Key-Mamaのリコーダーのおけいこ日記
(エトセトラ編−1998〜2001年)

 ( 1998-02-11 −  )     
2001-06-25 更新


[おまけINDEX]
1998年のエトセトラ
1999年のエトセトラその1 1999年のエトセトラその2 1999年のエトセトラその3
2000年のエトセトラその1 2000年のエトセトラその2
2001年のエトセトラその1 2001年のエトセトラその2

Key-Mamaのリコーダーのおけいこ日記(2001年その2)
   ( 2001-04-01 −     )   
2001-06-25 更新 
「らいむぎ畑」コンサート (2000-06-14)
★リコーダーとピアノの夕べ
 4月1日にくらばやし先生とT氏と一緒にリコーダー演奏をした音楽喫茶「らいむぎ畑」で今度はくらばやし先生がピアノや作曲、オペラの指揮もなさる高野秀峰さんと一緒に演奏されることになり、雨の降る日でしたが、北区西ヶ原まで聞きに行きました。
 倉林靖&高野秀峰のコンサートは、聞いていてほんとにとっても嬉しくなってしまう演奏でした。ピアノとリコーダーは、チェンバロとリコーダーの風情とは違って、とてもモダンな感じが演奏された曲とマッチして、大変気に入りました。ピアノ伴奏で演奏するマリルのソナタで始まったコンサートは、いきなりワクワクで、「くらばやし先生はこの曲、とってもお気に入りなんだなぁ」と思ってしまいました。この曲はピアノの伴奏がとても効果的で、リコーダーがほんとにドキドキ、ワクワクするほど素敵な曲でした。
 ヴァン・エイクの涙のパヴァーヌもソプラノでの演奏が、だんだん高まっていく様子にうっとりでした。
 後半の高野秀峰さん作曲のリコーダーとピアノの曲、そしてピアノソロの曲ともに、演奏を聞くことによって聴く側が明らかに癒されている感覚が味わえました。初めての曲なのだけれど、「既視感」があって、でも「予測」はつかないというような不思議な感じの曲であり、演奏でした。
 最後はアルゼンチン・タンゴのメドレー。おなじみのタンゴをリコーダーとピアノで演奏するという珍しいもの。リコーダーでタンゴなんて初めて聴いたのですが、くらばやし先生も高野氏も楽しんでいるのだなぁと思える演奏に、聴いているわたしがもう、ほんとにすっかり嬉しくなってしまって、どうしても顔が緩んで、演奏を聴きながらこんなにニコニコしてる人はいないでしょってくらい、自然にどうしてもニッコニコになってしまいました。リコーダーの音色も良かったし、くらばやし先生がやりたい演奏をされているという様子がわかって、こんな風に演奏が楽しめ、そして聴いている側も楽しめるコンサートはいいなぁと思いました。

 コンサートが終わって夜の雨の中、コンサートの興奮と余韻に浸って一人で歩いていたので、地下鉄の駅の入り口を通り過ぎ、ふと気が付くと見たことのない回りの景色・・・。やっと我に返って、あわてて後戻りして地下鉄の階段を下りました。
 こんな時間があるから、こんな幸せな時間があるから、生きててよかったって素直に思えます。

プログラム

 マリル:ソナタ(リコーダー・ピアノ)
 Largo/Presto/Recitativo/Finale

 ヤーコブ・ヴァン・エイク:涙のパヴアーヌ(リコーダー)

 J.S.バッハ[ブリュッヘン編]:
  アルトリコーダーのための「無伴奏チェロ組曲」から
   3つのプレリュード[第1番、第2番、第3番より]
   (リコーダー)

〜〜〜休憩〜〜〜

 高野秀峰:Esquise(リコーダー・ピアノ)
 高野秀峰:Ode(リコーダー・ピアノ)
 高野秀峰:Reverie(ピアノ)

 アルゼンチン・タンゴ(リコーダー・ピアノ)
  1. リベルタンゴ[Piazzolla]
  2. ラ・クンパルシータ[Matos, Contursi, Maroni]
  3. エル・チョクロ[Villord]
  4. カミニート[Dios Filiberto]

 アンコールとして シックハルト:ソナタ
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フランダ−ス・リコ−ダ−・カルテット日本公演2001 (2001-05-11)
★THE MIRACLE OF THE RECORDER
 5/7〜5/15までのフランダ−ス・リコ−ダ−・カルテットの日本公演のうちの小平でのコンサートに行きました。FRQの演奏は先日のヤマハ銀座店でのミニコンサートで少し聞いたのですが、やはりちゃんとしたホールでの演奏会はまたちがった趣きでした。ヒュ−ネ作のコントラバス。芸術品ですね。だんだん演奏が盛り上がってきて、最後はほんとにとても幸せな気分でした。やっぱりいいなぁ、プロのリコーダーアンサンブル!!!

プログラム

ティールマン・スザ−ト
<バスダンス>「道化たちの入場」

ティールマン・スザ−ト
<ダンスリー舞踏曲集から>
 パヴァーヌ「苦しむことで運命に勝てるなら」
 ルプリーズ「太った女」
      「一歩と半歩」
 ガリアルド「袋には100万デュカット金貨」

作者不詳
<中世リコーダー>エスタンピ・イザベッラ

タルキーニオ・メルーラ
<イタリアの飾り棚>カンツォーナ「夜啼きうぐいす」
  変化に富んで装飾的な感じだが、音色はおとなしめで、やわらかい。

アントニオ・ヴィヴァルディ
<バロック・リコ−ダ−>
  ヴァイオリン協奏曲『四季』から「春」作品8-1
  ・アレグロ
   GBが刻む低音!
  ・ラルゴ・エ・ピアニッシモ・センプレ
   ABGBCB。豊かな低音が素晴らしい。幸せな気分
  ・パストラーレ;アレグロ
   AATGB。ユーモラスなエンディング

ヨハン・セバスチャン・バッハ
<バッハ>
  ブランデンブルク協奏曲第3番から
  ・アレグロ
   象牙のSの響き、Bの運動性にびっくり!
  管弦楽組曲第2番から
  ・バディネリ
   SnASSのうちASSはYAMAHAのスケルトンタイプ。おどけた感じが楽しい。

〜〜〜休憩〜〜〜

ヨハン・セバスチャン・バッハ
<小さいことはいいことだ>
  フーガ ハ短調 BWV537
   いつもCDで聞いているALSQの演奏とは違ってやわらかい感じ。
   バロックリコーダーの材質も柔らかいもので演奏しているみたい。
   音量は比較的小さめかしら。

ヨハン・セバスチャン・バッハ
<大きいことはいいことだ>
  プレリュードとフーガ ハ長調 BWV570&545

ラルフ・ヴォーン=ウィリアムス
<現代のリコーダー>
  「笛のための組曲」
  ・ワルツ
  ・フィナーレ(ジーグ)
    SATBのルネサンスリコーダーで演奏する現代曲もまた味わい深く面白い。
    ルネサンスリコーダーで演奏するのが、現代的なニュアンスと
    奇妙なコントラストなのか?
    いいねいいねー。

ヤン・ファンランデヘム
  ディジェリドゥー
   CBが奏でるディジェリドゥー。
   大地の匂い。こんなの好き!

石井 眞木
<日本の味>
  ブラック・インテンションIV (1980)

グレン・ミラー
<おやすみなさい>
  ムーンライト・セレナーデ
   こんな風にリコ−ダ−でジャズを演奏できるのが夢。
   夢見るようなとろけるような演奏にほんとうにうれしくなっちゃった!

<アンコール>
  マルハナ蜂のトルコ行進曲
  「ピンクパンサー」のテーマ

    FRQって演奏中に身体がうごいている人が多い。
    それにメンバー同士が見つめあったり様子をみたりしていて楽し気・・・。
    これもALSQとちょっと違うところかな。
    すっごく楽しいアンコールだった。
    拍手がなかなか鳴り止まなかった。

 わたしの中ではどうしてもあの求道者のような演奏のALSQ(アムステルダム・ルッキ・スターダスト・カルテット)と比べてしまう傾向があって、ALSQ=リコ−ダ−カルテットと思ってしまっていたようなところがあったのに、今日のFRQ(フランダ−ス・リコ−ダ−・カルテット)の演奏を聞いて、こんなに柔らかな音色の、楽しそうに身体を動かしながらメンバー同士が見つめあったりして演奏する、愉快なリコーダーカルテットもあるのかと改めて思いました。人間味溢れるリコーダーカルテットと言ってもいいのかもしれません。

 コンサートプログラム中のバッハから現代曲への間に、いろいろな奏法の説明と実演があり、グリッサンド、マルチフォニック、リップビブラートなどわたしにしてみると「いったい何が起こっているんだろう?」というような凄いテクニックを披露しているにもかかわらず、それが実際の演奏の中では「どうだ、凄いだろう!」っていう感じではなく、音楽を楽しむための必然として演奏していたFRQにとても親しみを覚えました。もちろんプログラムの内容と関連しているのでしょうが、今回のコンサートでの演奏を聞いて、わたしの中には「愛すべきFRQ」「恐るべきALSQ」とでもいうような印象が生まれたと言えます。
 いずれにしても素晴らしい演奏は、自分がリコーダーを吹くのに四苦八苦しているということなどすっかり忘れさせてくれるほど、わたしを心から幸せな気分にさせてくれるものでした。そしてコンサートのプログラムと共にこの踊る心をかかえて家路につくのは、なんという幸せなのでしょう。
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ヤマハスケルトンタイプリコーダー(アルト) (2001-05-05)
★大〜好き!
 昨年の夏に発売されたYAMAHAのスケルトンタイプのソプラノリコーダーに続いて、4月25日付けでYAMAHAのリコーダーのページにアルトリコーダーのスケルトンタイプ発売のニュースが載りました。ソプラノはピンク、ブルー、グリーンの3色でしたが、今度発売されたアルトはバイオレットとアッシュグレイの2色です。
スケルトンタイプのアルトは今年の2月初めにお台場のヴィーナスフォートでスケルトンタイプのアルトの試奏をしていたので、いつかいつかと発売を待っていました。試奏したときは6色のアルトリコーダーがありましたが、アンケートなどの結果で、バイオレットとアッシュグレイの発売ということになったのでしょうね。ソプラノはピンク、ブルー、グリーンと明るいヴィヴィッドな色でしたが、アルトは落ち着いた渋めの色に落ち着いたようです。

 発売されたと知ってからすぐにヤマハ銀座店に電話で注文しました。連休中に買いに行こうと思っていたので、子どもの日にむすめ1と一緒に銀座までおでかけしました。アルトは2月に試奏した時に感じがわかっていましたので、色は迷わず(?)2色とも購入しました。値段は1本3000円です。
バイオレットとアッシュグレイのアルトは大人の男性にもきれいに写る楽器と思われます。リコーダー吹きの貴方、いががですか?(ってわたしはYAMAHAの回し者ではありませんが・・・)

 家に帰ってからさっそく吹いてみました。高音もきれいに出て、とてもバランスのよい鳴り方をすると思われました。樹脂製といってもアウロスのよりいくらかは水づまりしにくいYAMAHAのリコーダーですし、しばらく吹いていると、中部管、足部管の水蒸気の水滴は消えていき、頭部管の水滴のみが残るといった具合いですが、No problem!です。
わたしが吹いてみた感触としては同じYAMAHAの樹脂製の木目調の黒っぽいものと赤っぽいものの中間的な感じがしました。どちらかというと黒っぽい方に近いような・・・。でも値段は木目調のリコーダーに比べると400円くらい安いのですよね。なんだか吹くのが楽しくて楽しくていつまでもいつまでも吹いてもしまいました。運指はもちろんバロック式。前に考えていたように、スケルトンのソプラノとアルトとで一人二重奏の練習をはじめましょう。色の組み合わせは6通り。ピンクとアッシュグレイ、ブルーとバイオレット・・・どれがいいかなぁ。いろんな色のTシャツとコーディネイトしてもいいし、白シャツに合わせてもきれいだなぁ。
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Key-Mamaのリコーダーのおけいこ日記(2001年その1)
   ( 2001-02-03 )   
2001-02-05 更新 
YAMAHAリコーダーコンサート in ヴィーナス・フォート(2001-02-03)
★スケルトン・アルトはいつ発売?
 「リコーダーの広場」の掲示板に、2/3(土)にお台場のヴィーナス・フォートでスケルトンリコーダーを中心としたコンサートがあるというお知らせが載っていました。当日は久々にお天気のよい週末でしたので、今まで行ったことのなかった「お台場」見物を兼ねて、むすめ1とリコーダーコンサートにでかけました。出演は細岡ゆき、渡辺清美、河村理恵子、星典子というメンバーでした。
 新橋から「ゆりかもめ」に乗って青海駅そばのヴィーナス・フォートに向かいます。ゆりかもめに乗って青海までいく道は遊園地のモノレールに乗ったような感じで、お天気もよくて、楽しい眺めでした。ここが若い人たちに人気の場所なのねぇ、と納得しながら、レインボーブリッジを越えて観覧車を見ながら、我が家からお台場まで1時間半くらいかかってヴィーナス・フォートに着きました。

