くスタカート・・・・などの指導がありました。
 10月以降はメンバーの中にも演奏会をする人たちもあり、いろいろなチラシが右や左から回ってきて、行きかう風景もまた、芸術の秋ならではです。 わたしもソプラノパートに移ってから2度目の練習ですが、今回はソプラノパートのメンバーがちょっと少なかったのですが、それでもソプラノパート自体で音あわせをするのも大変難しく、前途多難!!です。
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第83回おけいこ (2001-10-11)
★ヘンデルのソナタC-durに決まり!
 はっきり言って、練習不足です。10月になってから特になのですが、練習時間を確保できていません。・・・・ということで臨んだ、くらばやし先生のレッスンでした。
 12月9日の発表会に向けて、演奏する曲を決めました。ヘンデルのソナタC-durの1曲めと2曲めです。装飾に対するアレルギーはだいぶ治まってきましたが、それがイコール自分で装飾をつけるということがうまくできるようになるということではないのですよね。一応自分で考えた装飾も含めて先生に演奏を見ていただきました。演奏している自分でも・・・ぎこちないなぁ と思うくらいなのですから、先生もなんとコメントしてよいか、迷っていらっしゃる様子が感じられました。まだ指がおぼつかないのですから、それを克服しなければ次のステップもありませんよね。それにわたしの場合、息継ぎが頻繁すぎて変なところで区切ってしまっているので変です。わたしも変??とは思いつつも、息が苦しくて思わず息継ぎしてしまうわけで、もっとここ、ここで息継ぎをする、ここしかしてはいけないのだ、ということをちゃんと確認しなくちゃいけませんね。装飾を楽譜に書き込んでくること、という課題をくらばやし先生から言われていたのですが、まだこんな風に吹くのだ!ということが固まっていないので、もうすこし、猶予してもらおうと思っています。でもなるべく早く音符にして見ていただかないといけませんね。
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リコーダーアンサンブル「青い風」例会(No.27)  (2001-10-10)
★いよいよこれから・・・
 メンバーの自主練習の今回は、まだ決まっていない演奏会の曲を早く決めなくては、とクリスマス曲集の中から選んで演奏してみたり、ホルボーンの舞曲集からいくつかを演奏してみたりして、これはというものをピックアップしてみました。今回もメンバー全員集合で、このごろ「青い風」はみんな頑張っています。
 3声でグループごとの練習をしたりすると、ほかのメンバーの方たちの演奏が時々聞こえてくる場面も多くなってきましたが、思わず聞きほれるような箇所やパートがあって、それぞれに上手になっているのだなぁと感じました。自分の歩みは遅々としているし、自分の事ってなかなかわかりづらいものですが、ほかのメンバーの演奏の上達はよくわかりますものね。「○○さん、ほんとに素敵ねぇ!」と思わず言いたくなってしまいます。
 2時間の練習時間で練習できる曲は限られているので、しばらく練習しないことが続く曲は、また振り出しに戻ってしまうようなあせりもありますが、まあ、マイペースの「青い風」のこと、みんなで楽しく、仲良くアンサンブルを楽しんでいくことにいたしましょう。
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ノンキー・プロジェクト第4回レコーディング(2001-09-29)
★これぞレコーディング!
