ちかごろのこと…        1999-12-18  更新
★もう12月?!…もうすぐ2000年?!
前回の家庭通信を書いたのは9月でした。あっと言う間に秋は終わり、もうすぐクリスマス。
このところ使い古され、手あかにまみれた「世紀末」ですが、これまためったにめぐってこない1000年を境とする「ミレニアム」。この前のこの1000年の節目は平安時代であったことを思うと、ちょっと不思議な感じが味わえそう…な今日このごろ……。

わたし
9月から参加し始めたヤマハ銀座店での吉沢実先生率いる「MYROT」で、大勢のリコーダー吹きと一緒にリコーダーを吹く楽しさを味わっています。10月にはわたしの習っているリコーダー教室の発表会があり、デュエットやクインテットの楽しさを味わいました。また12月からは「ノンキー・プロジェクト」にも参加し始めました。そしてこの12月には今まで1年10ヶ月ほぼ毎週集まって練習してきた職場のリコーダー同好会が「Cherry Pie」と名前も新たにわたしの職場である学校のクリスマスソングパーティでデビュー。この秋から冬にかけてはわたしのリコーダーライフも一段と充実していました。そして子供達の運動会やら学芸会やら保育園の子供まつりなどなどいろいろな行事も多く土曜、日曜はほんとに忙しい日々でした。風邪でダウンということもありましたが、おおむね元気に過ごせているのは、趣味のリコーダーの楽しいことと、それをバックアップしてくれる家族あってこそのことでしょう。お出かけは週に1回としてそれ以外は家を空けないようにしているという世のおかーさん達もいらっしゃると聞きましたが、わたしの場合はそれと逆のことになる週もあり、いわば、のんきなかーさんということになりそうです。かくして相変わらず「洗濯物たたみ戦争」はおとーちゃんとの間で繰り広げられておりますが…。それでも家族そろっての夕飯は一週間7日のうち平均すると5〜6日はあるわけですし、世のおとーさんに比べると全然マシでしょう。(おとーさん族と比べてどーするの?!)
我が家では女性のわたしが毎日外に働きに出かけ、男性のオットさんが家で絵を描いてるという生活なので、ふだん家に居るのはおとーちゃんなわけです。宅急便を受け取るのも、「お宅のお子さんのお勉強のことで…」なんていう「セールスでないと言い張るご紹介」の電話の応対をするのも、生協の宅配のおにーちゃんの「ピンポーン」に答えるのも、午前中に開かれる小学校のPTAの地区委員会に出かけていくのも、みーんなおとーちゃんなのです。いわばおとーさん役割とおかーさん役割が夫婦の間で反転している家庭で、いろんな意味でかなりジェンダー・フリーな家族なのかもしれませんが、そんな家族は「他と違う」ということと日々さらされることになります。まあ「へそまがり」と「世の常識的な」ということとどのへんで折り合うかということが常に課題となるわけです。”豊かで平和な男女平等社会の実現をめざします。”という東京ウィメンズプラザの「ジェンダーチェック」生活場面編というのをやってみると、結果は「全方向OK、スクランブル家族です」ということになりましたが、この家庭通信をお読みの奇特な方はこのチェックをしてみてくださると面白いかもしれません。


オットさん(父さん)
我が家では今までお正月の年賀状は「仏像シリーズ」「干支シリーズ」としてオットさんの絵を葉書にコピーして作っていました。今年はパソコンを使って絵を描き、プリンターで印刷することになりそうです。例年よりも早くから年賀状づくりにとりかかり、後は好きなだけ印刷して宛名、宛先、一言などを書くだけになっていて、自分用、わたし用と準備してくれています。すこし前にむすこ1が自分の年賀状用に来年の干支の龍の絵を描いていたのが素晴らしい出来だったので、その次の日にはそれまで大体出来ていた自分用の年賀状用の龍の絵を書き直して徹夜で年賀状を作っていました。むすこ1の作品に発奮したみたいです。(とわたしは思っていますが…)むすこ2もそれに負けじと龍の絵を描いて……と我が家では男同士の熱い「龍の戦い」が行われていました。