 ヴィーナス・フォートは18世紀のヨーロッパの街並みを模したというおしゃれな空間で、プロムナードや広場の天井は朝から夜まで刻々と変化する美しい「空」が拡がっている楽しい空間でした。コンサートが行われる教会広場はヴィーナス・フォートの端に位置するステージのある広場で、周りにはカフェ、レストラン、洒落たお店があり、「ここはどこ?」っていう異国風の空間で、むすめ1などはヨーロッパ調の彫刻や噴水などを見て、「お城みた〜い」と喜んでおりました。この教会広場のコンサート会場ではヤマハのスケルトンリコーダーの試奏ができ、アンケートに答えると記念品がもらえるイベントが行われていました。試奏のコーナーにいくと、「あれ? こんなに大きかったっけ?!」 そうなんですねぇ。すでに発売されているソプラノに加えて、スケルトン・アルトが並べられていたんですよ。それも6色も・・・。(グレー、ブルー、グリーン、ピンク、ブラウン、バイオレットがありましたが)「あ、アルトもあるんですか?」「もうすぐ発売予定なんですよ。」「どの色のアルトリコーダーを吹きたいか、アンケートを行なっていますので、どうぞお願いします。」と説明されました。さっそくアルトもちょっと吹いてみました。アルトもスケルトンリコーダーが出るといいなぁ、と前から思っていたので、発売されるのが楽しみです。

 コンサートはそのスケルトン・ソプラノとスケルトン・アルトをフューチャーしたもので、かっこいい女性4人組のアンサンブルでした。ヴィバルディの「四季 春・秋」を始めとして、宮崎駿アニメ作品からの曲、「トランペット吹きの休日」、「主よ、人の望みの喜びよ」、「踊りあかそう」、メルーラ「カンツォン・うぐいす」などの演奏が広場に響き渡りました。
 後半にはスケルトンリコーダーの他に、木製のテナーやバスリコーダーも登場し、ソプラノからバスまでのふくよかなアンサンブルが奏でられました。やっぱりいいなぁ、プロの演奏はやっぱり違います。いいなぁ、あの演奏を聞いたら、きっとスケルトンリコーダーが欲しくなっちゃいますね。スケルトン・アルトはいつ、どの色が発売されるかわかりませんが、そのうち発売されるのが、すごく楽しみです。う〜んと、わたしだったら何色がいいかなぁ・・・。
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Key-Mamaのリコーダーのおけいこ日記
     (2000年その3)

   ( 2000-09-23 − 2000-11-25 )   
2000-12-04 更新 
平尾リコーダー工房20周年記念演奏会デンナー・リコーダーの響き (2000-11-25)
★高音の響き
 平尾リコーダー工房がリコーダー製作を開始して20年になるのを記念してのコンサートの2回目。今回はテレマン、クープラン、ヴィヴァルディ、J.S.バッハの曲を取り上げてリコーダーの山岡重治太田光子が携えるデンナー・リコーダーを中心に、チェンバロ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロなどの楽器を含むコンソートで演奏会が行われました。
 上野学園の石橋メモリアルホールで行われた夜の演奏会では、ドイツの楽器製作者デンナーによるアルト、ソプラニーノ、D管テナーを平尾リコーダー工房で作成し、高音が美しく響く、リコーダーの形としては一般的に見なれたバロックタイプの美しいリコーダーを見ることができました。どれも素晴らしい演奏でしたが、特に印象に残ったのは、イタリアに留学中のリコーダー奏者、太田光子さんの演奏です。小柄な可愛い風情の彼女がリコーダーを持って立ち、堂々と、ほんとうに魅入られたように笛を吹く様は、何かとても感動的なものがあり、あんな風に吹くリコーダーを見たのは初めてでしたので、心を奪われてしまいました。笛を持った天女が舞い降りてきて、リコーダーを吹いているのかと思われるくらいでした。リコーダーを吹いている喜びがあふれんばかりの演奏で、それが聴衆に伝わるのです。わたしだけでなく、会場の多くの聴衆が彼女の演奏に惜しみない拍手を贈っていました。

<プログラム>

G. Ph. テレマン / ソナタ へ短調
F. クープラン / 恋の夜鶯
G. Ph. テレマン / トリオ 二長調
G. Ph. テレマン / 協奏曲 へ長調
A. ヴィヴァルディ / ソプラニーノ協奏曲 イ短調 RV445
J. S. バッハ / ブランデンブルグ協奏曲 第4番 BWV1049


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「アンサンブル・ラピュタン」コンサート (2000-11-05)
★「18世紀ドイツの饗宴」
 こちらをごらんください。
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第7回Love Recorderの発表会 (2000-11-04)
★聴きにいってよかったなぁ…
 こちらをごらんください。
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平尾リコーダー工房20周年記念演奏会ガナッシ・リコーダーの世界 (2000-09-23)
★とても豊かな音色
 山岡重治と向江昭雅を中心とした楽器工房としても有名な平尾リコーダー工房がリコーダー製作を開始して20年になるのを記念してのコンサート。そして4〜5本で1セットとして完成した平尾工房20周年記念モデルのガナッシ・リコーダーのお披露目のコンサート。山岡重治向江昭雅矢板由希子古橋潤一森吉京子によるリコーダーコンソートと平尾雅子を始めとするヴィオラ・ダ・ガンバを含むコンソートでした。
 上野学園の石橋メモリアルホールで行われた午後の演奏会で、リコーダーを中心とした演奏会としては珍しく(?)多くの聴衆を集めていました。わたしはルネサンスタイプのリコーダーの演奏をあまり聴いたことがなかったので、この演奏会でのルネサンスリコーダーの演奏を楽しみにしていました。演奏が始まって、大きなホールでも負けないくらいの豊かな音量と音色のガナッシ・リコーダーに圧倒されました。ステージで比較として演奏されたバロックタイプのリコーダーによる演奏が、弱々しく、良く言えばお上品に聞こえてしまうのがよくわかりました。豊かな音量でありながら、リコーダー演奏の夢見るような音色がさらに際立って、素晴らしい音、演奏でした。バロックタイプのリコーダー以上に音がなにか魂に直接響いてくるような感じです。演奏する曲を選ぶのかもしれませんが、あんなリコーダーで1度でいいから演奏してみたいなぁ、と思いました。
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Key-Mamaのリコーダーのおけいこ日記(2000年その1)
 ( 2000-01-09 − 2000-08-28 )     
2000-08-30 更新 
リコーダー・デュオ(山岡重治・本村睦幸)コンサート (2000-08-28)
★二重奏の醍醐味
 山岡重治と本村睦幸によるリコーダー二重奏のコンサートに行ってきました。コンサート会場である新大久保の日本福音ルーテル教会には開演30分くらい前には着いて、開演を待ちました。
 山岡氏、本村氏の演奏はわたしは初めて聞きましたが、みごとな二重奏に大変感動しました。バロック(a=392)、ルネッサンス(ガナッシタイプa=440)、ヴォイスフルート(a=415)と3種類のリコーダーを持ち替えてそれぞれ種類の違ったリコーダーの特質をよく伝えていて、アルトを中心にテナーも交えての演奏はルーテル教会のすばらしい響きともあいまって、生き生きとした、そして夢見るような音色が美しく映えるコンサートでした。
 聴きに行きたいコンサートはいろいろあるものの、仕事が終わったafter 5や休日のスケジュールの合間をぬって、コンサートに出かけるのもしょっちゅうというわけにいかず、今回のリコーダーのコンサートは久しぶりに出かけたものでした。
 演奏を聴いて、「二重奏はこういうものだ!」というのを突き付けられたように思いました。テレマン、モーリー、フィリド−ル、オトテ−ルとそれぞれ赴きの違った作品を、使用するリコーダーの特質がうまく支えてほんとうにほんとうに素晴らしい演奏でした。夢見るように、悲し気に、時にはいきいきときびきびとリズミカルに、躍動感に溢れ、柔らかいけれど艶のある豊かな力強い響き……。天井が高くて響きのよい教会で、ドイツ後期バロック、イギリス末期ルネサンス、フランス後期バロックと作家、時代、場所の異なる作品のそれぞれの傾向がよく感じられた演奏でした。「これぞ二重奏の醍醐味!!」という演奏を聞かせていただきました。聴いている人はたぶん50人くらいだったのではないかと思いますが、静かな感動が満ちていたように思われます。胸がキューンとするような演奏だったり、軽快でワクワクドキドキするような演奏だったりで、聴いているうちに涙が出てきそうでした。やっぱりこれだからリコーダーはいいです。素敵なリコーダーの響きには我を忘れさせるようなところがあります。

1 ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681〜1767)
  カノンによるソナタ作品5の3(1738)
2 トマス・モーリー(1557〜1602)
  2声部のカンツォネット集(1595)より
   悲しみのファンタジ− 
   カンツォネット「夜明け」
3 ピエール・ダニカン=フィリドール(1681〜1731)
  組曲作品1の3(1717)
4 ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681〜1767)
  ソナタ作品2の5(1727)
5 トマス・モーリー(1557〜1602)
  2声部のカンツォネット集(1595)より 
   狩りのファンタジー 
   カンツォネット「雷光」
6 ジャック=マルタン・オトテール<<ル・ロマン>>(c.1680〜1761)
  組曲第1番作品4(1712) 