 いよいよ第4回レコーディングがやってきました。約9曲を3日間で録ろうということでみおりさんが綿密なスケジュールと役割の表をとても苦心して作ってくださいました。素人ながらレコーディングに参加するわたしのようなメンバーではレコーディングの「いろはのい」の字も知らずにいて、スケジュールを組んだりする上にもみおりさんにいろいろとご迷惑をおかけしたようでした。
いろいろな事柄を言葉で伝えることはわかりやすく簡単なようでいても、感情的なものも含めていろいろな側面から発したり、受け取ったりというやりとりがあるので、実はとても難しいことなのですが、でもやはり相手や複数のメンバーの立場や作業、気持ちについての、「想像力」(思いやりという言葉よりも想像力という言葉の方があてはまるように思えます。)を働かせていかなくてはいけないなぁと反省することも多々ありました。

 さて、わたしは3日間のレコーディング期間中の中日、2日目にみおりさん宅にて録音することになっていました。わたしの担当は3曲。半日の間に「BGM1」のアルト、「さびしい」のテナー、「憧れ」のバスでレコーディングに参加しました。
 今回のレコーディングは今までの2回のマルチ・レコーディングの経験を生かし、かなり効率的な録音をしていただいたように思います。要求される演奏を一発演奏で録音できれば、それに越したことはないのですが、悲しいかなわたしの場合はそう簡単にはキメられないので細切れな演奏を重ねていくことになりました。
 とくに苦労したのは「さびしい」です。さびしい感じを出すためには、テナーはフレージングに対応した息継ぎをしなければいけないし、テンポのゆっくりした、音符の数が少なくて伸ばした音の多い4小節を一息で演奏すること、音程に気をつけることを課題として言われていたので、とても緊張していました。息継ぎのこと一息でということを気にすると、タンギングが甘くなってしまい、わたしの前にレコーディングしていたHopiさんのアルトでのきれいなタンギングには及びもつかないものになりましたが、自分では今の時点での精一杯のがんばりというところでした。
 「憧れ」は相変わらずノリ、ウラと感じるというところにまだまだ課題がありますが、NONKY PROJECTでは「吹くのではなく、息を吐く」ということから、きれいな音が得られ、息を吐きながらタンギングをきっちりしていくということの基本を少しずつ感じ、体得していけるように思います。それは亀の歩みのようにゆっくりですが、ほかのメンバーの演奏を聞いたり、指導していただいたりのおかげで、少しずつわかってきたように思えるのです。そのためにはリラックスというのはとても必要なことで、とくに「憧れ」のような曲の場合は、グダグダにリラックスしたところから演奏しないと、大人の、今では死語かもしれない、「不良っぽい」感じはなかなか出せないものです。意識するとしないとでは、音程でも、アーティキュレーションでもみんな、ずいぶんと違いがあるものですが、このリラックスというのも、大切なポイントのようです。
 3日間のレコーディングは無事終わったのですが、中心となって作業をしてくださったみおりさん、Kunny-Gさん本当にいつもながらありがとうございます。大阪に引っ越されるYurieさんも時々は練習にもレコーディングにも参加し続けてくださることが確認され、ほんとうに嬉しいかぎりでした。
 ひとつひとつの丘や山を越えたり、ちょっと後戻りしてはよりよいものになるように再挑戦してみたりとNONKY PROJECTでは本当に手をかけ、愛情を込めて曲を創っているなぁとグループの末席を汚すわたしとしても胸を張って誇りに思っています。あぁあ、今回のレコーディングでの出来はどんなもんでしょうか!?
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第82回おけいこ (2001-09-27)
★あぁぁ、なんとなくわかるような・・・
 ヘンデルのソナタC-durの3曲目Larghettoです。1回のレッスンで1曲を仕上げているわけではないのですが、毎回新しい曲に取り組んでC-durの全貌を早く見ようということになりました。
 今回は前回いただいた宿題、−多田逸郎氏の『リコーダーの奏法』にあったヘンデルのソナタC-durの3曲目のLargettoの装飾の例−を練習してくることは、とても気の重い課題でした。1小節の中に、装飾のための音符がたくさん書いてあったり、16分音符、32分音符などが入り混じって書いてあったりするので、そのとおりに演奏するのは、とても神経を使って指も動かなくなるのでした。とにかく先生のバスに合わせて演奏してみましたが、自分でも何がなんだかわからないような、変〜な演奏なのです。