むすこ1(13歳)
この12月初めに13歳の誕生日を迎えたむすこ1。そのむすこ1がまだわたしのお腹の中にいた時に買った我が家の1台きりの19インチのテレビが壊れてしまいました。10日ほどテレビ無しの生活をしていましたが、「やっぱり買おう!」と29インチの、前のより二まわりほど大きなテレビを買いました。息子と同じ歳だったあのテレビ…。子供のころからディズニーや宮崎駿のアニメ作品、アンパンマンシリーズ、そして子供たちをビデオカメラで撮影したものなどよく見ました。泣いたり笑ったりのいろいろなむすこ1の顔をテレビのブラウン管は向こう側から見ていたのではないかしら。生後10ヶ月で髄膜炎にかかり、死にそうになったあのころのことを思うと、同じ歳のテレビが壊れて写らなくなるほどの歳を重ね、成長してきたんだなぁと涙が出てきます。「大きくなったら○○はね、アンパンマンになるだってさ。決めた決めたアンパンマ〜ン、もう絶対決めた!」と保育所のクリスマス会でアンパンマンのコスチュームで登場したむすこ1の姿は忘れません。今だに好きなアンパンマンに加えて、「フォレスト・ガンプ」や「グッドウィルハンティング」も好きな作品のむすこ1ですが、これからは新しい大きなテレビに何が写るのでしょうか、それを見ている我が家の泣き笑いをまた新しいテレビがブラウン管の向こう側から見ていてくれるでしょうか。

むすこ2(11歳)
「青春まっただ中!」とよく口癖のように言っているむすこ2です。きっと学校で性教育の授業が行われているのでしょう、「ししゅんき(思春期)」とか「だいにじせいちょうき(第2次性徴期)」とか「せいり(生理)」とかいう言葉が出てきます。むすこ1にもそうでしたが、我が家ではわりと早くから性教育は自然と教えていたように思います。ちょうど息子たちが小学校3年と1年のときにむすめ1が生まれたので、その妊娠中も、「妊娠・出産百科」みたいなのを見せて、今赤ちゃんはこんなふうにお腹の中にいるのよ、とか男の卵と女の卵が合体して赤ちゃんができるのとかって話しをしていましたし、そのころ「おかーさん、元気?」なんて聞かれるとむすこたちは「今、35週です。」と答えていました。ついこの間は父さんが「陣痛促進剤による出産時の事故も多いから、お前たちのお嫁さんが赤ちゃん産む時には、なるだけ陣痛促進剤は使わないようにするんだよ。」と言っておりました。素人のことだから一概に陣痛促進剤うんぬんなんていうことも言えないかもしれませんが、子供たちには自分達が産まれた時の話は良くします。性教育=妊娠・出産とは違うけれど、自分達が産まれてきたこと、子供が産まれる過程を知ることは男女の間の性の問題とも深く関わるような気がするので、ちゃんと教えたいし、学校でもきちんと教えてほしいと思っています。今は知識だけかもしれないけれど、その知識が実際と結びついた時はきっと大切なことになると思います。

むすめ1(4歳1ヶ月)
10月終わりに4歳になり、わがままぶりもいちだんと増してきました。わがままというのか、むすめ1にはかなりいろいろとこだわりがあるようで、着るものの好みやこういう風になにかをしてほしかった!というような細かいことへのイメージが自分の中でははっきりしているのですが、それを回りに伝えて分かりやすくするということがまだできないので、わがままというふうになることも多いようです。こうしたいという意志があるということは、許される範囲内で比較的実現可能なことならば小さいうちでもいろいろとやった方がよい思いますが、だだをこねるとか、泣いて我を通すといことは言葉で言ってわからなければ、「おしり、ペンだよ!」と叱っています。そういう意志とわがままとの間をむすめ1自身が行ったり来たりしているのがよく分かります。
お誕生日にはいつもよりちょっとおしゃれして、家族でレストランに出かけました。(といっても誕生日の葉書がきた近所のサンマルクですけど)キャンドルのあかりがきれいで、ピアノの演奏で「ハッピーバースデー」やリクエストした「タイタニックのテーマ」(むすめ1によれば「ジャックのアメリカ人」ということになっています。まだもっと小さい時、「ジャックのアメリカ人」を見たい!と言われてもそれが「タイタニック」であることが初めわたしにはわからなかったのですが、デカプリオ扮するジャックがアメリカ人と言っているところから、これを指していたのでした。)などを聞きながら、コースの料理をお行儀よく食べてにっこりしました。つい先日は「おかーさん、わたしね、リコーダー吹くからね。がっこう行ったらリコーダー練習するね。」と精一杯母を喜ばせてくれました。


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