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第26回リコーダーセミナー (2000-08-22〜23)
★とても充実した講習会でした。
 東京リコーダー協会主催のリコーダーセミナーに参加しました。もう26回を数えるセミナーですが、わたしは今までこのようなセミナーのことを知らなかったので今年初めて参加しました。8/22〜23の2日間、大井町の品川区総合区民センター、「きゅりあん」の講習室でセミナーが行われました。わたしの参加するリコーダーアンサンブル「青い風」のメンバーから指導を受けてみることを勧められた、藤田隆先生の初級講座を受講しましたが、とても楽しく充実した日々で、「参加してよかったなぁ〜」、そしてまたまた「リコーダーっていいなぁ〜」と思いました。
 でもおかげで(?)このところおさまっていた肩凝りがこの2日間でしばらくぶりで再発しました。初級と言えども譜面のとおりに指使いできるというだけでなく、もちろんタンギングに関してもあれこれの基本的なことを教わり、25名くらいのクラスで一人ずつ演奏する場面も何度かあったので、やはり緊張したのでしょう。肩凝っちゃったんです。
 初級用のテキストとされた楽譜は主にBrian Bonsorの「Enjoy The recorder」(SHOTT)の中からのもので音は少ないけれどとても素敵な曲がたくさんあって、それを使ってかっこよく吹くということでした。譜面はやさしい曲が多いのですが、とてもきれいな曲で、ピアノ伴奏をして下さる先生もいらしたので、ピアノ伴奏と共に吹くととても「かっこいい」曲になりました。藤田先生は大阪弁で大変面白く熱心に指導をなさる、そしてとてもかっこよく素敵に演奏なさる先生でした。やさしい曲を演奏されても、違うんですねぇ。わたしの演奏とは。クラスのメンバーが一人ずつ演奏するのを聞くのもとても勉強になりました。自分のことはなかなかわからないものですが、人の演奏を聞いてそれに先生がアドバイスなさるのを聞いていると、どんなところが良くて、こんなところをこう吹くともっと良くなるというのが良くわかります。「聴く」ことの大切さを教わりました。また「ブレス」についてもこれは次の部屋のドアをあけるようなもので、次の部屋はどんなんかなぁと予感させたり、楽しみにしてもらったりするようにしなくちゃいけない、大きくて重いドアもあれば軽いドアもある、なんてことを分かりやすく教えてくださることに、とても感動しました。
 2日間の講習会では藤田先生、松浦先生、金子先生が3つの講座を持たれていたのですが、講習会の最後には東京リコーダー協会の理事をつとめられる先生方も一緒にミニコンサートがあり、また、参加者全員で合奏した「威風堂々」の演奏もとても楽しかったです。アウロスのハーカモデルの木調アルトリコーダーをお土産にもらい、またリコーダー関係の楽譜などの販売もあり、ふだん楽器屋さんであまり見られない楽譜などをたくさん手にとってみてから買うことができたのがとてもよかったです。小中学校の先生方が多く受講されているようでしたが、わたしのような一般のリコーダー愛好者の参加も増えているらしく、また年配の方の姿もあちこちに見られました。初めてのセミナーで教わることがいっぱいでも楽しくて充実していたのですが、肩凝り・・・。今年の夏はNONKYの練習・初演、「青い風」の合宿、リコーダーセミナーとリコーダー関係のイベントに参加できて吸収することがた〜くさんありました。来年の夏もまたこのセミナーを受講したいなぁと思いました。
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ヤマハスケルトンタイプリコーダー(ソプラノ) (2000-07-18)
★あなたは何色がお好き?
 7月6日付けでYAMAHAのホームページにソプラノリコーダーのスケルトンタイプ発売のニュースが載っていました。ピンク、ブルー、グリーンの3色でジャーマン式、バロック式の両方があるので全部で6タイプがあるとの事。わたしはこれを見てからヤマハ銀座店に電話で注文しました。もちろんバロック式で何色にしようかと考えたのですが、え〜い、3色全部買っちゃえとばかりに1本ずつ注文し、発売日の7月15日には入荷したとの連絡を受け、その3日後のMYROTの練習日に購入してきました。値段は1本2000円です。色はとても涼し気できれいですし、メッシュのケースもオシャレな感じ。夏のおねーさんがバッグから取り出して、ササっと組み立ててその場で吹きはじめるときっとすごく受けると思います。音は…まあ、ふつーのプラスチック管の音ですが、吹き始めるとすぐに頭部管の中がさーっと息で曇るのがよく見えます。吹くにつれて次第に水分が頭部管から中部管へと落ちてくるのも見えるので、むすこは「なんか、いやじゃない」なんて言っておりましたが、わたしはこんな風になっているのが見えるのはとても面白くて好きです。
AppleのiMacの登場以来、「スケルトン」と呼ばれるiMacカラーの透明グッズが出ましたが、このリコーダーは少々遅れてきた感はあるものの、リコーダー愛好家なら1本は買ってみようか、って気にさせるものだと思います。いままでも東急ハンズやディスカウントショップ、そして100円ショップにもジャーマン式のあまり音程のよろしくない透明、またはラメ入り透明リコーダーがあったのですが、このヤマハのスケルトンタイプのリコーダーはバロック式のものもちゃんとあるというところで、玩具とはちょっと違った趣があります。
ソプラノだけでなく、アルトもあると、いいなぁ。スケルトンタイプのリコーダーのソプラノとアルトの2本でひとりアンサンブルなんてのも、カラフルなこのリコーダーならよけいに楽しい芸になりそうですよね。これはひみつですけどね、今、さっそく手持ちのアルトとスケルトンタイプのソプラノの2本で「メリーさんの羊」でひとりアンサンブルの練習中なのです。こんなことをしてみようって思ったのも、スケルトンタイプの3色を買った時に、「3本一緒に吹くの?」なんて言われたからなんですけど。ソプラノの次はアルトも透明なのが欲しいなぁ。ヤマハさん、作っていただけませんか? だって、色違いがあるからって、ピンクとブルー、グリーン、はては、えぇい面倒だい、3色買っちゃえって同じものを2本、3本って買うわけでしょう。夏の季節に発売されたこともあって、結構売れるんじゃないかなぁ。
我が家の4歳のむすめ1もかわいいピンクの色に惹かれて「わたしも吹きた〜い」っていうんですもの。見た目も楽しいスケルトンタイプリコーダー。あなたは何色がお好き?
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ヤマハ銀座店にて (2000-03-18)
★リコーダーの修理と新しいリコーダーの購入
 1998年末のリコーダーフェアで購入したアウラのつげのアルトが少し前から足部管がゆるくなって抜けてしまう状態になっていたので修理してもらうためにむすめ1と一緒に銀座のヤマハに出かけました。修理には1時間程かかったのですが、その間に竹山のスタンダードモデル、モダンピッチのアルトを試奏してみました。以前に竹山のアルトを試したときはそれほど吹きやすいとは思わなかったのですが、ノンキー・プロジェクトで一緒のメンバーのToIさんの「コストパフォーマンスという点ではよさそう」という話がとても説得力があったのと、実際に試してみて気に入ったら買おうと思っていたので、3連休の初日に銀座に出かけたわけです。実際に吹いてみて、なるほど低音から高音まで吹きやすく、のびのある音が出るのに驚きました。わたしの持っているアウラのつげ製もグラナディラ製のものもそれぞれ気に入って購入したのですが、この竹山のメープルのアルトといい、それぞれ楽器の個性、特性があって、演奏の際に楽器も選ばないといけないことを感じました。さてさてそれで昨年末に竹山のスタンダードモデル、テナーを購入したのに続いて、今回アルトも購入することにしました。竹山のオリジナルモデルのローズウッド製のものも吹いてみましたが、これはほんとうに芯のある力強い音がして、スタンダードモデルのなめらかな伸びのある音とそれぞれに個性が感じられました。竹山のリコーダーは吹く人によっていろいろと評価の分かれるところもありそうですが、まあ、これからどんな風に鳴るようになるのかとても楽しみにしています。
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リコーダーコンソート青葉ファーストコンサート (2000-03-05)
★これぞ、アマチュアのコンサート!
 横浜市青葉区を中心に1994年から活動しているリコーダーコンソート青葉の初めての演奏会に世田ヶ谷区用賀の小さなホールへ出かけました。ノンキー・プロジェクトの仲間や銀座のMYROTでの仲間も多いこのグループの初めてのコンサートとあって、楽しみにしていました。
 モーツアルトから始まったコンサートは「アイネ・クライネ・…」がオープニングにふさわしい華やかな演奏で幕を明け、オペラから採った曲はコントラバスも入った重低音のしっかりした演奏にメロディが遊び、とても楽しい曲でした。オープニングからメンバーのみなさん、本気で練習されたのだな!と思われる気迫に満ちた、それでいて十分な練習に裏打ちされた演奏だと感じられました。
 続くバッハはコラールのいくつかと、「主よ、人の望みの喜びよ」が演奏されました。コラールはみんなの和声の美しさはもちろんでしたが、ソプラノからバスまでの楽器の四重奏部分がその中でもハーモニーが光っていて、パートを複数の担当で重ねない方がかえってそれぞれの楽器の音色が際立って良いかもしれないと思いました。
 休憩をはさんだ後半はすこしカジュアルな感じになり、各国の民謡やラテンのリズム、日本のわらべうたや童謡などが披露されました。メンバーの方々の担当はほぼ固定され、S2、A2、T3、B3が基本でそれに適宜ソプラニーノやコントラバスが入るといった編成でした。「ずいずいずっころばし」はリズムの切れが良く、ノリの良い演奏が素敵でした。
 最後はルネサンスの曲が2曲。ジョバンニ・ガブリエリの「ガララーナ」は重ねない4本での四重奏が素晴らしく、音が解け合ってホールの中に充満し、それが高くのぼっていくような雰囲気でした。リコーダーでの演奏はやはりルネサンスのもの!というのもよくわかる素晴らしい演奏でした。
 アンコールでは「主よ、人の望みの喜びよ」がふたたび演奏され、会場が注目する中、みごとな演奏を披露していただき、もちろん会場のいっそうの拍手を集めました。お別れにダウランドの「今こそ別れ」が響き、コンサートが終わりました。
 案内の葉書やプログラム、そして会場の準備もハンドメードとのこと、それらもさることながら、演奏を楽しむメンバーの姿がとても印象的でした。息の合ったというよりも息を合わせた、気持ちを合わせた演奏がとても素敵でした。この演奏会にかける気持ちが伝わってくるような、「これぞ、アマチュアのコンサート!」という素敵なコンサートでした。
 演奏が終わった後で「充実した演奏会には必ず何かのテーマなりメッセージなりがあり、それは単に演奏の出来不出来に関わらず、そのテーマ性なりメッセージ性が大切である」との我がTMAのボスのH氏のことばが浮かんできました。「演奏会と発表会とは違う」と言われたことも思い出します。その意味がその時はあまり良くわからなかったわたしでしたが、この演奏会の直後に思い出したのはどうしてでしょう。
 演奏会はアマチュアにしても、その意図するところやテーマがあって曲を選び、演奏をすることも大切なのかもしれない。テーマはどこを目指して出発するのかという演奏会という船に乗っての航海のための海図であるように思います。
 細かい操舵法は大事だし、帆の張り方も大切なことなのだけれど、どこへの航海かが見えていないと演奏者も聴衆も不安ですよね。そういう意味でコンソート青葉の演奏会の「テーマ」は?と考えてみると、すぐには答えられない。よく考えてみると「出会い」や「和」といったものを演奏会全体からは感じ取ることができますが、選曲に関しては総花的な感じもし、もしそのテーマに対する解説があればもっと良かったかなと思われました。
 グループの状況やメンバーの変遷などで演奏会の形態やテーマの選び方もいろいろと変わるかもしれないけれど、何をテーマにしたものか、のメッセージ性も大事かもしれない、などなどいろいろなコンサートを聴いてみるとそのテーマに沿った演奏の意味にも思いが至ることもあり、わたしの参加するリコーダーアンサンブルでの演奏会にもいろいろと参考になることがたくさんありました。
 全体に初めてのコンサートにかけるメンバーの気持ちが感じられ、ほんとにしっかりと練習なさったのがよく分かる、とても充実した内容の演奏会で、アマチュアのコンサートとしてお手本となることがたくさんあり、聞きにいってよかったなぁと思いました。

▼Mozart

        アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク
            オペラ「ドン・ジョバンニ」より
        おいらは鳥さし
        僧侶の行進
        誰しも恋の喜びを知り
            オペラ「魔笛」より
        わが悩みはいま
            オペラ「ドン・ジョバンニ」より

▼Bach

        コラール
        ああ はかなく 無力な
            Johann Gruger/Bach
        神の御わざは ありがたきこと
            S.Gastorius od, J Pachelbel/Bach
        イエス、我が喜び
            Johann Gruger/Bach
        装え 愛する魂を
            Johann Gruger/Bach
        主よ 人の望みの喜びよ

〜Interval〜

▼A La Carte

        あなたは私の大切な人
            ドイツ民謡
        わらの中の七面鳥
            アイルランド民謡
        カプリッチォ
            Maurice C Whitney
        Fughetta On The Musician's Call
            Maurice C Whitney

〜楽器紹介〜

        ピーナッツ・ベンダー
            Moises Simons/Paul Mchugh
        ずいずいずっころばし
            わらべうた・北爪やよひ編曲
        夕やけこやけ
            草川 信作曲・菊池雅春編曲

▼Renaissance

        ガララーナ
            Giovanni Gabrieli
        キャプラン ロンバルダ
            Giovanni Gabrieli

〜アンコール〜

        主よ 人の望みの喜びよ
        今こそ 別れ
            ダウランド
  
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リコーダーアンサンブル「STELLA」セカンドコンサート (2000-02-27)
★イギリスのリコーダー音楽 ルネッサンス to モダン
 イタリア語で『星』を意味するStella。 もともとは浅井愛、細岡ゆき、森吉京子、矢板由希子、渡辺清美 の5人の女性によるリコーダーアンサンブルですが、そのなかの2人は産休中、留学中とあって残る3人(細岡ゆき、浅井愛、渡辺清美)にプラスαの松浦孝成を加えたメンバーによるコンサートが護国寺の同仁キリスト教会で開かれたので、出かけました。NHK教育テレビ「トゥトゥアンサンブル」にも出演されていた細岡さんや浅井さん達ですが、ステージの彼女達はいっそうエレガントに見えました。
 渡辺さんはノンキー・プロジェクトでの仲間でもあり、ステージでの演奏を聴くのは初めてでとても楽しみにしていました。松浦さんはほぼ2年前にわたしがリコーダーのレッスンを始める前日にリコーダー・デュオ「ブレッサン」のコンサートを聴いて以来、わたしは久々にステージでその演奏を聴くことになりました。
 同仁キリスト教会ははじめて出かけたところでしたが、リコーダーのカルテットにはちょうどよい規模の場所で響きも良い会場でした。
 表題にあるようにイギリスのリコーダー音楽を14世紀くらいから現代にいたるまでその隆盛期の代表的な作家による曲を演奏するステージはその時代の雰囲気を良く伝えるとても興味深いものでしたし、演奏もとても素晴らしいものでした。休憩をはさむ前半は前から噂に聴いていたルネサンスリコーダーを用いてのもので、後半はバロックリコーダーも加わり、プログラムが進むにつれて演奏も盛り上がりました。アンコールは「アメージンググレース」と「イエスタデー」が演奏されました。
 わたしは二重奏で演奏されたモーリーやボールドウィン、パーセルの曲やヴォーン・ウィリアムズの比較的現代的な曲がイメージを刺激するワクワクする曲でとても気に入りました。久しぶりにリコーダーのコンサートに出かけて演奏を聴いているととても気分が高揚します。「あぁ、リコーダーの演奏っていいなぁ」と。聴いていると思わずニコニコしてしまうのです。
 ギリギリまで出かけようかどうしようか迷って、当日券で入ったコンサートでしたが、出かけてよかったなぁと思いました。プロの演奏会はやっぱりお金を払った甲斐のあるものですね。

▼プログラム

   イギリスのリコーダー音楽  ルネサンス to モダン
   浅井愛、細岡ゆき、渡辺清美、松浦孝成(賛助出演)

      作者不詳:オ セテリス
      J.ホスビー:幸あれ、気高い勝利の
      作者不詳:エスタンピ
      W.ピエール:この5月の喜びよ
             おいで、輪になろう
      T.モーリー:妙なる恋の傷
      J.ボールドウィン:二重奏曲
      M.イースト:可愛いフィリス
      O.ギボンズ:ファンタジア第6番
      M.イースト:そんなに遠くに飛ばないで
      W.バード:ウィロビー伯爵の帰還
            御者の口笛