 でもその後でくらばやし先生が吹いてくださるのを聞いて、またわたしが演奏してみると、少〜しずつ少〜しずつ、何かが感じられるようになってきました。先生は一応楽譜のとおりに吹いてみてくださるのですが、わたしが楽譜の音符にとらわれて吹いて、実は演奏できていなかったのに対して、先生が吹かれると、「あぁ、そんな風に吹くと素敵なのね。これだったら許せる・・・いや、こうじゃなくちゃね。」なんていうようにわたし自身が感じられるようになってきたのです。自分で演奏する際には装飾的に聞こえるくらいにはまだまだ指が動いていないのですが、なんだか装飾についてはいままでよりもなんとなくわかるような、言葉にするのはとてもむずかしいのですが、今回のレッスンで、とらわれずに演奏する装飾の気持ちみたいなものが、少しわかるように思いました。くらばやし先生にも「今回のレッスンで、装飾がそんなに遠くなく、なんとなく身近に感じられるようになりました。自分がすごくとらわれていたのもわかりました。」と感想をお話ししてレッスンを終えました。これは自分にとっては大きな変化だと思えるのです。

 話はちょっと飛ぶのですが、わたしは宮崎アニメの作品「耳をすませば」が大好きで、その映画の中でお爺さんたちがかっこよく古楽合奏をする場面で流れる「カントリー・ロード」のバイオリン・ヴァージョンがとても気に入っています。その曲にはリコーダーも登場して、それが「カントリー・ロード」を古楽風に演奏しているので、いつか自分でもこれを吹いてみたいなぁとずっと思っていました。あのリコーダー譜はないものかと探していましたし、曲をしょっちゅう聴いてリコーダーが吹くメロディを覚えようと、そして真似しようと思っていたのです。
 でもこのレッスンの後でいつもの「カントリー・ロード」を聴いてみたら、なんだかいつもと聴こえ方が違っていました。あ、これって装飾で自由に吹いていたんだ!ということに思いが至りました。いままでそんなことは考えたこともなかったのです。これはリコーダー奏者の自由なアレンジ、装飾で演奏しているんだ!ということが、初めてわかったわけです。
装飾的に演奏する道はテクニックの面でもわたしには遠い道のりですが、それでも今回のレッスンで遠く、敬遠しがちにあった装飾が、そんなに遠くなく、幾分もっと親しいものとして感じられるようになったのはわたしにとっては大きな収穫だと思っています。
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リコーダーアンサンブル「青い風」例会(No.26)  (2001-09-26)
★自然体でまいりましょう。
 今回は指導してくださるまつしま先生と一緒に演奏会の曲目のほとんどを決め、いよいよ演奏会モードに入ってきました。
メンバーは男性2人、女性8人の全員がそろい、このところは全員参加が続いていて、みんな頑張っています。
 今回は、Faureの「Apres Un Reve」やH.パーセルの「Chaconne Dance For Chinese Man and Woman」をはじめ、Bachの「3声のインヴェンション」のグループごとの演奏などを見ていただきました。これらはこの夏くらいから、比較的後から取り組んだ曲なのです。わたしはこのH.パーセルの「Chaconne Dance For Chinese Man and Woman」がなんとも好きなのですが、簡単そうに見えた楽譜が、まつしま先生のご指導で「ここも、ここも、こんなところも気をつけなくちゃ!」というのに変わってきて、パニック・・・。特に先生に教えていただいたアルトでのファとミのトリルは、いままでやっていた指づかいと違って、もっとクリアな音に聞こえるトリルなのですが、うぅぅ、指づかいが慣れないのでむずかしいのです。
 いよいよ演奏会モードに入ってきたとはいえ、12月22日の演奏会に向けて、後数回しかない練習ですが、その練習時間を有効に使いながら、直前特訓はしないで、自然体もモットーに演奏会に臨もうとする「青い風」は、忙しい日々の中でメンバーそれぞれが少しずつ練習していくことを前提としているからでしょうか、無理せずに、リコーダーを楽しむということを中心においてメンバーみんなが自然体で臨んでいるのが素敵なグループです。演奏会の後の打ち上げ、忘年会を楽しみに、それぞれがいよいよの追い込みには練習に励む姿が想像されます。演奏会まであと5回の練習を大切にして演奏会に向けて頑張っていきましょう。
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リコーダーオーケストラのおけいこNo.23 (2001-09-18)
★風景が変わった!