<休憩>

      H.パーセル:アルマンド/エア・アダージョ
             シャコンヌ
      ヘンデル:ロドリーゴ組曲
      作者不詳:グリーンスリーブス
      ヴォーン・ウィリアムズ:リコーダーのための組曲

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Key-Mamaのリコーダーのおけいこ日記(1999年その3)
 ( 1999-10-15 − 1999-12-26 )     
1999-12-28 最終更新
1999年の職場の忘年会にて (1999-12-22)
★一人一芸
職場でささやかながら開かれた忘年会でのアトラクションとしてわたしと「Cherry Pie」のメンバーのけいことでリコーダー演奏をしました。やっぱりお昼休みに数回練習していたのですが、「We Wish You A Merry Christmas」と「The First Noel」をソプラノ二重奏で演奏しました。クリスマスソングの2曲ですが、きれいな曲がクリスマス前の忘年会にふさわしい(?)ものでした。短い演奏でしたので、もう1曲、わたしの好きなディズニーのアニメ映画「ポカホンタス」の中の「The Color Of The Wind」をアルトリコーダーで演奏しました。インターネットのホームページで見つけたmidiファイルから起こした楽譜をつかったのですが、とてもきれいな曲です。忘年会では詩吟や尺八演奏、マジック風パフォーマンス、ダンスなどいろいろなアトラクションが披露され、一人一芸風の楽しい忘年会でした。今年は「Cherry Pie」のデビュー演奏も含めて、12月はいつもに比べて多めのステージでそれなりの練習も必要で忙しかったけれど、演奏する方もとても楽しい季節でした。心を合わせて演奏するというのは何をおしゃべりするよりもなんだか充実することもあって、お互いを感じながら自分もパートナーも見えてくるようです。今年はいろいろなグループやパートナーとの演奏を経験してそれぞれコミュニケーションの1つとしての演奏もできたのではないかと思っています。楽器を演奏することの意味はどんなことでしょうか? 人に感動を与える演奏ができるようにというのも大きな重要な目標でしょうが、演奏している人同士の言葉を越えたコミュニケーションをはかるということも目標とはいえないかもしれないけれど、大きな産物の1つだと思います。流行りの「癒し」という言葉はあまり好きではないけれど、リコーダーを演奏することによって、そして素晴らしい演奏を聞くことによって、わたしの心、いえ身体全体に生まれる震えるような喜びをこの年になって新たに実感することができるのはとても素晴らしいことです。一人一芸とはまた、こんなこととも相まって、とても意味深い言葉と忘年会を終えて改めて思いました。
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1999年恒例の保育所のクリスマス会
 (1999-12-18)

★ステージ研究
 わたしがリコーダーを習いはじめ、こんなに好きになるきっかけとなったのは今から5年前にその時は職場の同僚であったMさんと一緒に職場内にある保育所のクリスマス会でソプラノ・アルト二重奏を吹いたことでした。クリスマス会でなにか演奏しようと計画し、曲を決めてお昼休みのグラウンドで冬の寒い中、毎日練習したのが始まりでした。
あれから5年。同僚だったMさんはその間に退職して専門学校に入り、今年卒業して今は音楽療法士として働いています。わたしは彼女と一緒に練習したリコーダーをなんとかもっと上手に楽しく吹けるようになりたいとレッスンに通い始め、あちこちでリコーダーアンサンブルのグループに参加し…となりました。親友と思う彼女が職を辞して音楽療法士の道を目指そうとするのをなんとなく感じながら「今年のグラウンドでの練習はどうなるかなぁ?」と思っていた3年前のあの頃。職場の昼休みに一緒に練習することはできなくなったけれど、やっぱり毎年2人で練習する時間をつくってお互いの子供たちがお世話になった保育所のクリスマス会でリコーダーを演奏してきました。それはそれでわたしたちにとっては大事な行事であった気がします。今年は5年前に初めて演奏した時の曲、バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」に再度挑戦しました。それ程多くない保育所関係の人々の前で演奏した5年前、わたしは緊張して息が浅くなり、息も絶え絶えに吹いたことを思い出します。今までにあれ程緊張したことはなかったかもしれません。5年経って再度挑戦というわけです。それ程多くはないわたしのステージ経験で、あれ以上緊張して演奏することはおそらく2度とないであろうと思われるくらいでしたから、それ以降の人前での演奏で「あれ以上上がることはない!」ということが却って自信となるくらいになっていました。
サンタクロース風の帽子とエプロンのコスチュームで演奏するのがいつものスタイルです。今年はテナー二重奏で「あめなるかみには」、ソプラノ二重奏で「ひいらぎかざろう」、そしてソプラノ・アルト二重奏で「主よ、人の望みの喜びよ」の3曲を演奏しました。ステージ5回めの今回はたいして上がることも緊張しすぎることもなく演奏できました。やはりステージ慣れというのも大切で、それにせっかく演奏するのなら、ステージ映えのする曲を演奏しようなんていろいろと研究するくらいになってきました。自分たちの満足だけでなく、聞いて楽しんでもらえる演奏はどうしたらいいか…、どんな曲がいいか…などなど場に応じて考えるようになってきました。好きな曲を演奏するのが基本ですが、アンコールとしてわたしの演奏するメロディにMさんがオブリガートをつけて演奏した宮崎駿アニメの「君をのせて」はやはり心を合わせて吹こうというお互いの思いが通じた気がします。こういうことはリコーダーに限らないのでしょうが、楽器を一緒に演奏したり歌ったりすることによるコミュニケーション=心の触れあいというのをこの頃強く感じています。
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東京ブロックフレーテンコーア第18回演奏会 (1999-11-30)
★リコーダーオーケストラ!
 今年のリコーダー合奏団「東京ブロックフレーテンコーア」第18回演奏会にも去年のようにむすこ1と出かけたかったのですが、今年むすこ1は中学生となり期末テスト前という状況の変化により、わたしひとりででかけることにしました。今年もよいお天気で暖かい夜でした。上野学園石橋メモリアルホールは去年とは違って今年はもう上野駅からさっさと迷わず歩いて出かけることができました。月1回集まって練習している吉沢実先生の「MYROT」のリコーダーオーケストラの同じメンバーとなったリコひろさんやholy-pondさんが出演されるのでとても楽しみにしていた演奏会です。
 演奏はとても素晴らしいものでした。プログラムにはいくつもの組曲があったので、プログラムに載っている大きな題としての曲数はそれ程多くはないのですが、組曲の中には4〜5曲もあり、とても聞きごたえのある演奏でした。わたしが聞いていてとても楽しかったのはテレマンの「リコーダーとオーケストラのための組曲 イ短調より」で古山和男さんの独奏とブロックフレーテンコーアの「リコーダーオーケストラ」が絶妙のバランスで演奏されました。目のさめるような独奏とそれを支えまた、あおるようなリコーダーオーケストラの演奏が一緒になって、聞いていて踊り出したくなるようにとても楽しいものでした。リコーダーはもともと木の笛なんだということ、そしてその響きをとても大切にしているのだなぁとも感じました。「東京ブロックフレーテンコーア」は22人もの出演者があり、20代から60代までの方々の構成だということです。リコーダーがこの頃ややもすると子供と年寄りものになりがちで、気楽にできるということで中高年に人気があるのもそれは大変良いことなのですが、やはり若い人の演奏は勢いがあって、たとえ荒削りでもとても元気な力を感じさせてくれることもあり、そういう若い団員もいらっしゃる合奏団はとても素敵だなぁ、と思いました。わたしが大人数で演奏するリコーダーオーケストラに参加することになったこともあって、またたくさんの人数でリコーダーを演奏する「リコーダーオーケストラ」の魅力に、この演奏会でも改めて気づいた気がしました。
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アンサンブル「ラピュタン」 (1999-11-03)
★−イタリアバロックの風と光−
11月3日の文化の日には東京は立川にあるSDA立川キリスト教会で開かれたアンサンブル「ラピュタン」のコンサートに行きました。このコンサートは先日の発表会のアンサンブルでご一緒したY氏に教えていただきました。とても楽しみにして出かけました。SDA立川キリスト教会はよくコンサートが開かれているのは知っていましたが、今回初めて出かけてみました。ビルの5Fのチャペルに入るとステンドグラスから午後の光がさしてとてもきれいでした。
さてリコーダーまたはフラウトトラベルソ、バロックチェロ、バロックバイオリン、チェンバロの四重奏はイタリアバロックを取り上げて初期の軽快なリズムと美しい旋律、躍動感と中後期のさらに洗練された音楽とを聴かせてくれました。1曲目のカステッロの「ソナタ3番」はオープニングに相応しい明るく力強いイタリアバロックを印象づける素晴らしい演奏でした。2曲目のフレスコバルディの「カンツォーネ ラ・ベルナルディーニア」はリコーダーの高音が特によく響いて感動的でした。4曲目のガブリエリの「リチェルカーレ3番ニ長調」はバロックチェロの無伴奏ソロで、一見ずり落ちそうに足の間に挟んで演奏するバロックチェロの倍音の響きが美しく、また力強く、胸が高鳴るようでした。
休憩を挟んだ後半はまず、チェンバロソロでフレスコバルディの「トッカータ1番」。チェンバロの響きが印象的で変化に富んだ豊かな演奏でした。コレッリの「ヴァイオリンソナタ作品5-3」では3番目のアダジオと5番目のアレグロのバロックバイオリンの演奏が心に残ります。最後の曲、ロカテルリの「トリオソナタ作品5-3」は前半に聴いたイタリアバロックの風の力強さとはまた異なった趣でより洗練された光の風景が見えます。後半に使用されたフラウトトラベルソはわたしは初めて実物を見、演奏を聴いたのですが、どこからあんなやわらかい音が出るのか不思議なくらいの夢見るような音色でした。素晴らしい演奏に聴衆も惜しみない拍手を送りました。聴いていたわたしたちの感動が演奏者にも伝わったでしょうか? 演奏者はプロフィールを見る限り、プロなのかアマなのか判然としない方たちのようですが、とても嬉しくなるような心浮き立つ演奏で、文化の日のコンサートに相応しい演奏を聴いて、帰りはルンルンして自転車に乗って帰りました。あぁ、楽しかった〜!
プログラムをよくよく見ると端っこの方に
「ラピュタン」のホームページが載っていました。
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第39回おけいこの後で (1999-10-15)
★楽器フェア’99
 ちょっと雨降りの中、池袋サンシャインシティへ行ってきました。楽器フェアは2年に1度の楽器の大イベントで音楽愛好家から業界の方まで音楽好き、楽器好き、ほしい!というような人たちや商売商売という人たちも集まってきていろいろな種類の楽器からその周辺のものまでの展示を見たり実際に体験したり、演奏を聞いたりという催しです。今回は10月14日(木)〜10月17日(日)に開催されていて展示の他にも様々なコンサートなどのイベントや楽器体験などがあります。土曜、日曜の方がイベントも多くて楽しめると思いますが、人も多いでしょうし、わたしは予定があって行けないので、平日に出かけました。わたしは初めての楽器フェアで、800円の前売りでなく当日券の1000円払って入りました。楽器フェアのホームページに楽器フェアへの招待券が当たるというアンケートがあって少し前にそれにも応募したけど当たりませんでしたから。
 さて、お目当てのリコーダー関係ではもう「メック」が目立っていました。こんなに一度には見たことないというくらいの木製リコーダーがあり、あれこれといっぱい吹いてきました。いやはや楽しかった〜! ルネッサンスリコーダーも見ることも出来て、いや吹いてもみましたけど、いい音ですね。指使いがちょっとわからなかったけれど、バロックリコーダーと同じというわけではないのでしょう。軽いメープル材で作られていたあんなルネサンスリコーダーを揃えて吹くときっといい気分でしょうねぇ。わたしは今までa'=415のバロックピッチのリコーダーを吹いたことがなかったのですが、このメックのブースにはa'=440、a'=415と同じ型、材質でも2本のリコーダーがあったので、吹きくらべることもできました。415のリコーダーって、いい音するんでねぇ。それを吹いてから440のを吹いてみるとキンキンした感じに聞こえてしまいます。415のリコーダーは初めて吹いてみたのですけど、これからきっと欲しくなりそうな予感が…。こっちの音の方が落ち着いたいい感じだな、と思って吹いてみました。
 メックの合奏用のロンドシリーズがおもしろかったですね。メープル材の白っぽい色で値段も安いし、形もやわらかな感じで、吹いてみるとやさしい音が出ました。アルト、テナーはキー無しとキー付きが、バスはニック式と吹込管付きのがあって選べるみたい。ニック式って譜面が見やすいのですね。構えるのが楽そうでいいのですけど、構造上無理があるのでは、とおっしゃる方もいらっしゃいます。他にはステンベルゲンとステンスビーが置いてありましたが、これもとてもいい音が出ました。わたしにとって、いい音っていうのは楽な息でスーっと無理なく、でもある程度の質量を持った音が出るという意味です。わたしはどちらかというとステンベルゲンのつげよりもステンスビーのつげの方が好きでした。ステンスビーは材質はつげですけど、表面の仕上げの違いでナチュラルなのと模様みたいになっているのとあるようですね。ステンベルゲンはグラナディラがとても良かったです。ふだんメックのものはロッテンブルクを多く見かけますし、値段も手ごろなことから日本では一番人気ということでしたが、ステンベルゲン、ステンスビーを吹いてみることができたのはとても良かったです。こんなにたくさんを一度に試せるのはもうワクワクしました。もっと腕前がよければ、もっといいのでしょうねぇ。ネコに小判ということばもありますから。アジアの子供達向けに出しているソプラノとアルトで全音が販売しているのは、木の音のするリコーダーの廉価版ということで木製リコーダーの普及のためのものですね。日本でも小学校で使うようになってきているそうです。このブースではポスターみたいなのももらってきたので、家に帰って眺めてみると、試した時の事をあれこれ思い出せて、見てるだけでも楽しい〜のです。
 他にはプリマ楽器のブースの隅のほうにリコーダーが置いてありました。ここはモーレンハウエル、キュング、コルスマ、アウラ、レスラー、ドルメッチなどがあり、コルスマの30万円の値段のついていたのを試したら、すごくいい音でした。こんなのは音階吹いているだけで、楽しくていい気持ちになっちゃいそうです。アウラのニック式テナーも置いてありました。これはこの前ヤマハ銀座店でも吹いてみましたが、やはり軽くて吹きやすいですね。
 アウロスのトヤマ楽器のブース。樹脂製のものがほとんどでしたが、試奏もできました。箱型の木製の大きなものも置いてあり、尺八の吹き口をリコーダー風にした樹脂製の「平成尺八」というのも出てました。やっぱりちょっとリコーダーっぽい音のする尺八ですが、ほんとの尺八は音を出すのが難しいので、このように簡単に尺八の音が出せるのは楽しいです。アウロスの樹脂製テナーが3種類(キー無しの黒、キー付きの茶色、キー付きの木目調)あったので初めて吹いてみましたが、わたしの持っているヤマハの樹脂製テナーよりもいずれもやわらかい音が出ました。木目調のものは改良されたものだそうで、とても軽かったです。樹脂製でもこれは値段も結構高くなっていました。また比較すると少し重かったけれどキー無しのも案外吹きやすかったです。
 こんなところがうろうろと遊んできたわたしの感想です。会場は一応全部巡ってきましたし、抽選会のくじも引いてきました。当たりませんでしたけど…。回ってみて リコーダーの他に面白かったのはサイレントドラムのデモでした。ステージで演奏しながら説明があってとても楽しかったです。それと「ドラマニ」ってみなさん知ってますか? ゲームセンターで「ダンスダンスレボリューション」の後、「ギターフリークス」を抜いて、今一番人気の「ドラムマニア」のことです。うわさには聞いていたけど実際に見たのは初めてでサイレントドラムのデモの後にこのゲーム機でドラムたたいてる人たちを見たので、よけいにおもしろかったわけです。楽しいの。我が家のプレステでDDRをやるのが好きなわたしもやってみたいくらいでしたけど、みんな見てるから恥ずかしいですよね。すっごく上手な人もいて、ほとんどプロのドラマーみたいでした。上手な人には見てる人みんなで拍手〜。ヤマハのサイレントドラム「DTEXPRESS」っていうのに自由に触れられるということでしたけど、ここにはほとんど女の子も女の人もいなくて男の世界…。サイレントドラムもドラマニもたたいてみればよかったかな? 後のまつり…。あとはDTMソフトの体験版をいくつかもらってきました。
 一人で出かけて、4時間半過ごしてきました。1000円分は十分楽しめたと思う初体験の楽器フェアでした。
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Key-Mamaのリコーダーのおけいこ日記(1999年その2)
 ( 1999-07-03 − 1999-10-14 )     
1999-10-16 更新 
夏休みカルテット誕生 (1999-08-11)
★いろんな工夫がいっぱい!
 とても楽しい1日でした! というのは、ちょうど1ヶ月ほど前にALSQのコンサートを機にお知り合いになったアンサンブルMのメンバーの方たち、わたしとほぼ同年代のMさんとNさん、それにMさんのむすめさんのRちゃん(中学1年)と夏休みの1日、一緒にリコーダーを吹きましょうと集まることになったのです。
車で2時間ちかくもかけてわたしの職場の学校のキャンパスに遊びにきてくれました。緑の芝生のグラウンドの木陰でリコーダーを吹きましょう!と計画していたのですが、当日は風が強くてリコーダーを吹くにはコンディションが良くなかったので、わたしが職場の同僚といつもリコーダーアンサンブルの練習をしている部屋で4人でリコーダーアンサンブルをやってみることにしました。
今までに1度会っておしゃべりしたり、それ以降はメールでやりとりしたりしてはいたのですけど、一緒にリコーダーを吹くのは今度が始めてでした。当日演奏しようという楽譜もあらかじめ準備していたので、さっそく吹いてみました。Mさんがソプラノからバスまでの4本、Nさんがアルトとバス、Rちゃんがソプラノとアルト、わたしがソプラノからバスまでの4本を準備して、みんなでパートチェンジしながら演奏してみました。演奏したのは「エーデルワイス」、「グリーンスリーブス」が2曲、「もろびとこぞりて」、「荒野の果てに」、ルネサンス舞曲集が10曲ですから、全部で15曲くらいでした。中学1年生のRちゃんがとても上手でびっくり!ソプラノやアルトの高いところを担当することが多かったので、みんなを引っ張ってくれてとっても愉快な演奏ができました。
今回集まってみんなそれぞれの持っているいろいろなリコーダーを吹いてみたり、Mさん手作りのとても素敵なバスリコーダーケースやわたしの手を加えて改良したソプラニーノからバスまでの7本が入るリコーダーケースのそれぞれの工夫を披露しあったり、Nさんにはバッグのストラップを使ったというNさん式バスリコーダーストラップを見せてもらったりしてとても楽しい時間を過ごしました。みんなリコーダーを吹くために、また持ち運ぶためにいろいろな工夫をしていて、すごく参考になりましたし、首つり方式でないNさん式バスリコーダーストラップはぜひ真似させていただきたいものでした。まだまだヘタッピーのわたしにくらべてMさんもNさんもまたとても上手な方たちで、アンサンブルしながらいろいろと教わることがたくさんありました。でも何よりもみんな、リコーダーを吹くのが好き!という気持ちがあふれていて、一緒にアンサンブルしているとイキイキとしています。みんなのノリにわたしの身体もフワーっともっていかれるみたいにノセられてしまいました。特に最後にやったルネサンス舞曲は踊りの曲でもあるので、きれいな曲、テンポの早い曲など、それぞれに楽しめる短い曲をいくつもやってみて、踊り出したいくらいのノリになり、最後は「やったー!」という感じで3時間ほどのカルテットでの演奏を駆け抜けました。
演奏の後は近くのレストランで4人で食事&おしゃべりでこれまた3時間くらい、あれこれのおしゃべりとお笑いで時間のたつのも忘れて本当に楽しく過ごすことができました。
Mさん、Nさんとはホームページやメールを通じてお知り合いになったのですが、実際に会って話したり、そしてリコーダーアンサンブルをしてみたりして、とても楽しい仲間となることができたのは、なんという幸せでしょう。リコーダーという楽器を吹くようになってこういう人たちとの出会いも生まれたのだと思うと、リコーダーがわたしの人生にもたらしてくれたものの大きさ、豊かさに感謝せざるを得ません。 またぜひ会ってカルテットしたいですね。
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夏休みの銀座めぐり (1999-07-29/08-01)
★リコーダーケースづくり?の巻!
 前にガラスのショーケースの棚落下という事故のためにリコーダーが傷ついてしまったというヤマハ銀座店で4月はじめにアルトリコーダーを買ってから4ヶ月がたちました。今度は職場でリコーダー同好会を一緒にやっている友人とヤマハ銀座店に出かけてみました。
友人はテナーリコーダーを買おうかと思っていたので、いろいろと吹いて試せる銀座のヤマハまで行こうと夏休みの1日に一緒に出かけたわけです。私はひそかに今度はソプラノリコーダーが欲しいなぁと思っていたので、テナーの他にソプラノも少し出してもらって試奏しました。友人はいろいろと試してから、取りあえずはわたしの持っているのと同じYAMAHAの樹脂製テナーを買うことにしました。わたしはボックスウッド製のソプラノを試したのですが、そこに置いてあったものだけでは購入する気持ちになれませんでした。お店の方に相談しましたら、候補としていたメック、アウラ、モーレンハウエルのボックスウッド製のものをそれぞれ複数取り寄せていただけるということでしたので、お店からの連絡を待つことにしました。納得できるまで試したり、外国のメーカーのものも複数試したりできるというのはヤマハ銀座店の良いところですね。その日は地下の楽譜や書籍売り場もうろうろして吹いてみたくなる楽譜をさがしたり、CDを買ったりしました。また他にフルートケースも見て、使い勝手のよさそうなのをヤマハ銀座店で1つと山野楽器のフルート売り場でももう1つ、合わせて2つですが、買ってきました。
前々からリコーダーのケースをどうしようかと考えていたのです。バスを別としてその他のリコーダーを大きなバッグに入れて持ち運んでいたので、バスのいらない時にはバス以外の4〜5本が入るようなケースが、そしてまたソプラニーノからバスまで少なくとも5〜6本くらいが一遍に入る軽くて持ちやすいケースの2通りがないものかと考えていたのです。自分で手作りすることも考えたのですが、なにしろお裁縫が得意でないわたしのこと、なにかいい方法はないかとずっと考えていました。
ヤマハではピッコロケース付きの内側ボア付きフルートケースを買いました。これにはショルダーストラップもついていて肩にかけることもできます。これは定価7800円でしたが、オール2割引のセール中だったのでラッキー!。バス以外の4〜5本のリコーダーが入れられます。
山野楽器で購入したのはそれよりももっと大きな「Jean Cavallaro」の内側ボア付きのブリーフケース(大きさ35cmX48cmくらい。マチは3cmくらいでしょうか。ついているファスナーが大きく開いて、開くとほぼ平らに倍の大きさにまでなります。蓋側には内側にポケットがいくつかついており、外側には横幅いっぱいのファスナー付きポケットがついているので、楽譜入れになります。)です。これを見た時に、「これに全部入りそう!」とひらめきました。これを買ってから早速我が家にあった1.2センチ幅のゴムテープを縫い付けて、リコーダーの各部品を固定できるようにしてみました。 我が家にあったのは真っ赤なゴムテープだったのですが、それを使って表側にひびかないように、各部品を置く位置を決めてからループ状にして手縫いであちこちにつけてみました。そこにリコーダーの部品を通してケースを持った時に部品がケースの下の方に落ちてしまわないように固定したのです。「Jean Cavallaro」のブリーフケースは紺、ピンク、緑、黒くらいの色揃えがあって、わたしは黒を買ってきました。他のメーカーにはリュックとしても使える大きなブリーフケースもありましたが、いろいろ考えて「Jean Cavallaro」のものにしました。9000円という値段はちと高いかもしれませんが、全部入って軽いというのと、わたしの持っているテナー、バスが樹脂製であるということもあって、これで行けそうに思いました。テナー、バスが木製ならばもっとガードのかたいケースも必要かもしれませんが…。 やってみたら、結果はすっごくOK!!でした。 ループ状のゴムテープで固定したリコーダーの上にクッションの役目のバスタオルを一枚載せてから蓋をする要領でファスナーを閉めると、ちょうど良いこともわかりました。ソプラニーノ1本、ソプラノ2本、アルト2本、テナー1本、バス1本それにバスのクルークや直吹きキャップなど付属品一式、コルクグリースやリコーダークリームも内側のポケットに入りますし、外側の大きなファスナー付きポケットには楽譜もはいります。楽譜を入れた方が保護になると思います。
ということで、「Jean Cavallaro」のブリーフケースはほんのちょっと手を加えただけで、わたしのひらめきどおりになりました。ショルダーストラップもついているので肩にかけられるもの良い点です。
こうやってリコーダーケースを準備した後に、銀座のヤマハからリコーダーが取り寄せられたとの連絡があったので、日を置かずにまた出かけました。候補の3つのメーカーのものを2本ずつ吹きくらべてから、今回はメックのロッテンブルグシリーズのボックスウッド製のソプラノを買うことにしました。これは音の響きがとても良く、特に高音のノビがきれいで吹きやすかったのでこれに決めました。その日は1階のスペースで「スーパーサンバセッション」の演奏があり、思わず身体が動いてしまうサンバを楽しみました。暑い夏の1日、サンバのリズムとサンバホイッスルの音が耳に残って、「いやー。音楽ってほんとにいいですねぇ。」夏休みの銀座めぐり…、あ〜ぁ、楽しかった!!!
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アムステルダム・ルッキ・スターダスト・カルテット (1999-07-03/04)
★FUGUE AROUND THE CLOCK
 待ちに待ったALSQこと、アムステルダム・ルッキ・スターダスト・カルテットのコンサートに2日続けて出かけました。
7/3(土)は秋川キララホールで、そして7/4(日)は横浜のひまわりの郷での公演で、キララホールは家から車で1時間半、ひまわりの郷は家から電車で2時間かかるのですが、2年に1度のコンサートなので頑張って聴きに行きました。
ALSQはなにせ私がリコーダーを吹きたい、リコーダーを習いたい、と強く思うようになったきっかけをつくってくれたグループなのです。
2年前に聴いたALSQも素晴しかったのですが、今回はリコーダーを吹きはじめたわたしがここにあるのも彼等の演奏のおかげだと思うと、感動で胸がふるえました。
CDの「リコーダーの世界」を毎日のように聴いていましたが、その音よりも生演奏は何倍も感動的でした。
特に秋川キララホールでのコンサートは音響の点でもすばらしく、ルネサンスの曲が大地から響いてきて天へのぼっていくように聞こえました。はじめから3曲ほどのルネサンスリコーダーでの演奏は幻想的な豊かな響きで、始まりからわたしの魂をつかまれたように感じ、涙が流れて仕方がありませんでした。
シャイトの「傷つき、みじめな私」によるファンタジア はテナー以下の低音がファンタジア特有の幻想的、呪術的ともいえる音を重ねて演奏され、全〜然気持ち悪くないファンタジアでした。
パッヘルベルの「カノン」は柔らかい音色のテナー以下の楽器で演奏され、テナーのトップの澄んだ音がとても魅力的でした。
ヴィヴァルディ/J.S.バッハの「協奏曲二短調作品3の11番」はSSTBで早いパッセージのすごい技術が披露されました。
ひまわりの郷では休憩の後で、吉沢実氏とALSQによるボワモルティエの「5本のリコーダーのための協奏曲」二短調が演奏され、5本のそれぞれ違ったアルトリコーダーの共演が素晴しく、それぞれの美しいリコーダーを見るのもとても楽しいものでした。
それから吉沢氏の指導した小学生たちとALSQの共演となり、〜学校では教えてくれないリコーダー〜 としてスザートの「戦いのパヴァーヌ」ほか3曲が演奏されました。小学生の演奏も素晴しく、小学校でよく聴くあまり美しいとは言えないリコーダー合奏に比べてこんなスザートの曲を演奏するなんてすごい!ソプラノからバスまでを吹いていましたが、みんな良く音が出ていてALSQと立派に共演していました。
後半はJ.S.バッハが中心で「フーガト短調BWV542」はSATGBの中のアルトの響きが美しく、「フーガの技法」からのコントラプンクトス7、9、キララホールでの最後の「未完のフーガ」はコンサートの終わりに相応しく、聴衆の感動を最高潮まで高めて、アッ!と終わるので、聴衆はALSQにもっともっとと際限なくアンコールせざるを得ない状況にさせられてしまうのでした。本当にホール中が感動していたのがとても良くわかりました。アンコールにはクライネソプラニーノの高音が美しいJ.S.バッハの「フーガト短調BWV550」アラ・ブレーヴェ・エ・スタッカート、「七つの子」などが演奏されました。鳴り止まない拍手と本当に素晴しい演奏で、なんだか夢のような時でした。コンサートの後はサイン会もあって、4人のメンバーにサインと握手してもらいました。あの大きな力強い手と指が私に力を与えんことを祈って…。
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Key-Mamaのリコーダーのおけいこ日記(1999年その1)
 ( 1999-01-10 −1999-06-27 )     
1999-07-02 更新 
WINDS CAFE29
(1999-05-29)
★街の風景を見ながら…
吉祥寺のWINDS GALLERYでのイベント、WINDS CAFE29へ行ってきました。川村龍俊さん主宰の音楽、演劇、講演などのイベントでもう2年以上続いているそうですが、わたしは初めて出かけてみました。私の習っているリコーダーの先生の倉林靖さんが「リコーダーによる20世紀音楽とバロック音楽」というテーマでお話とリコーダー演奏をなさるのです。リコーダーアンサンブルのレッスンでご一緒のピアノの先生、石川悦子さんも第1部では倉林先生と一緒にピアノを演奏されました。WINDS GALLERYの7階のガラス張りのホールで、わたしのいつも見なれた緑濃い武蔵野の風景とはちょっと違った街の風景を見ながらのコンサートは、とても素敵でした。
石川さんのピアノと倉林先生のアルトリコーダーで始まったウォルター・リーの「ソナチネ」は現代的だけどメロディアスな曲で、聞き惚れてしまいました。いきなり涙が出そうになっちゃいました。モーツアルトの「フルート四重奏曲K.285」は良く知られたメロディの編曲をリコーダーで演奏するというもの。ハーバート・マリルの「ソナタ」はアンコールにもなった3楽章がすっごくオシャレでよかった〜。倉林先生も大好きだという宮崎アニメの曲、久石譲作曲の「魔女の宅急便」からと「となりのトトロ」からの曲はわたしもいつも吹いている曲だったのですが、中川つよしさんとのデュエットで、わりとキビキビとした調子で演奏され、気合いがはいっていて目を覚まされた気がしました。すごく楽しくてこんなふうに吹くときっと子どもにも大人にもウケルな、と感じました。第1部最後、デュアルテの「4つのアメリカのダンス」はジャズ風のアメリカっぽい楽しい曲で「こんなの吹きたいのよねぇ!」と思いました。ジャズの名曲をリコーダーで吹きたいっていうのが実はわたしの前からの希望です。なかなかうまく行かないのですが、こんなふうに吹けばそれっぽく聞こえるなあ、とこういう現代的な曲も好きだとおっしゃる倉林先生にいっそう親しみが湧いてしまいました。
長い休憩をはさんでの第2部はリコーダーにヴァージナル(チェンバロ)を加えたバロックの曲でしたが、サンマルティーニは去年先生と一緒の発表会で演奏したことがあり、今回の曲もその時演奏した曲と通ずるものがあって、わたしにとってはサンマルティーニらしい曲でした。ガラス張りの外には180°の夕暮れの街の風景が拡がり、ヘンリー・パーセルの「シャコンヌ」が静かな情熱を語っているみたいでした。 この曲はアンコールでも演奏されましたが、ほんとうに暗くなってから聴く「シャコンヌ」もまた悲しくて素晴しかったです。
このコンサートではわたしにはどちらかというと第1部の方が興味深く、オシャレで素敵な曲を聴くことができたのが楽しかったです。