 今回から第3期が始まるMYROTです。結成から丸2年が過ぎ、3年目が始まるわけですが、メンバーの入れ替わりも若干ありましたし、パートの変更もあったりしたので、今まで遠くに見ていた顔を間近に見ることになったり、同じパートだったバスのメンバーは並んだときの背中ではなくて、向こう側に座る顔を見ることになったりと風景が変わりました。今まで2年間バスパートにお世話になってきたわたしでしたが、もともと人数が多かったので無理かな、”ダメモト”で出していたソプラノへのパート替え希望が今期は運良く通って、ソプラノパートに入れていただきました。今までのバスパートからは遠い場所で演奏していたソプラノパートの仲間と共に、近くで一緒に演奏できるのも大変楽しみです。ほかのアルト、テナー、バスも3年目となってパートを変わったメンバーも多く、今までの見慣れた風景とは違っていたのです。
 新メンバーの紹介、またおつれあいの転勤で大阪へ越されるメンバーとのお別れ・・・MYROTでも出会いがあれば、また別れもあります。でもリコーダーを吹く仲間としてまたいつの日か一緒に演奏することもあるという気がしています。そして今回は数ヶ月前に練習を見学にいらした本村睦幸氏をまたお迎えすることになりました。

 さて、今回もいつもように「リコーダーアンサンブルの基礎と技法」(青本)の和声練習から始めました。各パート一人ずつ4人でメンバーが一巡するまでの音合わせは音出しする方はやはり緊張しますが、聞いている方としても音程、楽器の音色、メンバーの顔などが個性的(?)に浮かんでくるのはとても味わい深いものがあります。
 経過音、補助音、転過音、先取音などを練習した後は、新しい曲、ダウランドの「ラクリメまたは7つの涙」より「いにしえの涙」、「デンマーク王のガリアルド」。
 そしてガーシュインの「Porgy And Bess」より有名な「Summertime」です。ブルージィな感じを出すのには、音程を維持しながらもかなりリラックスして演奏することが必要みたいです。今となっては幻の名画といわれている「Porgy And Bess」ですが、音楽は有名ですね。新しく加わったソプラノパートでは、わたしは案の定、音程を保つのに苦労しています。苦手なソプラノをいくらかでも修行しようと思っているのですが、リラックスして高音を吹いてメロディをリードしていくのはほんとうに難しいですね。修行しようとソプラノパートに入れていただいたのですが、やっぱり入っちゃいけなかったかな、と思うことしきりです。
 吉澤先生のNHK教育テレビの「趣味悠々」のリコーダーアンサンブル講座がこの夏、毎週放送されていたので、2ヶ月ぶりにお会いした吉澤先生なのに、なんだか毎週レッスンを受けていたような気がしていました。でも久しぶりの「生」吉澤先生のご指導はやっぱり素敵です。リコーダーを楽しむということを本当にしみじみと感じさせてくださいます。
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ノンキー・プロジェクト(No.25)(2001-09-13)
★レコーディング直前練習
 今月末に行う予定の第4回レコーディング前に最後の練習でした。青葉台のフィリアホール練習室を7時間キープしてレコーディングに参加する曲、練習に出られる時間をやりくりして「さびしい」、「BGM1」、「BGM2」、「BGM3」、「ラン」、「風のこもりうた」、「憧れ」、そしてメンバーのYurieさんのメロディにみおりさんがアレンジを加えた仮に「M-1」とされた曲も練習しました。Yurieさんはおつれあいの転勤のため大阪に引っ越されることになり、今までのようにノンキー・プロジェクトに参加できなくなってしまいました。とても残念なことですが、この曲演奏するといつもYurieさんのことを思い出せるので、曲づくりしていただいたのはほんとうに嬉しいことでした。どんな曲だろう・・・とこの「M-1」を演奏してみたところ、なんだか懐かしい感じのするリコーダーアンサンブルにとてもふさわしい素敵な曲でした。「もう一度、やってみましょう! 吹きた〜い」と再び演奏したら、やっぱりいい曲。作曲・編曲するというのは、こんなにも素敵なことなのか、ととても感動しました。

 曲を創るというのは、すごいことですね。メンバーそれぞれも曲を創ろうということになっているのですが、なかなかまとまったものにならないわたしとしては、時々、鼻歌を歌ってみることはありますが、すぐに忘れてしまうし、かといって、さぁ曲を創るぞ、と準備を整えてということもなかなかできなかったのですが、Yurieさんの素敵な曲を聴いたら、わたしも曲を創りたいという気持ちがぐっと強くなりました。いいなぁ、あんな曲を創れるなんて、うらやましいなぁ・・・わたし? う〜ん、思うようにいかないなぁ・・・。でも同時に希望も沸いてきました。いつか、わたしも・・・という想いです。かっこいいリズムは体をほぐし、きれいなメロディは心を洗う。NONKY PROJECTで取り組む曲は、なかなかうまく演奏できない苦しさに泣きながら演奏しつつも、心は曲に洗われて、ピカピカ、すべすべになっていくような気持ちがします。9月末のレコーディングは、たくさんの曲を録る予定ですが、1つ1つ心を込めて演奏し、自分も人もピカピカ、すべすべにできたらいいなぁと思います。