▼プログラム

第1部 リコーダーとピアノによるライトな20世紀音楽
倉林靖(リコーダー)、石川悦子(ピアノ)、中川つよし(友情出演・リコーダー)
   リー:ソナチネ
   アイゼンハルト:ソナチネ
   マリル:ソナタ
<休憩>

   モーツァルト(廣田健編曲):フルート四重奏曲K.285
   久石譲(磯崎敦博編曲):宮崎アニメ名曲集
   デュアルテ:4つのアメリカのダンス

  第2部 2本のリコーダーとチェンバロによるバロック音楽
倉林靖・中川つよし(リコーダー)、渡辺玲子(チェンバロ)
   サンマルティーニ:トリオソナタ ニ短調
   ウィリアムス:トリオソナタ イ短調
   パーセル:シャコンヌ
<休憩>

   廣瀬量平:メディテーション
   オトテール:組曲 ニ短調
   サンマルティーニ:トリオソナタ ヘ長調

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保育所のお別れ会
の後で(1999-04-04)
★黒っぽい色の笛を買いました。
東京は銀座のYAMAHAでショーケースの落下という事故のために傷ついてしまったアルトリコーダーを値引きして売っていることを知り、休みの日を利用して出かけてみました。
アウラ、メック、モーレンハウエル、コルスマ、キュング、ヤマハのものが傷ついていて、早いもの勝ちという状況でした。ヤマハ銀座店のホームページにも木製リコーダーの大特価販売が載っていました。昨年末に「リコーダーフェア」でアウラのボックスウッド製アルトリコーダーを購入しましたが、今回試し吹きして気に入ったのを何本か選んでみたら、やっぱりアウラでした。柔らかい素材のペアーから黒っぽい色で堅い素材のパリサンダー、グラナディラまであり、今回はちょっと奮発してグラナディラのを買うことにしました。わたしのいうところの「コロコロ系」の音のするリコーダーです。傷はホール側についているのですが、まあ使っているうちに傷はつくのだし、演奏や音色には影響ないし、値引きされているのがなにより魅力とあってこの際!と思って購入しました。いやはやこれでしば〜らくはアルトリコーダーを買うのは打ち止め!
ついでに地下の楽譜売り場で、リコーダー用の楽譜もあれこれと選んで買ってきました。今流行りの「だんご3兄弟」のリコーダーアンサンブル用の楽譜もありました。家に帰って「新しいリコーダーを買ったからもっともっと練習するねー」と言いましたら、オットさんはじめむすこたちも、顔を見合わせておりました。また慣らしからスタートです。やっぱり新しい笛を手にとるとウキウキ、ワクワクで、なんだかつい「だんご3兄弟」を吹いてしまいました。
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保育所のお別れ会にて
(1999-04-03)
★飛び入りで「君をのせて」
職場内にある保育所が一旦取り壊され、新築されて新しい運営でスタートする予定なので、もう20年近くも続いてきたその保育所のお別れ会が開かれました。創立の時からのメンバー、今現在通っている、子どもたち、その親たち、保母さんたちなどなど総勢90名近くが集まりました。久々に会う顔も多くて大変懐かしく、そして子どもたちの成長を共によろこび会うなごやかな会となりました。
私もオットさんと子どもたち3人の家族みんなで参加しました。我が家の子ども3人もそれぞれ通った期間は違うのですが、赤ちゃんのころから数年または数カ月、この保育所にお世話になりました。みんなこの保育所が大好きです。
そこで私も加わっている職場のリコーダー同好会(メンバーみんながその保育所に子どもを預けたことのある親たちです。)で何か演奏しようと考えていたのですが、結局、デビューには至らなかったので、私が一応持参したアルトリコーダーで飛び入りで演奏することになり、「君をのせて」と「大きな古時計」の2曲を演奏しました。あまりうまくはできなかったのですけど、この保育所のクリスマス会で演奏することから始まったわたしのリコーダーですので、ここ数年のクリスマス会で演奏することでレパートリーを増やしてきたわけですし、初めての時は緊張のあまりドキドキして息が浅くなり、うまく吹けなかったことも経験したりして、少しずつ上がらないように慣れてきたことも思い出しました。今回はこのお別れ会で演奏することをちゃんと決めていませんでしたので、飛び入りで曲目も適当に決めてしまったのですが、これからは独奏のレパートリーもいくつか準備しておきたいものと思いました。
お別れ会では今は20才になる第1回卒園の「男の子」2人と昔の保母さんとの3人で唄う「思い出のアルバム」は本当に子どもの成長を感じた感無量の場面でした。
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第20回全日本リコーダー
コンテスト
(1999-03-28)
★わー、すごい!!!
3月28日(日)に所沢ミューズで開かれた第20回全日本リコーダーコンテストに行きました。昭和55年から全日本リコーダー教育研究会の主催で始まっていますが、私は今回までこういうコンテストがもう20回も続いていたのを知りませんでした。
曇りの天気の中、むすめ1と所沢航空公園に隣接する所沢ミューズに出かけました。我が家からはまあ近い方なのですが、おにぎりを持って電車に乗ってお出かけ。朝10時からの演奏開始でしたが、わたしたちはお昼ころの中学生の五重奏から聞き始めました。当初はわたしひとりで朝の開会を待って終わりまで聞くつもりでいたのですが、むすめ1をつれて行くことになったので、そうもいきませんでした。
中規模のマーキーホールで、中学生の五重奏、小学生の独奏、三重奏、四重奏、五重奏、高校生の独奏を聞くことができました。中学生の演奏のうまいことは言うまでもありませんが、小学生の独奏、アンサンブルは「すごい!!!」の一言でした。さぞ毎日練習を重ねてコンテストに臨んだことだろうと思われ、ほんとうにすばらしい演奏でした。北海道、沖縄、新潟、静岡からの出場が多く、リコーダー教育(?)の盛んな地域なのでしょうね。リコーダーの指導者に恵まれた子供たちの才能があんなに素晴しい演奏となって引き出されることに、子供の可能性をあらためて感じました。あれほどのリコーダー演奏はなかなか聞く機会もなく、我が家にも小学校に通うむすこたちがいますが、その子たちがああいったリコーダーの音楽教育をうけるチャンスに恵まれなかったのは、運というしかありませんが、コンクールに臨んだ小学生達が大変うらやましく思われました。小学校3年生からの小学校の音楽教育で出会うリコーダーで、あれほど完成度の高い演奏をすることができるのは、ほんとうにリコーダーの素晴しいところですね。
また来年も聞きにいきたいものです。そして、このコンテストに出られるくらい上手になれるように練習したいものと思いました。わー、すごい!!! そして、ほんとうに素晴しい演奏を聞かせてくれた出場者のみなさん、ありがとう!!! 
コンテストの結果発表まではいられませんでしたが、むすめ1もホールでの演奏を静かに聞いていられるようになってきました。むすめ1があの小学生たちのようにリコーダーを吹いてくれるのを夢見る……母でした。
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むすめ1の卒園式にて
(1999-03-19)
★「園歌」を卒園児と一緒に
むすめ1の通う保育園は小規模園で、0才〜2才児までの子どもたち30人の通う保育園です。むすめ1もこの春にその保育園を一旦卒園して、4月からは別の保育園に移ることになります。3才の小さいながらも一応、その保育園の卒園児として、卒園の色紙を園長先生から授与されたり、連絡ノートを製本してもらった記念品をもらったりして13人の子供達が卒園していきます。今まではなかった創立20年近いその保育園の「園歌」が理事長さんとその息子さんの手によって最近出来たのです。2月の音楽会の時にご披露されたのですが、とても良い曲で、わたしは大好きになってしまいました。家でもむすめ1と一緒に良く歌っていたものです。卒園式では卒園児みんなで「園歌」を歌ってお別れなのですが、その「園歌」をわたしも卒園児の歌と一緒にリコーダーで演奏したいと園長先生に申し出ましたら、快く受け入れてくださいました。卒園式当日、子どもたちはみんな緊張していましたが、「アイアイ」「さんぽ」「思いでのアルバム」などを歌う時は、大きな口をあけて元気いっぱい歌っていました。最後に「園歌」を歌う時にわたしもアルトリコーダーで「園歌」を演奏しました。子どもたちの元気な歌声にリコーダーの音も消されそうなくらいでしたが、大好きな曲を子どもたちと一緒に楽しく演奏できて、とてもうれしかったです。卒園のお祝に何かできないかなと思った訳なのですが、リコーダーは手軽に持ち運べて、どこでも演奏できる楽しい楽器ですので、クラス担任の先生のピアノ伴奏と一緒に思い出の演奏をすることができました。
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チェンバロ&リコーダー
フロアコンサート
(1999-03-16)
★むすこ1と久々のデート!
武蔵小金井の宮地楽器でチェンバロとリコーダーのミニコンサートが開かれたので、久々にむすこ1と出かけました。5〜60人くらいの方がいらしていたと思いますが、入場料500円で、4月から新しく開講されるリコーダーコース、チェンバロコースの紹介もかねてのコンサートでした。私たちは開演まぎわに到着したにも関わらず、空いていた一番前の席にすわり、むすこ1はリコーダー体験コーナーにも自ら進んで出ることになりました。庄司裕子さんという東京リコーダーオーケストラに所属される方のリコーダー演奏とやはり4月からチェンバロコースを担当なさる方(お名前を失念。ごめんなさい。)のチェンバロ伴奏で、それぞれの楽器の紹介も含めた解説つきのミニコンサートでした。テレマンの曲から始まったコンサートは、クライネソプラニーノからバスまでのリコーダーの紹介やバロックピッチのことなどのお話も伺いながら、なごやかに進んでいきました。庄司さんの華奢な細い指から創り出されるリコーダーの響きを聴きながら間近にその演奏を見ることができて、大変楽しい時をすごすことができました。リコーダー体験コーナーではむすこ1はソプラニーノリコーダーを吹いてみました。庄司さんを含めて7人で合奏したのは面白かったです。1時間くらいのコンサートはアルト、ソプラノを中心の演奏で、むすこ1も楽しめる内容でした。久々に聴いたプロの演奏。よかったなー。
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第24回おけいこ
の後で
(1999-02-10)


Aulos 533E
★バスリコーダーを購入しました!
前回のTMAの例会でバスリコーダーがちっとも吹けなかったので、なんとかバスリコーダーを身近において練習したいものと思っていました。バスはアルトなどにくらべて今のわたしにはそれほど出番は多くはないと思うのですが、あまりに吹けない悲しさにぜひ練習したいと購入を決めました。頻繁に吹かないバスを吹き慣らしていくのも大変そうですし、価格のこともあるので、まずは樹脂製のものを買うことにしました。樹脂製のバスにはアウロスとYAMAHAのがありますが、ニック式というYAMAHAのものはちょっと一般的ではなさそうなので、アウロスのものにしました。アウロスのバスには吹込管がついていますが、直吹キャップも別売であり、どちらも試したかったので、直吹キャップも合わせて購入することにしました。インターネットでホームページを開いている楽器店にメールで見積りしてもらい、注文しました。樹脂製のリコーダーといえども、吹きくらべれば善し悪しもあるとTMAのH氏はおっしゃっていましたので、樹脂製のバスをいくつか置いてあるお店で吹きくらべて購入するのが良いのでしょうが、それはなかなかむずかしいです。樹脂製バスの品質管理のよさを信じて1本を注文し、宅配してもらいました。メールで注文してから数日で予定通り自宅まで配達されました。しばらくはこれで思う存分練習しましょう。吹きごこちはまずまずです。道具は揃ったので、あとはヘ音記号の楽譜に慣れるよう練習です。バスを吹いた後は、今まで大きいと思っていたテナーが軽ーく感じられますが、心配していた樹脂製のバスの重量もさほどではありませんでしたので、これならやっていけそうです。これでソプラノからバスまで一応そろったので、どのパートでも吹けるように練習あるのみですね。楽しみだなぁ。
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Key-Mamaのリコーダーのおけいこ日記(1998年)
 ( 1998-02-11 − 1998-12-25 )     
1998-12-25 最終更新
クリスマス会にて
(98-12-19)
★3度めの正直
新しいリコーダーを購入したその日の午後は、我が家のむすこ1、むすこ2、むすめ1と皆お世話になった「さくらんぼ共同保育所」のクリスマス会で今年もリコーダー演奏をご披露しました。今は音楽療法士を目指すMIHOさんと職場のリコーダー同好会のソプラノ・けいことのトリオでテレマンの「メヌエット」、MIHOさんとのデュエットで「大きな古時計」「ある愛の詩」「もののけ姫」を演奏しました。昨年までは主にソプラノ二重奏をやっていたのですが、今年はソプラノ2+アルトの三重奏、アルト+テナーの二重奏、ソプラノ+アルトの二重奏と少しリコーダーの種類も増えてきました。今年はこのクリスマス会でリコーダーを演奏するのも3度めになるのですが、さすがに3度めとなるとやっとあまりあがらなくなってきました。初めての時は、呼吸が浅くなって息が続かなくなったのを覚えています。それにくらべると、3度めの正直ではありませんが、3度めの演奏は大分慣れてきて、わりと落ち着いて演奏できたように思います。また、最後の「もののけ姫」は結構長い曲でしたが、最後まで緊張感を保ちつつ、割合落ち着いて演奏できたのではないかと、MIHOさんと演奏の後の感想をはなしました。つたない演奏ではあるものの、毎回新しい発見や進歩があるなあと感じます。むすこ、むすめがお世話になった「さくらんぼ」も来年は建て替えられることになり、懐かしい場所での最後のクリスマス会となりましたが、来年のクリスマス会でまた演奏をご披露できるのを楽しみに、そして励みにリコーダーの練習をしていきたいと思っています。
アンサンブルの
おけいこNo.7の
後で(98-12-19)
★また新しいリコーダーを買いました。
この秋の発表会の前にモーレンハウエルのプリマシリーズのアルトを買ったわたしですが、この時期に年に1度、ヤマハ銀座店で「リコーダーフェア」があり、そこでたくさんのリコーダーが試奏できるというので、TMA(多摩ムジカアンティカ)のメンバーの方と一緒に開店と同時にヤマハに行きました。リコーダーのコーナーが設けてあり、たくさんのリコーダーが展示してありました。このごろ出番の多いソプラノと基本のアルトを見たいなと思っていたのですが、あれこれと吹いているうちに、オランダのメーカーのアウラのものが気に入って、結局アウラのコンセルバトワールシリーズのアルト(ボックスウッド)を購入することにしました。ソロでもアンサンブルでも使えるという中間的な選択で、ボックスウッドのものにしたのですが、長く使うには??というペアーウッドやメープルの柔らかい材質のものの柔らかい響きもわたしには捨て難いものがありました。でもやはり長く使いたいということもあってボックスウッドのものにした訳です。今までのモーレンハウエルのプリマシリーズのものは長時間練習に使っても良いので、これからも使うつもりでいますが、少しずつ木製のリコーダーを増やしていきたいと思っています。木製のリコーダーは吹きならしが面倒といえば面倒のようですが、そうやって手をかけていくと愛着も湧くのは当然でしょう。今回のリコーダーフェアにはリコーダー仲間と買い出しに行くといった風情でしたが、一人で買いにいくよりも安心でしたので、ほんとにH氏に感謝感謝です。
クリスマス会にむけて
のおけいこ
(No.5)
(98-12-17)
★ラストスパート。
この日の夕方からの練習にはMIHOさんひとりで来て、1日おいた練習の成果を見せてくれました。わたしはといえば、また子連れで来てくれると思っていたので、その日は朝から夕食用にとカレーを準備していたのですが、子供たちを預けてきたというので、ちょっと拍子ぬけ。でも練習は短時間でもかなり完成度も高くなってきました。MIHOさんはこの数日、短時間でもかなり集中して練習したので指も動くようになっていますし、不安なところはそれなりのアレンジで聞き苦しい音が聞こえないように工夫するなど、かなり安心して本番を迎えられそうです。わたしはとにかく上がらないようにしさえすれば、よさそうですし。最後にテンポや曲の演奏順や演奏の際に気をつけることなどをチェックして終わりにしました。いやーMIHOさんの集中とがんばりにはビックリ!!さすが音楽療法士の卵ですね。これまでの5回の練習でイメージはほぼ固まっていますし、MIHOさんとは演奏する際に、相性がよい方なので、気持ちを合わせてなるべく良い演奏をみなさんに聴いてもらえるようにしたいと思います。MIHOさんのラストスパートに拍手ー!
クリスマス会にむけて
のおけいこ
(No.4)
(98-12-15)
★追い込みの練習。
MIHOさんと「さくらんぼ」のクリスマス会での演奏の追い込み練習にはいりました。MIHOさんが今回はアルトリコーダーで演奏する曲が1曲あり、それの指使いの確認やパート練習にはげみました。本番は19日(土)です。夕方我が家に子連れで来て、子供たちが遊んでいる間、お母ちゃんたちはリコーダーの練習に集中して励んでおりました。わがオットさんの作ってくれた「シーフードスパゲッティ」を食べた後も少し練習しましたが、まだ指が動かないところもあるので、「練習あるのみ!」と1日あけての再度の練習を約束したのでした。
東京ブロックフレーテンコーア
定期演奏会
(98-12-01)
★木の響きとハーモニーをあなたにお届けいたします。
リコーダー合奏団「東京ブロックフレーテンコーア」の第17回定期演奏会にむすこ1と上野まで出かけました。我が家から上野まで1時間ちょっとかかるので、仕事の後むすこ1と急いで、上野学園石橋メモリアルホールにかけつけました。暖かく湿った夜でした。むすこ1と2人で出かけるリコーダーのコンサートは2回めでしたが、このコンサートではソプラノからコントラバスまで大小様々なリコーダーが演奏され、とても楽しんだ様子でした。イタリア・ルネッサンスの曲とバロック期の曲が中心でした。ソプラノはともかく、アルト、テナーでどちらかと言うとコロコロという音が響く楽器を合奏で使用するのは好みの問題かもしれませんが、ちょっと気になるところです。まだそれ程リコーダーで演奏される曲を数多く聞いているわけではないので、音楽的にはそれが美しいとされる音なのかもしれませんが、合奏においてはコロコロと響く音色が調和を乱しているのではないかと感じられました。アンコールが続き、短い曲の連なりで盛り上がったところで、わたしとむすこ1はとても満足して帰宅しました。この日はむすこ1の12才の誕生日でしたので、きっと心に残る誕生日となったことでしょう。たまのデートは楽しかったね。
クリスマス会にむけて
のおけいこ
(No.3)
(98-11-29)
★今年もまたまた……。
むすこ1、むすこ2、むすめ1と我が家の子ども達が入所していた期間は長短ありましたが、皆お世話になった「さくらんぼ」という共同保育所がわたしの職場内にあります。そこのクリスマス会で今年もリコーダーを演奏しようと11月半ばからMIHOさんと練習を始めました。MIHOさんちの息子も娘もやはり「さくらんぼ」にお世話になった口です。毎年12月の第2か第3土曜日に開かれる会ですが、保育所に通う現役の子ども達と親と保母さん、そしてOBやOGの子ども達とその親、退職した保母さん達でいつも楽しく過ごすクリスマスの季節の行事です。そこでいろいろなパフォーマンスがあるのですが、一昨年からわたしとMIHOさん(かつては職場の同僚で、今は音楽療法士の道を歩もうとする女性です。)とその家族も巻き込んで、リコーダーの演奏をしています。いままでに「主よ、人の望みの喜びよ」(J.S.バッハ)、「赤鼻のトナカイ」、「カントリーロード」(「耳をすませば」より)、「エーデルワイス」、「ミッシェル」、「トップオブザワールド」、「君をのせて」(「天空の城ラピュタ」より)などを演奏しました。今年は「もののけ姫」、「ある愛の詩」、「大きな古時計」それに「メヌエット」(テレマン)を演奏する予定です。練習は時々会って、合わせていますが、今年もまたまた練習開始。日曜日の午後に我が家で3回目の練習をしました。MIHOさんと一緒にリコーダーを演奏するのは、とてもとても楽しい時間です。2人で「いいね、いいね」と自画自賛なのですが、それを年に1度発表できるのが、クリスマス会です。今年も「ぜひ、出演させてください」とお願いしました。今年は、ソプラノ+アルト、アルト+テナー、ソプラノ2+アルトの編成です。わたしはひたすらの練習で、MIHOさんはその音楽センスで頑張るつもりです。さて、クリスマス会本番はちゃんと演奏できますか、どうか……。お楽しみ!
小平リコーダー
アンサンブル
定期演奏会へ
(98-11-15)
★第18回定期演奏会へ行きました。
お天気の良い日曜日の午後、「ルネ小平」レセプションホールで行われた、小平リコーダーアンサンブルの定期演奏会へ出かけました。わたしは初めてこのリコーダーアンサンブルの定期演奏会を聴きに行ったのですが、このグループのことを会場でお尋ねしたら花小金井南公民館で活動されているサークルとのことでした。定期演奏会ももう18回目を迎える歴史あるサークルです。女性7名、男性2名の9名の出演者が日頃の練習の成果を発表されました。このサークルを指導なさる先生が司会・解説を担当され、曲の背景などわかりやすく話してくださいました。1時間ちょっとの演奏はルネッサンス・バロック期の曲を中心としたものでしたが、どの曲もリコーダーアンサンブルらしい笛の響きが美しく、十分練習を積んで演奏会に臨まれただろうことがわかりました。メンバーの方達の息もよく合っていて、リコーダーの響きの美しさに感動しました。アマチュアの方達でもこんなに上手な演奏ができれば、聴いていても、また演奏している側でも大変いい気持でしょう。出演者の方のご挨拶でも「アンサンブルをやってきて良かったと思っています。」ということをおっしゃられたので、何だかわたしにもその気持がよくわかりました。素直に「いいなあー」と感じた演奏会でわたしもあんな風に演奏できるようになりたいなーと思いました。演奏会の後、出演された方たちが達成した喜びと安堵とで花束を手にしながらお客様と歓談なさっていたロビーを、わたしはとても良い気持で後にしました。
プログラムは次のとおりでした。
1.甘き思い出(サンドラン)
2.3つのファンタジア(バード)
3.3本のアルトリコーダーのためのソナタ(マテゾン)
  プレリュード=フーガ=エア=メヌエット
4.ファンタジア(イースト)
5.クラリネット協奏曲より第2楽章(モーツァルト)
6.フーガの技法より 未完フーガ(J.S.バッハ)
7.歌劇「魔笛」より(モーツァルト)
  なんと素晴らしい音だ
  誰しも恋の喜びを知り
アンコールに応えて.クリスマスソング
第14回おけいこ
の後で(98-09-19)