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第81回おけいこ (2001-09-13)
★Handel Sonataの装飾
 ヘンデルのソナタC-durの2曲目Allegroです。ヘンデルのソナタに限らないかもしれませんが、演奏するときに経過的な音を入れたり、自由な装飾を加えたりすることを、大変に難しく感じています。それらの装飾は楽譜に記して、いつも同じように演奏するのか、それともその時々で即興的に演奏するのかすらもわからず、この装飾は適当なのか不適当なのかわからないままに、いわばめちゃくちゃに吹いているような、やけっぱちな気持ちにまでなってくるというのは、まだまだ基本の曲を吹く時間が足りないからなのだろうと思うのです。
 同じ曲でありながら、奏者が違えばまるで違った曲を演奏しているかのように聞こえるわけですが、それは装飾自体が適当であるかどうかではなくて、あくまで奏者の個性の表現としての自由な演奏を評価するということが基本にあるのでしょう。それが昔も今も「音楽の心」なのかもしれません。
 まるで作曲しながら、いや編曲しながら演奏するなんてことは、初級者にはとても難しいことですが、今回のレッスンで、くらばやし先生は装飾の練習のために多田逸郎氏の『リコーダーの奏法』から装飾の項を取り出し、ヘンデルのソナタC-durの3曲目のLargettoを例にとって装飾の「見本」が載っている楽譜を見せてくださいました。この装飾の例を練習してくるようにというのが宿題となりました。「よくもこんなふうになるものだなぁ」と思うような装飾が加えられていますが、曲に対する距離が近づけば近づくほど、こういった装飾が自然なものに感じられるのだろうと思います。自然というより、そうしたくなる、そうせざるを得なくなるのだろうと思います。そしてそういった効果的な装飾が奏者のセンスや個性の表現となるのでしょう。まずは「見本」を見ながら、装飾とはどんなものかを追いかけることにいたしましょう。きっとまず装飾ありきというわけではないはずで、内的に湧き出てくるものの表現の一つが、ある程度のパターンを持った装飾ということになるのではと自己流に解釈しているのですが、いやはや、道のりは遠いようですね。
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リコーダーアンサンブル「青い風」」例会(No.25)  (2001-09-12)
★演奏会の準備にはいりました。
 「青い風」はどちらかというと楚々と奥ゆかしく演奏会を行っています。グループを結成して6年くらいになるのですが、今までに演奏会は2回、練習の成果を発表するというスタンスでの構えないものだったようです。昨年末にはビデオカメラで撮影した、クリスマスコンサート(お客様はなくて、強いていえば、撮影したビデオカメラがお客様というところ)で練習の区切りとしましたが、今年は12月に日ごろの練習の成果を発表する演奏会を予定しています。でも演奏会といってもそれに向かうマイペースぶりがグループやメンバーの性格を表しているようで、えもいえぬ雰囲気をかもし出しています。今年練習してきた曲をなんとかお客様に聞いていただけるようになりたいという気持ちはあるものの、どこまで頑張れるか、いつもコケてばかりいるわたしは自分の演奏が心配ですが、あと3ヶ月弱、なんとか頑張りたいと思っています。
 今回の練習は男性2人女性8人全員がそろい、はじめにBachの管弦楽組曲第2番、次にMozartの「Flute Quartette K-298」、そしてH.パーセルの「Chaconne Dance For Chinese Man and Woman」という愉しい曲をパートを決めながら練習してみました。
 演奏会のプログラムや演奏順、位置取りなどを考えたりしながら、少しずつ演奏会のイメージを膨らませています。曲の中でわたしの場合、特に問題なのは「管弦楽組曲第2番」のポロネーズ(Bass)と「Flute Quartette K-298」の第1楽章(Tenor)です。ともに歌わなければいけないパートなのですが、どうしてもうまく吹けません。練習が足りないのですが、少し吹けるようになったかなと思ったら、また逆戻りして指が動かなくなってしまうことに繰り返しなのです。メロディのパートでこんな具合では悲しくなってしまいます。
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