 
 PRIMA
★新しいリコーダーを買いました。
去年のクリスマスプレゼントにサンタさんからもらったモーレンハウエルのPRIMAシリーズのソプラノリコーダーはジャーマン式でした。その頃わたしはジャーマン式とバロック式の違いもよくわからなかったので、当然サンタさんもわたしの使えるジャーマン式をプレゼントしてくれたわけなのですが、今年になってレッスンを始めたら、バロック式のものが欲しくなってきたのです。発表会にはバロック式のソプラノが必要だったので、とりあえず近所でYAMAHAのABS樹脂製のソプラノを購入しましたが、次に買うのならば木製のリコーダーにした方がよいのかなど、いろいろと考えていました。レッスンを始める前から持っていたアルトはYAMAHAの一番値段の安いバロック式のものですが、高音や低音を吹くと音が出にくく、音が割れるのも気になっていました。少し前に「多摩ムジカアンティカ」の例会でPRIMAシリーズの話をした時に、「アルトが1万4000円は高いよな」とおっしゃる方もいらして、PRIMAのアルトを買おうかどうしようかと迷っていたのです。まだレッスンを始めて半年で楽器にケチつける段階でもなく、楽器の値段が安い高いの問題でもないようにも思っていたのですが、ここで思いきって新しいリコーダーを買うことにしました。ヘッドピースがプラスティックの方が洗ったりするのにも、初めの扱いに関しても楽だろうと思い、モーレンハウエルのPRIMAシリーズのアルトとソプラノ(バロック式)を買うことにしたのです。ヘッドピースがカラフルなのも気に入った点の1つです。なんだかリコーダーをふくのが楽しくなりそうですもの。銀座のYAMAHAに行って、在庫で置いてあるものを吹き比べて購入しました。アルトの価格は値引きされていて1万2000円でした。吹き比べてとはおこがましいのですが、なかなかそういうチャンスはないので一応吹いてみて高音から低音への移行がスムーズなもの、高音が比較的楽に出るものを選んでみたつもりです。ソプラノよりもアルトの方がプラスティックのヘッドピースとそれ以外はメープル製という特徴が音にも生かされているような気がしています。木製独特の柔らかな響きが「人間の息」を感じさせて樹脂製のリコーダーを吹く時よりまた一段と心地好く伸びやかに響くように思いました。少々水づまりしやすい気はしますが、しばらく使ってのお楽しみかもしれません。それからYAMAHAでアウロス製の指かけもアルト用とテナー用を購入しました。わたしの持っているYAMAHAのABS樹脂製のテナーにも使えるということで買ってみましたが、重いテナーが少し持ちやすくなったように感じます。しばらくはPRIMAのアルトとYAMAHAのテナーにつけて試してみようと思っています。
むすめ1と演奏会へ
(98-05-31)
★東大ブロックフローテアンサンブル五月祭演奏会へ
お天気の良い日曜日、むすめ1をつれて東大の五月祭に行われたリコーダー演奏会に行きました。むすめ1と2人で電車で出かけるのは初めてのことで、ちゃんと歩いてくれるか、演奏会の最中にぐずったりしないかと心配していたのですが、なんとか無事に行ってくることが出来ました。お昼前後の空いている時間帯に電車やバスに乗ったので、ゆっくり座れたのも良かったのですね。駅の階段なども良く歩いてくれて成長を感じさせてくれました。
さて、リコーダー演奏会ですが、プログラムの曲も良く知られたものが多く、楽しい演奏会でした。むすめ1も「もののけ姫」や「魔女の宅急便」からの曲では、首をふってリズムをとっていましたから、2才の子どもでも楽しめる演奏でした。むすめ1にははやくからリコーダーに親しんでもらって一緒に合奏ができるようになればいいなあと思っています。プログラムは次のとおりでした。
1.ソナタ(コルネリ作曲)
2.ガボット(バッハ作曲)
3.「もののけ姫」「魔女の宅急便」から(久石譲作曲)
4.水上の音楽(ヘンデル作曲)
5.ディベルティメント(モーツァルト作曲)
6.ケンタッキーの我が家(スティーブン・フォスター作曲)
アンコールに応えて.「わんわん物語」から
第4回おけいこ
の後で 
(98-04-03)
★リコーダーコンサートにむすこ1と出かけました。
くらばやし先生が賛助出演されたリコーダーとピアノの詩「朝奏曲aubade」と題されたコンサートに武蔵境の武蔵野スイングホールへ出かけました。むすこ1と一緒に行ったので、初めてだれかと一緒にリコーダー演奏を聞くことができたのですが、なんとむすこ1はピアノやリコーダーの優しい響きにつられて寝息をたてて眠りはじめたのでした。コンサートも終盤となったころで、その気持はよくわかるけれど、おじゃまになってはいけないので、つっついて起こすことになりました。10曲くらいで2時間のコンサートで、リコーダーとピアノ、リコーダー2本など小さなアンサンブルでしたが、その響きを楽しむことができました。最後に寝ちゃったとはいえ、むすこ1は初めてリコーダーのプロの演奏を聞いて、その音色の美しさを実感することができたようです。
たくさんの笛の物語
(98-03-22)
★リコーダーアンサンブルを聞きに公民館へ
アサヒタウンズに国分寺市もとまち公民館のリコーダーのコンサートのお知らせがのっていたので、出かけることにしました。電話で申込み、公民館の場所などを聞いてから自転車に乗ってでかけました。雨もようの空でしたが20分ほどで公民館に着き、視聴覚室に入ると10名くらいしか聴衆がいなかったので、私も一番前の席にすわることができました。アンサンブル「ジョット」というクワルテットで、くらばやし先生も師事されたという大竹尚之氏とその教え子の女性で組まれたグループです。フェリス女学院短大、東京芸大出身の方たちでした。「たくさんの笛の物語」と題されたコンサートでは、大小さまざまなリコーダーを使い、比較的短い曲を10数曲演奏され、リコーダーのいろいろな響きと魅力を楽しいお話を交えて紹介されました。ルネサンスからバロックの時代にかけての曲、そして往年の映画音楽や宮崎駿アニメの曲などを演奏され、100名近い聴衆も子どもから年輩の方たちまで、とても楽しんでいらしたようです。グループでいらした中年の女性の方たちは大竹氏の教え子であったり、グループを作ってアンサンブルをなさっているご様子でした。休憩時間には楽器に近寄り、沢山の木製リコーダーを見学することもできました。ルネサンスリコーダーが少しとバロックリコーダーが沢山あり、子どもたちが普段学校で吹いているプラスチック製のリコーダーとはちょっと違う形や色にみんな興味深々のようでした。リコーダーの演奏はそれほど大きな音が出ないので、ちょっとしたコンサートも適度な音量で楽しめるのがいいですよね。特に四重奏などは、なによりその優しい響きが心をなごませてくれます。午後2時から1時間半のコンサートは、指づかいなども含めてほんとに間近にリコーダー演奏を見ることができ、大変楽しいものでした。あんなふうに演奏できるようになる日を夢見て、日々の練習にも一層励むことに致しましょう。リコーダーのコンサートに行ったのは3度目ですが、私ひとりで行くことになってしまい、このリコーダーの響きを誰かと一緒に聞きたかったなあと、聞いた後でいつも思います。今度は誰かと一緒に出かけてみたいです。
第2回おけいこ
の後で(98-03-08)
★「もののけ姫」のうつくしい響き 
リコーダーのレッスンをはじめるのとほぼ同時に職場でもリコーダー同好会をつくって、練習をはじめました。同好会では「もののけ姫」の練習をしているので、アルトを受け持つ私としては、これも日夜練習に励んでいます。ギースベルトの教則本の曲の練習よりもこちらの方が熱心かもしれません。毎日1回はアルトのパートを吹いていますし、ソプラノの方も忘れないように、時々練習しています。さてその「もののけ姫」の楽譜をリコーダー同好会支部のMIHOさんに渡すという時に、休日の学校のグラウンドで一緒に合わせてみました。彼女は初見でしたが、ソプラノのパートでフラットのついた音などを少し練習した後に、私のアルトとあわせてみました。フラットのついた音、高い音をきちんときれいに出すのはなかなかむずかしいものですが、通しで演奏してみて、「もののけ姫」の曲の雰囲気がつかめたように思います。彼女もアルトリコーダーを買うといっていましたので、またアンサンブルの幅が広くなればいいと思っています。お天気の良い春の学校のグラウンドで、ふえはうたう、ふえは楽し。でした。
体験レッスン前夜
(98-02-11)
★リコーダーのコンサートへ
アサヒタウンズに音楽教室無料体験レッスンの案内が載っていたので、さっそく電話で申し込み国分寺の教室の予約をとることになりました。ソプラノリコーダーを練習したかったのだけれど、はじめはアルトリコーダーから練習するとのことで、昔買って持ってはいたけれど吹けなかったアルトリコーダーも持っていくことになりました。ちょっと残念な気持でしたが、アルトが吹ければ何でも吹けるという言葉につられていってみようと思いました。
さて、その体験レッスンの前夜は西国分寺のいずみホールでリコーダー・デュオ「ブレッサン」のコンサートがあり、それにいきました。早崎靖典、松浦孝成の男性2人で楽しいリコーダー演奏もあり、こじんまりしたいずみホールによく合っていたようです。 午後7時から2時間弱のもので、アルトリコーダーが演奏に多く使われていたのが印象に残りました。久しぶりにリコーダーのコンサートに行ったのですが、去年の夏、はじめてアムステルダム・ルッキ・スターダスト・クワルテットのコンサートに行き、その演奏に感動して以来でした。今度は2人だけのデュオだったのでより身近なホームコンサートのような雰囲気、体験レッスンの前夜にふさわしいコンサートだったと思いました。

 



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